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カテゴリ:ビジネス
今日は午後から雨の予報だったし、朝も小雨が降っていたので電車で行ったが、日中 雨は降らないどころか、日が差してきてました。 せっかく傘まで持っていったのに・・・
しかし 今夜は梅雨前線の通過で激しい雨が降る とのこと。 近畿はまだ 梅雨明けはもう少し先のようです。 さて 前に「プレカリアート」でも書きましたが、最近 若年層の非正規社員のことがよく取り上げられます。 この前の東京・秋葉原での事件もこの非正規社員(派遣社員)でした。 ということで、本日のお題は 「ぷー」 尚、昨日のお題は 「天女伝説」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 一応 私の勤めているところも派遣業務を主にやっている会社です。 むろん派遣以外の独自の仕事もありますが、主業務は派遣です。 そこで少し派遣の内容を書いてみます。 非正規社員=派遣社員ですが(正確には少し違います)、ただ 派遣社員といっても大きくわけて、常用型と登録型の2種類があります。 常用型のほうは、会社によっても違いますが、固定給があるところもあり、固定給がないところでも最低限の給与は支払われます。 したがって 仕事がなくとも会社に拘束されます。 受注の仕事をしたとき、もしくは派遣で客先へ行ったときは時間いくら、仕事をしないときは時間いくら(おおむね前記の半額以下)と取り決めがあり、まったく無収入ではありません。 ただ 生活は苦しいですが・・・ 登録型のほうは、仕事があったときのみ派遣会社から依頼があり、それに応じて仕事をする、もしくは派遣で客先へ行くものです。 したがって、会社依頼が無いときは自由です。 いわば外注さんと同じですね。 自由な代わりに、仕事をしなければ無収入です。 この登録型の非正規社員が生活も不安定で、そのため いろいろ問題を起こす前提となっていることは否めません。 ところで、「ぷー」という言葉をご存知でしょうか? 正式には「プータロー」と言います。 プータロー: 定職につかずに毎日ぶらぶらしている人のことを言うが、元々は戦後すぐの横浜港湾日雇い労働者を指して言った とされています。 第2次大戦の敗戦で連合軍が横浜に進駐したとき、横浜にGHQ本部を置きました。 当時 横浜は港湾施設をはじめ、多くの施設・土地が接収されました。 そして 連合軍の兵営や滑走路などが建設されました。 その建設に伴い、労働者が必要になり「横浜に行けば何とかなる」を合言葉に仕事を求めて人が集まりました。 毎月数万人の需要があったそうで、荒垣秀雄氏『現代用語辞典』(1956年)にもこう掲載されています。 「風太郎:プウタロウと読むのが正しい。 戦後の横浜風俗を物語る一要素で、桜木町駅界隈(かいわい)に巣喰う日雇いの沖仲仕や陸上の自由労働者をさすが、その一人一人の生態たるや風の如く、どこからともなく現われ、どこへともなく消えて行くのでこの名がある」 1980年代、プータローは若者を中心に全国的に普及しますが、当初の語源を知らない世代には、プータローの『ぷー』が「ぷらぷら」や「poor(貧弱→貧困)」を連想させ、日雇い労働者を除く無職者に限定して使われるようになりました。 また、2000年以降は類語のニートが普及しますが、ニートは働く意思がない者に限定されているのに対し、プータローは、働く意思はあるが就職先が見つからない者も含まれるため、同じ無職でも意味合いは異なります。 また 不良学生の隠語にも使われ、ホームレスの意味にもなったこともあります。 1983年の横浜ホームレス殺傷事件でも使われ、以後、一般人にも冒頭に書いた意味で「プータローする」というようになりました。 さて、非正規社員の話に戻りますが、登録型の派遣社員はこのプータローにもなりうるわけです。 会社に拘束されていないから、依頼がきても選択できます。(実際はそうはいかないですが・・・) つまり いい話(儲けの)なら受けるが、悪い話なら断ることができるわけです。 昔は派遣単価もけっこう良かったから、こういうことができました。 残念ながら、ここ10数年 日本経済は以前のような成長期ではなく、減速・現状維持・減速 を繰り返しています。 したがって、世間の物価上昇から比較して派遣単価はかえって下がっています。 よって 当然 本人に渡る単価も下がってきています。 つまり 派遣依頼で働いても、あまりいい目は見られなくなってきています。 それなら正社員になればいいではないか と思われるでしょうが、上記のごとく企業も業績悪化に伴い、正社員採用を抑制しています。 それに 新卒などは企業に迎え入れられやすいですが、社会人になって数年経つと、よほどの特技、資格などがなければ、なかなか中途採用で採ってもらえることはできません。 つまり 企業も正規社員の固定費負担を免れるために非正規社員を使うわけです。 だから人件費抑制になるわけですね。 忙しいときだけ非正規社員を使い、ヒマになれば打ち切ります。 正社員ですと、これはできません。 それこそ労働争議になります。 派遣会社もあくどい業者もいますが、ほとんどはマジメにやっているところなのです。 ただ 社員教育や福祉面では残念ながら大手の会社には及びませんし、厚生年金や労働保険などの保険類も未加入のところが多いです。 それに 派遣で客先に行っている人が多いわけですから、当然社員同士の交流などは希薄になります。 それが高じて、自分のいる会社の愛社精神も希薄になることはやむを得ませんね。(愛車→愛社 に直しました ) また 私のいる会社のように、技術系の派遣会社は本人の腕(というか頭ですが・・・)が重要視されます。 つまり 能力がものをいうわけですね。 年功序列はほとんど存在しません。 そりゃ 長年勤めていれば、多少のハバは利かせられますが、技術が伴わなければ下の人間からバカにされます。 ひいては長く勤めることはできないことになります。 ただ 可もなく不可もなく、それなりに勤めていればいい官庁、大会社(すべてとは言いませんが・・・)とは違い、弱肉強食の世界 ともいえます。 もっとも それを逆手にとり、いい単価を求めて派遣会社を渡り歩く人もいます。 ただ これも仕事が続かず、やむを得ず渡り歩く人もいます。 現在は企業も忙しいときだけの発注で、仕事が続きません。 それに 法的にある一定期間以上使えば、正社員登用をしなければならないので、その前に打ち切ります。 このへんも法を逆に企業がうまく利用している といわねばなりません。 そして、問題なのは、技術の要らない(まったく要らないものはありませんが・・・)一般派遣のほうなのですね。 長くなりましたので、この続きはまた次回に・・・ 業務多忙のため、ご訪問、レスが滞っております。 ご容赦 ●別ブログ6/29の新着は「高齢男性の病気 前立腺肥大」 前回は「足のむくみ」 こちらも見てね 尚、迷惑書き込みがやたら多いため、現在 別ブログのコメント欄は承認後でないと投稿表示できません。 ご了承ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月05日 08時20分08秒
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