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カテゴリ:ビジネス
本日2本目の更新。 1本目はこちら→「海水浴」
お盆も最終日。 送り火などや精霊流しの行事が各地で行なわれていることであろう。 帰省のUターン現象も今夜から明日がピーク。 渋滞、満員のなか、お疲れさんです。 さて、共産国が崩壊しているなか、キューバはいまだにがんばっている。 しかし、完全な社会主義を貫くには障害も多く、特に労働に対してはどうしても不公平がおこる。 その不公平を少しでも緩和するため、能力給制度を推進することになった。 ----------------------------------------------------------------- キューバのラウル・カストロ国家評議会議長(77)は11日、国会で演説し、「社会主義とは権利や機会の平等を指し、収入の平等を意味するものではない」と述べ、能力給制度を推進する考えを明らかにした。 同国では、政令に基づいて労働者の給与は22段階に分かれ、格差は5倍以内に抑えられている。 だが、米国に亡命した家族からの仕送りだけで、平均月収408ペソ(約1960円)の10倍以上の収入を得る国民もおり、不平等感が労働意欲の低下を招いていた。 社会主義下での経済活性化を目指すラウル議長は2月の就任演説でも、「生活水準は、個人の社会への貢献度によって決まるべきだ」と指摘。 その後、給与の上限を撤廃する方針を打ち出している。 能力給制度が本格導入されれば、平等主義を掲げた兄のフィデル・カストロ前議長(81)の時代よりも賃金格差は拡大するが、前議長も2005年、賃金制度の合理的改革の必要性を強調していた。 ラウル議長は「フィデルに(演説)原稿を見てもらい、同意を得た」と述べた。(2008年7月12日 読売新聞) ----------------------------------------------------------------- 理想は平等なのだが、どうしても不平等がおこるのはやむを得ない。 特に労働に関しては、各共産圏の国々が頭を痛めていたところである。 能力給制度、これが吉と出るか、凶と出るか、新首相の手腕の見せ所であろう。 さて、一昨日、「きれい好き」でも書いたが、いまや日本には70万人を越す出稼ぎ労働者がいる。 そして、その子供たちが2万5000人を越す。 その出稼ぎ労働者のほとんどが単純労働に就き、その仲立ちをしているのが派遣業者。 前回、「人材派遣 その2」でも書いたように、使い捨てしているような業者も多い。 もっとも、マトモに受け入れている業者や企業もあるが、絶対数は少ないのが実態である。 今 企業は固定費負担を減らすため、正社員を減らして、派遣社員を増やしている。 特に最近は、現業部門(いわゆる製造現場など)は若者が集まらない。 その現業部門をになっているのが彼らたちなのである。 製造業であれば、人件費の安い海外への移転が可能だ。 しかし、農業や水産業といった国内に留まるしかない業種はそういうわけにはいかない。 国内にありながら安い労働力を求めれば、当然、外国人労働者抜きでは成り立たない。 日本の最北端、宗谷岬からオホーツク海沿いに車で40分ほど下ると、「ホタテの村」として知られる北海道猿払村に着く。 3000人にも満たない人口ながら、ホタテの水揚げ日本一を誇る。 そのホタテ産業を支えているのが、中国から研修生としてやって来た100人ほどの若い女性たちである。 ある加工場では、20人近い中国人研修生が殻むきに従事している。 彼女たちはほとんど20歳前後。 同数程度の日本人も働いているが、全体の平均年齢はゆうに60歳を超えている。 腰の曲がった日本人作業員の脇で、テキパキと仕事をこなす研修生の姿は印象的だ。 猿払村では過去、研修生の失踪は起きていない。 規定の賃金がきちんと支払われ、加工場の経営者夫妻を「パパ」「ママ」と慕う姿は微笑ましくもある。 「ハローワークに募集を出しても反応はない。 たまに連絡があるのは70歳を超えた人。 研修生がいなければ加工場はやっていけない」と 加工場経営者は苦しい胸の内をこう語る。 北海道の有効求人倍率は0.32。 愛知県とは逆に日本で最も低い。 それでも過疎と高齢化も手伝って、重労働の職場に人は集まらない。 猿払産のホタテは8割以上が海外に輸出される。 世界的に水産資源の価格が急騰するなか、日本にとっては貴重な輸出産業になり得る存在だ。 その産業を、「研修制度」というインチキなシステムで来日した外国人が支える現状が正しいのだろうか。 尚、「研修制度」については、前回、「人材派遣 その2」参照ください。 今年7月には、インドネシアから介護士・看護師の受け入れが始まった。 日本とインドネシアが結んだ経済連携協定(EPA)に基づく来日で、介護・看護分野の労働市場を外国人に開放する、実質的に初めての試みだ。 介護士らは入国から3~4年後、日本の国家試験に合格すれば無期限で就労できる点において、研修生とは違った扱いを受ける。 だが、日本語で受験する試験は外国人には難関で、結果的には研修生と同様、短期間で使い捨てられる運命にあるかもしれない。 そうした条件のもと、果たして優秀な人材が日本に集まるのか? 介護や看護の分野でも人手不足が深刻化しつつある。 今後、日本ではさらに高齢者が増え続け、労働人口は減少の一途をたどる。 しかし おためごかしの研修制度ではなく、外国人労働者の受け入れ問題を真正面から議論すべき時に来ている。 <オマケ> シリーズ化してしまった懐メロ 「ブルーコメッツ/ブルーシャトウ(1967)」、「渚のシンドバッド」、「ロマンス」 なぜか大学からアクセスの多い別ブログ ●別ブログ8/17の新着は「壱億円札」 前回は「値引き値札」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月17日 11時18分54秒
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