カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「戸神山(とがみやま)」(仙台市太白区・たいはくく)です。 仙台市中心部から国道48号線を山形県の方へ約20キロメートル西に向かい,白沢(しらさわ)から国道457号線を約2キロメートル南に行ったところに仙台市の水道施設があり,そのゲート付近が登山口になります。駐車スペースとしてはゲート入口脇に3~4台分あります。閉鎖されているゲート横を通り,配水所の北側から,当初は観光開発を目的としてつくられたらしいのですが,今は廃道化している荒れた道を歩き始めます。 登山口から,ナガハシスミレを見ながら,頭上が開けている雑木林を約15分歩くと開けた広場に出ます。手づくりの標識があり,表コースと裏コースを案内してくれます。広場を抜けて,進行方向に沿ってまっすぐ北へ進むと裏コース,北東に右折すると表コースになります。ここでは表コースに向かいます。 つづら折りの坂を登るとほどなく尾根上に出て,しばらくはコナラなどの雑木林やアカマツの中を気分よく歩くことになります。途中,道端に展望スペースがあり,これから登る(男)戸神山(おとがみやま)と女戸神山(めとがみやま)の容姿が確認できます。 雑木林が途絶えるところに伐採された樹木のベンチがあり,そこから杉林に入って行きます。杉林の途中,左折し戸神山と女戸神山の鞍部へと登ることになりますが,登り口がわかりづらくなっていますので,目印のテープや手づくり標識を慎重に確認しながら北西に針路をかえてください。道なりに北東に進んでしまうと,戸神林道へ抜けてしまいます。杉林の登り口を確認して進むとすぐ水場に出合い,雑木林を過ぎたあたりで鞍部が見えてきます。 鞍部には戸神山と女戸神山を案内する手づくりの標識があります。 女戸神山へは直線的な尾根伝いを15分ほど登ることになります。山頂はあまり展望がありません。北西に下ると女戸神山の西麓を巻いて西麓登り口分岐へ向かうことができます。女戸神山の山頂を確認したら,登ってきたコースを鞍部まで引き返します。 鞍部から戸神山山頂へは急登となりますが,15分ほどなので少しだけ息せき切って登山気分を味わってください。 山頂は南北に細長い空間になっており,特に東側のロケーションが抜群です。日光の射し加減で,午前中は逆光となりぼんやりした景色になりますが,午後は順光となり白沢・五ツ森(五山)を介して遠くの仙台市街地をくっきり見ることができるでしょう。南は秋保(あきう)温泉の大倉山(おおくらやま)が近くに望め,山頂南端にある祠脇からは南西に蔵王連峰,雁戸山(がんとさん),大東岳を窺うことができます。また,北端からは泉ヶ岳(いずみがたけ),後白髪山(うしろしらひげやま)が,西側からは仙台ハイランド,面白山(おもしろやま)を窺うことができます。 一息ついたら,帰りは女戸神山との分岐の鞍部まで下り,東へ右折して登ってきた表コースを下山します。 鞍部から西へ左折し裏コースを下りて行くと,西麓登り口分岐までの斜面で春先にはカタクリの群生を見ることができます。ただ,下って行った西麓登り口分岐から,登り始めの表コースとの分岐の広場までの登山道は一部ヤブがうるさくなっているし,雨水により沢状化したわだちを歩くことになり,表コースと裏コースを周回したい場合には最初から長靴で登ることをおすすめします。 時間や距離的に気軽に足を運ぶことができる山となっていますので,ちょっと思いついたら春先の足慣らしや秋の散策にぜひトレックしていただきたいと思います。 標高:戸神山504m 行程:約2時間10分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.08 08:21:09
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