カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「笹倉山(ささくらやま)」(大和町・たいわちょう)です。 仙台市中心部から国道4号線を約23km北上した大和町に七ツ森があります。その南端に一つだけぽつんと離れた山が笹倉山になります。山頂へのアプローチとしては,東からの御門杉(ごもんすぎ)コースと,北からの難波(なにわ)コースの2つがあります。ここは御門杉コースを登ります。登山適期は,鬱陶しい夏場は避け,春か秋がいい季節になります。登山口まではしっかり整備された町道があり,登山口の脇に10台余りの駐車スペースがあります。 登山口の石柱の御門を入ると,しばらくは杉林の中を歩くことになります。登山道に4~50cmの石が配されており,登山者がつくった小さな石のオブジェを見ながら進んでいきます。ほどなく廃材でつくったベンチのある小広場があり,ここから姥坂(うばざか)を登ることになります。 この姥坂は,標高差はさほどではなく,平面的な斜面を右に左にゆっくりと振られながら登ることが名の由来になっているような気がします。登り終えた地点が丁字路になっていて,北へ右折すると,眺子ノ口(ちょうしのくち)展望台に出ます。 ここからはまじかに七ツ森湖畔公園が,遠くに栗駒山が望まれます。記念写真を撮ったら,先ほどの姥坂の分岐まで戻り,改めて山頂へ向かいます。 心地よい稜線に沿って歩き,しばらくすると,登山道に大きな石が足元に横たわっており,確かに亀の親子が縦に並んだような亀ノ子石があります。 さらに稜線を進むと奥に杉林が見えてきて,その手前を左折し,山腹を斜めに登って行きます。次の稜線に出たら,ゆったりとしたつづら折りを登っていくと,ほどなく国見崎(くにみざき)展望台のある東屋と山頂への分岐の案内板に出会います。 国見崎展望台からは大和町,太平洋,仙台市街,南蔵王方面が見渡され,ここが一番の休憩所となります。この場ではあまり長居せず,山頂へ向かいます。また稜線を直登することになりますが,無理のないなだらかな坂を登って行きます。山頂には薬師堂があり,七ツ森の薬師如来を合祀している御堂となっています。堂の裏手に回ると,難波コース側の登山道になります。 眺望はない山頂なので,拝礼したら先ほどの国見崎展望台まで戻ります。ここで休憩をとり,改めて眺望を楽しんでください。西端からは二口山塊の雁戸山(がんとさん),神室岳(かむろだけ),大東岳(だいとうだけ)が見えます。移動時間にもよりますが,さほど登山時間もかかりませんので,おにぎりするまでもなく,インスタントコーヒーがあればほっとします。 国見崎展望台からは,ゆったりと下山することになります。姥坂ぐらいが斜面と感じるぐらいで,晩秋の登山としては1年の登山の思い出を回顧するにふさわしいゆとりのあるトレッキングになることでしょう。 下山し一息ついたら,御門杉コース登山口から西に向かい,難波コース登山口の前を経て北上し,七ツ森湖畔公園にぜひお立ち寄りください。また,ダムの反対側へ西進した難波地区にはログハウスでできた店などプチレストランが数軒あり,緑に囲まれながらランチするのもおすすめです。周辺には,工芸品のギャラリー,シイタケ即売所,温泉もあり,一度足を運んで損はありません。登山と軽食喫茶がマッチングした,仙台市近郊の週末ドライブを一緒に体験できることでしょう。 標高:笹倉山507m 行程:約1時間30分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.13 08:27:32
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