カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「権現森(ごんげんもり)」(仙台市青葉区・せんだいしあおばく)です。 仙台と山形とを結ぶJR仙山線と東北自動車道が交差するあたりに,こんもりとした里山があり,それが権現森になります。今回ご紹介するコースは葛岡コースで,登山口には1台分の駐車スペースしかありません。したがって,仙台市営バスかJRを利用してのアプローチになります。陸前落合駅の北口から国道457号線に出て,広瀬川に架かる大沢橋を渡り,狭い道路を東に少し足を運んだところに登山口があります。仙台自然保養林見晴らしの森の案内板と石碑が目印になります。脇には民家に続く立派な舗道があり,ついつい入り口を見逃してしまいがちになりますので注意してください。 民家の裏山に足を運ぶ感じで登り出すと,アオハダ,ウワミズザクラ,シラキの標識がアカマツが混じる雑木林へと案内してくれます。途中,少しだけ登りがあり,登り切った右手に伐採された松が並べられており,ベンチ代わりに休憩できます。 そこからはしばらくなだらかな稜線を歩くことになります。アサダ,ケヤキ,イヌシデ,ミズキの標識を見て行けば,にわか庭師になってしまうことでしょう。 三差路に出合い,アカマツ3兄弟の案内板を右手に登ると,南峰の山頂に至り松尾神社があります。りっぱな風格があり,この地域での信仰の深さが感じとれます。 樹間からは仙台大観音と周辺の吉成の住宅地が間近に見え,本当に街の中の裏山であることを感じさせてくれます。 送電施設の脇を三差路に戻り返し,進路を北の方向にとります。十字路を少し越えたあたりに「カタクリの園」の案内板があります。 さらに「アカマツ通り」を心地よく進むと,道端に「おじゃま石」が進路を邪魔してくれます。アニメ映画に出てきそうな,ほのぼのとした姿をした自然からの落し物です。 ミズナラ,ウリハダカエデ,ハウチワカエデを愛でながら北進すると,パノラマ展望所に出ます。右手を少し登ると東屋があり,ここが権現森の北峰の頂上になります。残念ながら,ここは眺望がききません。展望所に戻り,木のベンチで休憩しましょう。 ベンチの前の南西側に展望が開けており,落合地区の市街地を挟んで蕃山(ばんざん)が,さらに西の奥に青麻山(あおそさん)や南蔵王が遠望されます。視界の左端には太白山(たいはくさん)がひょっこりと頭を見せています。 この先,さらに北進すると,吉成の活牛寺に向かう登山コースが整備されています。 登山適期としては早春か,落葉で落ち着いた晩秋になります。冬は仙台市街地にありながら気候区分で言えば「西部仙台」になり,思ったよりは雪が積もる場所になっています。 標高:314m 行程:約2時間10分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.11.24 08:24:26
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