カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「北泉ヶ岳(きたいずみがたけ)」(大和町・たいわちょう)です。 アクセスは南側の泉ヶ岳方面からになります。スプリングバレースキー場のロッジの前を北進していくと,途中で林道が舗装道から砂利道になり,桑沼入口の駐車場へと進みます。遊歩道のある桑沼周辺までは気軽にドライブ気分で足を運べます。 雪解け直後の新緑,水豊かな夏,紅葉の湖畔,いつも静かな自然の被写体として絵はがき写真を提供してくれます。桑沼の南端からが登山のはじまりです。ブナ林の登山道の両側にニリンソウが群生していますが,今回のルートではまだまだ満足してはいけません。北泉ヶ岳の稜線に当たる大倉尾根まではちょっとした急坂になっていますので,登り切った桑沼・大倉・北泉ヶ岳の三叉路で小休止しましょう。ここから南東の北泉ヶ岳山頂に向かってなだらかな尾根を登ることになりますが,西方の三峰山(みつみねさん)との分岐までゴヨウツツジの樹下をくぐりぬけたり,眼下の桑沼を眺めたりと,すがすがしい気分にさせてくれます。分岐から山頂まで多少急坂になっていますが,さほど時間はかかりません。山頂は東側が開けており,七ツ森などを裏側から楽しむことができます。泉ヶ岳側からの登山者と合流し,あいさつをかわすことになります。十分休息をとったら,登ってきたコースを大倉山に向かって戻っていきます。小休止した大倉尾根の三叉路から北は,さらになだらかな尾根伝いになっているので,周りのブナ,コブシ,ゴヨウツツジなどと同じ空気を満喫しながら自然と同化しましょう。 大倉山頂には東屋があり薬莱山(やくらいさん)が望めます。自己責任でその先に足を延ばすと,崖の上から空中を介して船形山(ふながたやま)を見ることができます。東屋から西に向かってしばらくのどかな散策を続けていくと,つづら折りの急坂に出会います。ここを登りに使うと大変そうです。 下りきると,氾濫原に至り,ここから2か所ほど川を行ったり来たりすると,雪解けシーズンの5月中・下旬は小銀座のような人のにぎわいになる平地に着きます。川のせせらぎのたもとの光景は,下界の喧騒は何なのかと感じさせます。 このあたりは,ニリンソウのじゅうたんが咲き誇り,ところどころにこれに負け地とシラネアオイが顔をあげています。この先,氾濫原を去る際,また川を渡渉することになります。ここから結構時間的に長く感じ,疲労も感じてきますが,何回かのアップダウンを繰り返すと桑沼林道下山口に到着します。あとは広い林道を桑沼入口駐車場に向かって,心と体をクールダウンしていくことになります。 トレッキンググッズでありませんが,携帯すると便利な「ビニール長靴カバー」(1足@300~400円)をご紹介します。ちょっとした渡渉の際,シューズの上からすっぽり履けます。このコースでも氾濫原で3か所川を渡るところがあります。知っている方は長靴を準備して来ますが,かさばるので大変です。 標高:北泉ヶ岳1,253m 大倉山933m 行程:約4時間30分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.26 08:51:42
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