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大学生等を対象とし… 防災宮城さん

2010.07.20
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カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。

今回ご紹介する山は「小東岳(こあずまだけ)」(仙台市太白区・たいはくく)です。

小東岳は大東岳(だいとうだけ)の西隣で,山形県境に位置しています。今回ご紹介するコースは,白糸ノ滝~望洋平(ぼうようだいら)~糸岳(いとだけ)~小東岳~糸岳~二口(ふたくち)峠~白糸ノ滝と周回するコースで,県内の登山ルートとしては長い行程のひとつとなっています。アプローチは大東岳の登山口からさらに二口林道を西に入り,白糸ノ滝の駐車スペースが登山口となります。二口林道はこの先で通行止めになっており,二口峠を越えて山形県側へは抜けられません。林道から少し下ると,名取川源流の対岸に白糸ノ滝が見え,その右脇に登山口の標識が見えます。そこからはブナ林の中,つづら折りの急坂を,望洋平を目指し登り出します。途中,視界が開ける小踊り場の「臨潭(りんたん)」付近では,三方倉山(さんぽうくらやま)が望まれ,足元にはオヤマリンドウが所々に顔を出しています。さらに急坂を登り続けると尾根に出て,「鳳鳴平(ほうめいだいら)」を経て,その名のとおりとても見晴らしのいい「望洋平」に到着します。ここからは,仙台神室(せんだいかむろ)や次の目標地点の糸岳が見られます。ここから糸岳まではブナ林の緩やかな尾根伝いとなり,コンクリート製間伐の階段枠を登って行きます。
糸岳山頂はちょっとした広場になっており,下界の山形市山寺方面や,月山,葉山などが望まれます。先が長いのでここで十分休憩を取りましょう。
糸岳山頂から北の秋取峰まで少し下り,ここから石橋(しゃっきょう)峠まで急坂を一気に下ります。帰路での登り返しの厳しさを覚えておいてください。途中,1132mピークまでの稜線の奥に小東岳,南面白山が,さらに遠くに後白髪山,船形山が見えます。

s-s-12小東岳 石橋峠から大東岳.jpg
石橋峠から次の目標地点の小東峠へと向かいますが,多少アップダウンがあるものの,県境の尾根伝いを歩くことになり,大変心地よいルートです。

s-s-12小東岳 甲岩.jpg
東に台形状の大東岳を仰ぎ,西にナチスドイツの将校を彷彿させる甲岩(かぶといわ)が見えてきます。小東峠から北上を続けると,県境沿いに南面白山経由でJR仙山線面白山高原駅への縦走ルートをたどることになります。小東岳は,小東峠から10分弱ブナ林を登った分岐で,西に見える山頂を目指して10分ほど登れば到着します。

s-s-12小東岳 山頂から.jpg
山頂のスペースは広くありませんが,南面白山,大東岳,三方倉山,糸岳,蔵王連峰など視界が良く,見渡すと本当に山奥まで入ってきたと思いつつ,ほどよい感動を覚えます。おにぎりをほおばりながら,後半に備え十分に水分を補給しましょう。
帰路は糸岳まで来たコースを戻ります。心地よい県境の尾根伝いは石橋峠まで続きますが,ここから秋取峰への登り返しはこれまで歩いた時間もあり,かなりこたえてくると思います。急登の途中,一息入れると,東の遠くに仙台市街が見つけられます。ここが正念場,糸岳まで頑張りましょう。

s-s-12糸岳 山頂南から.jpg
糸岳山頂で,登りでたどってきた望洋平コースではなく,南の二口峠に向かうコースを選択します。下りのルートとしては歩きやすい県境の尾根伝いを,灌木帯からブナ林へと周囲の風景を変えながら,峠の車道に抜けます。


s-s-12二口峠から.jpg
西の山形側の林道は整備されているようですが,東の宮城側へ二口林道を下って行きます。古人が厳しい峠越えのルートとして開拓したとおり,峠道は大きなつづら折りになっていますが,体に負担をかけない下り坂となります。道沿いの風ノ堂山,相ノ峰,日蔭磐司を横眼で見やりながら,白糸ノ滝の駐車スペースに向けて足を進めます。峠の上から見たルートはとても長く,疲れ切った体にうんざりする思いを覚えたところですが,意外とその疲労感が満足感に変わりながら,今日一日の最終章を迎えることになります。長い行程ですので,時間に十分余裕を持った行動計画を立ててください。

標高:小東岳1130m 糸岳1227m 行程:約7時間30分(休憩時間を除く。)
参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社)
労働委員会 T.M





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最終更新日  2010.07.21 08:30:53
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