カテゴリ:山登り
※宮城県の山をご紹介するブログです。
今回ご紹介する山は「大倉山(おおくらやま)」(仙台市太白区・せんだいしたいはくく)です。 仙台市中心部から国道286号線を西進し,途中,県道62号線に乗り換え,秋保(あきう)温泉に向かいます。 温泉街の中心部を過ぎて二口(ふたくち)峡谷方面に進み,神ケ根(かんがね)温泉バス停の手前を左折し,名取川を越えた路上脇に数台の駐車スペースがあります。 登山口は羽黒権現参道入口(大倉山)の立看板が目印になります。この看板の左側が参道で,畑の脇を進むと鳥居があり,ここから登り出すことになります。最初は杉林の中を歩き出し,ほどなく雑木林となります。登山道は,多くの登山者が踏みしめたというよりは,周辺地区の人たちが季節の節目ごとに大切に参拝する細い参道というような雰囲気を漂わせ,オオバクロモジ,ホオノキ,ヤマツツジを眺めながら,細く,緩やかにくねった山道をゆったりと登っていきます。 途中,ところどころで大岩が出現しますが,二か所,大岩の下に白い幣束(へいそく)が祀られているのが見つけられます。 中腹から山頂までは,ウグイスカグラやブナも見られる雑木林の中を,つづら折りの急坂を挟みながら高度を上げていきます。 やがて登り終える頃,間伐された空間が現れ,テレビ塔が見えてくると山頂に至ります。北側の樹間から北東の方角に,ぼこぼこと小さく並んだ七ツ森が見られ,山頂スペースの中央に古い羽山権現神社があります。 東側が開けており,眼下には里山の谷間からいかにも湯けむりが立ち込めてきそうな秋保温泉街が見え,その隣に赤石三山が見えます。奥の山肌が現われているのが亀ヶ森,手前に中ノ森,鹿ノ上山(かのかみやま)と続きます。 北東に台状の西風蕃山(ならいばんざん)が見え,その左手,北隣に権現森が,右手,南に三角形の頭をつき出した太白山が見えます。以前は展望が開かれてなかったようですが,周辺地区の人たちの思いもあり,現在はりっぱな展望空間を醸し出しています。 登山適期は,まっただ中の春か秋になります。田植えや収穫祭のシーズンが里山の景色に似合い,笛,太鼓の響きが耳の奥に聞こえて来るかも知れません。余韻を味わいながら,湯けむりで体をいたわってあげてはいかがですか。 標高:433m 行程:約1時間40分(休憩時間を除く。) 参考文献:「新・分県登山ガイド3宮城県の山」(山と渓谷社) 労働委員会 T.M お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.23 08:33:36
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