※宮城県の山をご紹介するブログです。

今回ご紹介する山は「シシナゴ山（ししなごやま）」（川崎町・かわさきまち）です。

仙台市中心部から南西へ国道２８６号線を釜房湖，川崎町中心部を過ぎ，山形自動車道宮城川崎ＩＣの手前を右折し，山形県境の笹谷方面へと西進します。


その辺りから前方に見えてくる台形状の独立した里山がシシナゴ山になります。野上（のじょう）地区で国道４５７号線に乗り換え，青根温泉方面に向かいます。山形自動車道の手前で右折し，田んぼの中の農道を少し入り，左折すると自動車道のガード下へ入り，その先から林道になります。


林道を２キロメートル余り進むと，道の右手にシシナゴ山登山口を示す標識があります。駐車スペースは特にないので，林道の比較的広い場所に駐車することになります。




登り出しは，緩やかな雑木林になっており，春先には足元にナガハシスミレ，ヤブレガサが見え出したかと思うと，あたり一面カタクリが群生しているのに気付きます。


しばらく緩やかな登山道を歩いていき，やがて南斜面を大きく左に横切っていきます。右手の斜面にはカタクリに交じりショウジョウバカマが顔を覗かせています。左に行き着いたところから少し斜面が急になり，大きなつづら折りを登っていきます。斜面のカタクリや頭上のオオバクロモジなどを愛でながら，ゆったりと足を進めていきます。つづら折りの終盤，右手前方に抜けたところで尾根に至り，振り返ると烏帽子岳など南蔵王方面を見渡せます。


尾根道の中ほどに，地元の小学校の遠足で使っていそうな，十分休憩できるほどの踊り場があり，東側に展望が開けていて，眼下に野上地区，その先に釜房湖と釜房山が見えます。


そこからほどなく山頂に至りますが，スペースはあまりなく，さきほどの踊り場で休憩をとることになるでしょう。山頂からは北西の方角に泉ヶ岳，七ツ森が見られます。また，山頂の少し先からは北西の方角にトンガリ山，山形神室，仙台神室岳など笹谷峠の北に位置する山並みが見えます。下山は往路を戻ります。往復で１時間弱の行程ですので，近くの釜房山との掛け持ちも可能です。

登山適期は，早春か晩秋になります。標高は低いのですが，寒さの厳しい内陸山間部に位置し，林道を通ることにもなりますので，冬場は不適です。

全国の皆さん　世界各国の皆さん　あたたかいご支援ありがとうございます
心から感謝申し上げます
県民の皆さん　一歩一歩　前へ進みましょう　悲しみが追いつかないように　前へ

「宮城県の山」は当分の間　お休みさせていただきます

標高：554m
行程：約50分（休憩時間を除く。）
参考文献：「新・分県登山ガイド３宮城県の山」（山と渓谷社）
労働委員会　Ｔ．Ｍ