いろいろ【まっち】んぐ

　　行く春や逡巡として遅桜　　　　与謝蕪村

平地の桜も散って、いよいよ春本番。　山桜とか遅桜はこれからですが、平地の桜とはまた違った趣のあるものです。

あ　信州の山間部では(中部・北部)１か月弱ほど開花は遅くなります。　松本でも城山公園などで、5月のGWにお花見ができることもあります。


さて、以前「暫定税率」で書きましたが、揮発油税以外にも自動車重量税も暫定なんですね。　これも先行きが危ぶまれています。

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道路財源関連などの暫定税率が1日失効した。　租税特別措置法改正案の再可決が5月以降にずれ込めば、ガソリン価格だけでなく、車検や企業の投資活動にも影響が広がる可能性がある。

なかでも車検の際にかかる自動車重量税は5月1日から下がり、全国の運輸支局などで混乱が生じかねない。

自動車重量税の暫定税率は4月30日に期限が切れる。　仮に再可決の時期がずれ込めば、自家用車を車検に出す時の税率は、現在の重さ0.5トン当たり年6300円から2500円へと、3800円下がる。

例えば、重さ1トンの小型乗用車を車検に出す場合、重量税は現在の年1万2600円から5000円になる。

重量税は車検時に2―3年分まとめて納めるのが一般的で、2年分なら1万5000円以上も安くなる計算だ。(2008年4月3日 日本経済新聞)
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今　揮発油税(ガソリン)の暫定税率再課税にやっきになっていますが、この自動車重量税も金額が大きいだけに失効すればかなりの税収不足が生じます。

さてさて　どう対処するのでしょうか？　しかし　だいたい暫定を10年も20年も続けるのがおかしい。　本当に必要なら本税にするべきです。


ところで、現在　ガソリンが話題になってますが、そのガソリンを入れるガソリンスタンド。　少し傾斜がついてるのをご存知？

ということで、本日のお題は　「傾いてる地面」

尚、昨日のお題は　「北海道限定 Part-5」
ご覧になってない方はこちらもどうぞ


この前、ガソリンスタンド(GS)へ寄ったときのこと。　7～8年前は1リットル80円～90円だったのになぁ～　とか思い出しながらメーターを眺めていると、友人がこんなことを言った。

「GSの地面って、ちょっと傾けてあるから車の向きによっては3リットルくらい入る量が違うらしいよ。　知ってた？」

最近人気の雑学ブーム、得意げに話す友人。　その便乗っぷりが少し鼻についたものの、外を見ると、確かに地面がちょっとだけ傾斜。　「へぇ～」と言いながらGSを後にした。

詳しいことが知りたくて、後日、調べてみると、

GSは確かに勾配をつけてあります。　某社のGSでは、70分の1(70センチにつき1センチの傾斜)や100分の1の勾配になっています。

ただ　この程度の勾配なら見た目にはあまりわからない。　よ～く注意すればわかる程度のもの。

傾斜は雨水や漏れた場合のガソリンや油がスタンド内に溜まらないようにするためで、スタンドを囲む広めの溝(小さなバイクや自転車で通るとハマりそうになるあの溝)を経て、通常の水とは違う貯留設備へ流れていく仕組み。

ところで、その勾配の向きによって、入るガソリンの量が3リットルくらい変わることがあるのだろうか？

車のタンク形状にもよるが、実際にはそこまでの差はないらしい。　相当傾けないと難しいそうだ。　だが　1リットル弱の差はあるかも知れない　とのこと。

尚、傾斜や溝の設置は消防法によるもので、消防法の「危険物の規制に関する政令」第17条第1項の4号と5号にある、この条文が該当する。

●給油空地及び注油空地は、漏れた危険物が浸透しないための総務省令で定める舗装をすること。

●給油空地及び注油空地には、漏れた危険物及び可燃性の蒸気が滞留せず、かつ、当該危険物その他の液体が当該給油空地及び注油空地以外の部分に流出しないように総務省令で定める措置を講ずること。

GSについて、消防法では具体的に「傾斜をつけなさい」とは定めていない。

ただ、今の一般的な舗装技術だと、この条文を満たすために、どうしても傾斜と溝が必要になる。　だから、傾斜と溝がつけられている。

そういえば、GSではないが、私たちがよく仕事で遭遇する化学プラントなどで、重油タンクや各種の燃料タンクの設置場所。　これにももちろん消防法が適用され、傾斜をつけるようになっている。

そして　溝もそうだし、もし漏れた時の場合を想定して、貯油量から相当する高さの堤防設置も設備の周囲に必要。

ちなみに　他にも消防法ではいろんなことが定められている。　例えばセルフのGSに、ゴミ箱が置かれていないことがある。

これは第24条1項4号にある「製造所等においては、常に整理及び清掃を行うとともに、みだりに空箱その他の不必要な物件を置かないこと」という一文が影響している。

これも有人スタンドなら監視もできるが、セルフスタンドでは監視が行き届かない　ということもある。

ゴミ箱が必要か不必要かは難しいところで、区市町村によって対応は違うけど、置かれてないからといって、サービスが悪いわけじゃないのです。

さらに　GSの塀が高いのも消防法によるもの(2m以上)で、入口の広さにも細かい取り決めがある。

危険物の取り扱いゆえに、考えうる限りの安全策が施されているGS。　だから災害のときもGSの安全率は高いわけなのです。


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