いろいろ【まっち】んぐ

　忘れ草、我が紐に付く、時となく、
　　　思ひわたれば、生けりともなし
　　　　　　　　　　　　　作：不詳　　　万葉集より

<忘れ草を私の衣の紐に結び付けてます。(でも)いつもあの人のことを思っているので、とても心が苦しいです>


明日は終戦記念日。　亡くなった方の慰霊蔡が各地で行われます。　御霊よ安らかに・・・

昨年は「終戦」か「敗戦」かで、ちょっと話題になったこともあります。　こちら→「色麺」　2度と起こしてはいけない戦争。　でも　今またグルジアで局部戦闘が起こっています。　人間は争いが好きなんですね。　


さて、お盆真っ最中。　都会はガラガラ。　もガラガラ。　ついでに財布の中身もガラガラ。

今ごろは帰省して郷里ですごしている人も多いと思います。　移動には道路の渋滞や満員の電車などでつらいですが、やはり懐かしい郷里はホッとするのではないでしょうか。　つかの間の安らぎをじっくり味わってください。


最近　出稼ぎの外国人を多く見かけますが、よく問題になるのがその子供たち。　日本語がよくわからないため(当然　親も　ですが)、数々の問題を起こしてしまうことがあります。

本来なら行政が受け入れ態勢をしなければいけないのですが、その受け入れはお粗末なもの。　第一　どのくらい　その数があるかですら今までわからなかったのです。

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日本語指導が必要な外国人の児童・生徒は昨年度、全国で計2万5411人に上り、1990年度の調査開始以来最多となったことが文部科学省の調査でわかった。

調査は全国の公立小中高校など約3万7000校を対象に実施。

昨年9月1日現在の状況を尋ねたところ、約15％にあたる5877校が「日本語指導が必要な子供が在籍している」と回答した。　子供の人数を都道府県別に見ると、愛知県が5030人と最多で、静岡県2631人、神奈川県2601人が続いた。

母国語別では、ポルトガル語1万206人、中国語5051人、スペイン語3484人の順に多く、この3言語で全体の74％を占めた。(2008年8月1日 読売新聞)
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この調査でもわかるように、圧倒的にポル語が多くいます。　ポル語、つまり　ブラジル人です。　現在　2世までは就労ビザが簡単におります。　また　ブラジル本国では良い職業につけるのはほんのわずか。　ゆえに日本への出稼ぎが多くいます。

私のいるところでも、近くの工場に勤務しているブラジル人は多く、若夫婦がよく公園に子供を遊ばせにやってきます。　毎日　夕方には、ブラジル食材を積んだトラックが来ます。

上記のように、彼らは言葉や慣習などでいろいろな問題を抱えています。　が、行政の対応は遅れ遅れで、実態にはあいません。　最近になって、やっと「対応しなければ」というきざしが見えたくらいですね。

外国人を受け入れるのはいいですが、その受け入れ態勢をきちんとしないと、双方にとって問題が多く起きます。　ただ　受け入れて働かせるだけではダメなのですね。


ということで、本日のお題は　「きれい好き　Part1」

尚、昨日のお題は　「帰省」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ


日本人はきれい好きな国民といわれています。　マナーやエチケットをよく守り、礼儀正しいことに加え、大騒ぎせず部屋をきれいに使い、小うるさく文句を言わないことなどが、世界のホテル関係者の間で特に高く評価されています。

しかし、かなり神経質な人が多いのも日本人ならではのこと。　アバウトにはなれないのです。

家庭で抗菌製品は8割が使用され、除菌、殺菌、抗菌は空前のブーム。　でも、気にしすぎ、こだわりすぎや自己流の清潔志向も多く、清潔・不潔の基準は個人差が大きい。　

清潔なのはいいことなのですが、これがいきすぎると、「潔癖症」に陥ります。

「清潔であることへのこだわりは、かつて無いほど強まっている」と東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎さん(感染免疫学)は話す。

