カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「荒雄岳(あらおだけ)」(大崎市・おおさきし)です。 大崎市鳴子(なるこ)の温泉街から国道108号線を北西へ約16キロメートル向かい,鬼首(おにこうべ)の間欠泉前を過ぎたあたりからのアプローチになります。外輪に大柴山,小柴山,禿岳(かむろだけ),須金岳(すがねだけ)を擁した鬼首環状盆地の中央火口丘にあたります。片側1車線の舗装道路(一部砂利道)から少し作業道を入ったところに2~3台の駐車スペースがあり,2つある登山口の一方の八ツ森コースになります。さらに500メートルほど作業道を北に進んだところに荒雄岳登山口の標識があり,ここからが登山道となります。最初は杉林を歩くことになりますが,ほどなく雑木林になり,いよいよ登山している気分になります。 標高差にして500メートル余りあり,地図上は急峻なイメージがありますが,登山道は地元関係者の配慮もあり,非常に歩きやすいつづら折りになっています。つづら折りも山によっては左右の振れ方が短かったり,斜度がきつかったりするところもありますが,この山の登山道は無理のない登りやすいコースになっています。いくつかのつづら折りの登山道を,山側と谷側とを斜めに見る視線を左右に変えながら,ゆったりと森林浴に浸りながら進むと尾根上に出合い,ここからは傾斜の緩い,ブナ林の登山道を歩くことになります。 秋の紅葉はみごとで,856ピークを過ぎたあたりは平坦な道で足取りも軽く,その余裕で周りの景色に心が奪われてしまい,カメラアングルとしておすすめの場所のひとつとなっています。 その先,途中,ブナの大木を愛でながら,山腹をゆったりとした気分で斜めに登っていきます。稜線鞍部の三差路に出ると,山頂まではすぐです。 山頂は登ってきた八ツ森コースと反対の東側からの片山コースとの出合いになっており,山神の石碑を挟んで北と南に展望スペースがあります。 北側からは,里山ながら大きく見える太平山(たいへいざん),平岳(ひらだけ)を手前に配し,栗駒山を中心とした広大な視界が開けています。南側はそれほどの視界はありませんが,禿岳,小柴山などを眺めることができます。 帰路,山頂から少し下った稜線三差路で直進するとツクシ森方面に抜けそうな道がありますが,ここは素直に左に折れ,登ってきた八ツ森コースを下ります。 中腹の鞍部から尾根道にかけては道なりに身を任せ,ブナ林の景色を満喫しながらとてもいい気持でトレッキングを味わえることでしょう。 緩やかな道を離れ,尾根上から体にやさしいつづら折りを下り,杉林を抜けるとパッと林道の直線が目の前に広がり,終着となります。 下山したなら,ぜひ荒雄川橋付近吹上入口のお土産屋さんにお立ち寄りください。めずらしいものや,新鮮な山の幸が一杯あります。 標高:荒雄岳984m 行程:約2時間40分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.18 08:21:32
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