カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「硯上山(けんじょうさん)」(石巻市雄勝町・いしのまきしおがつちょう)です。 石巻市中心部から国道45号線を北上し,石巻市河北町飯野川(かほくちょういいのがわ)から(新)北上川の南側河畔を新北上大橋まで東進し,県道398号線を右折し雄勝町へ向かいます。山頂へのアプローチとしては2コースありますが,林道を整備した「ふるさと緑の道」を北から登るか,南から登るかということになります。北からのコースは味噌作(みそさく)コースといい,南からのコースは県道192号線石巻雄勝線の雄勝峠から雄勝寄りの登山口から登るというもので,この南からのコースが一般的です。雄勝の中心部から登山口までは全面舗装道路になっていますが,かなり狭い道ですので注意して進んでください。県道脇に「ふるさと緑の道 硯上山」の大きな看板があり,少し入った登山口に20台分ぐらいの駐車場があります。登山適期は春先と晩秋になります。 登山口から杉林を抜け,しばらくすると雑木林に入って行きます。ゆるやかな,開放感のある広い林道をゆったりと歩くことになります。30分ほど歩くと,小さな水場と少し荒れた休息小屋がありますが,どんどん足を進めます。すぐその先で分岐にさしかかります。直進すれば自然散策路経由で山頂へと向かいますが,このコースは帰路で使うこととし,ここは左折します。この辺からは緩やかな登りとなり,やや登山らしくなってきます。ほどなく味噌作コースとの分岐にさしかかり,右折するとすぐ山頂です。 山頂には鉄塔と東屋があり,その周辺が広々としてとても開放感があるスペースになっています。360度のパノラマに加え,春先には,キンバイソウが咲き誇り,のどかな気分を演出してくれます。 晩秋だと条件が良ければ南は海沿いの亘理(わたり)と山沿いの南蔵王,西は船形連峰,北は栗駒山まで遠望できます。 最低でも牡鹿(おしか)半島と金華山(きんかさん),石巻市街,石巻市河北町の上品山(じょうぼんざん),追波川(おっぱがわ・新北上川)はもちろん,圧巻の雄勝湾が間近に望まれます。もちもち感のあるひとめぼれ,冷めてもおいしいササニシキ,のおにぎりが本当においしく感じられることでしょう。 十分休んだら,帰りは自然散策路を少し北へ下りながら山頂の東を巻いて進むと,すぐに登ってきたコースに合流し,あとはゆったりと下山(登山)口に向かいます。 家族連れでスニーカーでも登れるコースになっていますので,安心して足を運んでください。 味噌作コースは,町中心部のコンビニ脇の狭い道路を北西に向かい,ふるさと緑の道の(北)入口とその奥の市水道施設が目標となります。最近,林道が途中まで立派に砂利道として整備され,従来の林道と分ける辺りに2,3台の駐車スペースがあります。味噌作コースも南コースほどではありませんが,整備はされています。しかし,多少刈り払いが不足していることや,杉林の中の眺望がきかないコースを長く歩くことになるので,次回,家族連れでなく単独行でゆっくりと,大人のトレッキングを楽しんでみてください。 雄勝町は全国90%のシェアを誇る硯の産地です。スレートの良さを十分紹介してくれる雄勝硯伝統産業会館にぜひお立ち寄りください。 標高:硯上山520m 行程:約1時間40分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.06 08:26:50
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