だが　その意識と実際の行動は、意外と一致していないものだといわれます。　日本石鹸洗剤工業会が女性を対象に行った衛生についての調査(01年)では、家庭で除菌製品を使用している割合は8割に達し、衣類用や台所用の洗剤を購入する際に除菌をうたっている製品を選ぶ割合は7割に上ったそうです。

例えば、冷蔵庫の掃除の頻度について聞くと、最も多かった回答は主婦で「半年に1回」、独身女性で「月に1回」程度。　主婦の場合、前回調査(1997年)に比べて月平均で約0.7回減っていた　とのこと。

花王生活者研究センター主任研究員の弦巻和さんも、この3年間で延べ100世帯を家庭訪問して家事実態を調査する中で、意識と行動の「ちぐはぐ」を実感しているそうです。

どの家庭も心がけは「ちゃんときれいにしている」。　だが、床は掃除しても目線より上のホコリなどはあまり気にしていなかった。　「私たちの清潔感は案外自己流で、個人的な価値観によって左右されているのです」と話す。

そして　問題は潔癖症(不潔恐怖症)の人。　こうなると何度手を洗っても、まだ汚れているような感じがして気が済まない。　このために、何回、何十回と手を繰り返し洗ってしまう、といった形で現れてくることが多いのです。

人間の肌には様々な皮膚常在菌がいます。　皮膚常在菌の一種「表皮ブドウ球菌」などは人の肌にもこれと同じものがいます。　だがこれは、病原菌などが肌に付着した際に、急激に増殖するのを防ぐバリア機能を持ち、また皮脂や汗を分解する人間にとって大事な菌なのです。

1日2、3回の洗顔ならなくなることはない。　ただ、増え過ぎるとにおいやニキビ悪化の一因になることがあります。　そして、清潔感を追うあまり、手や顔を洗いすぎるとなくなってしまいます。　すると上記のバリア機能がなくなり、病原菌に対する抵抗力が減ります。　

これらの皮膚常在菌は10種ほどあり、未知の部分も多いが、それぞれ役割や働きがあることが分かっています。

私たちの身の回りには、様々な菌が住んでいる。　外部からの菌が付着したからといって、すぐに病気になったり肌が荒れたりする訳ではない。　それなのに、なぜ「汚れ」を過剰に気にし、「清潔」にこだわるのだろうか。

これは人間関係的な面もおおいに関係ある　という。

最近の清潔志向を「内向きで小さな人間関係の表れ」と分析するのは、日大教授の佐藤綾子さん(行動心理学)。　少子化などにより家族の人数が減り、地域のつながりも弱くなった。

私たちは初めての環境や慣れない人、モノを恐れ、不確実で不安なものに接しようとしなくなった。　雑多な環境で、複雑な人間関係にもまれて暮らしてみれば、価値観も変わるのでは、と佐藤さんは話す。

「近ごろの日本は、国家に対する関心が高まり、『内と外』を区別する意識が強い。　ウチのものは安全でソトのものは怖いという考えは、家庭・個人レベルにも広がっている。　そんな内向的な考え方も、清潔志向に通じているのでしょう」という。

汚れ役のできない、見た目「良い子ちゃん」が増えているのもそのせいかもしれない。　自分がすぐ「良い子ちゃん」になってしまい、他を「悪い子」にしてしまう。

ほどほどの汚れと付き合うバランス感覚は、豊かな人間関係を築き快適な暮らしを営む上でも大切なものだろう。　人間関係も同じく、ウチだけのものを求めてソトを排除する、内向的な考え方からは脱却したほうがよい。

<追記>
け・せら、せらー！さん より日系出稼ぎ労働者の実態をご報告いただきましたので、リンクしておきます。
こちら→「日系出稼ぎ労働者の実態」



<オマケ>　シリーズ化してしまった懐メロ
「翼をください」、「ride on time」、「異邦人」



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