|
カテゴリ:アウトドア
さて、クリスマスも近くなり、繁華街は完全にクリスマス仕様。 キリスト様とは縁もゆかりもないですが、昔から日本のイベントのひとつです。 年々 派手になってくるイルミネーションも見る人の楽しみのひとつになっています。
さて、この前 「尺取虫」で、高層ビルのクレーンのことを書いて、08/4/6の阪急百貨店の画像を載せましたが、今はこうなっています。 最上階まで ほぼ骨組みができています。 その下部分 茶色の楕円形部分が阪急百貨店のスペース その少し東側(写真では手前の建物)に、旧ナビオがあり、北側に隣接する建物に大きな赤い観覧車があります。 それが複合商業施設「HEP FIVE」 ということで、本日のお題 「グレートホイール」 尚、昨日のお題は 「天か玉か?」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 10階建てビルの中から上空へ、52台のゴンドラが直径75メートルの軌道を描いてゆっくりと回ります。 頂点は地上106メートル。 都心で設営される「街中(まちなか)観覧車」のはしりです。 10年前 建物自体に組み込む「ビル一体型」を採用して建造され、奇抜で目を引く外観に誰もが度肝を抜かれました。 日本初の「街中観覧車」です。 しかし、この「街中観覧車」だけではなく、米シカゴで1893年に誕生した観覧車が日本で初めて姿を現したのも、実は100年余り前の大阪でした。 当時、街は日露戦争の勝利に沸いていました。 「グレートホイール」 そう名づけられた遊戯施設の広告が今も残っています。 幾つかの日の丸に彩られた観覧車の絵とともに、高揚感漂う宣伝文句が書かれていました。 此(この)珍らしい運動遊戯の面白味を知らない人は戦捷(せんしょう)国民と 謂(い)へません 広告が載っているのは、「戦捷紀念博覧会」の案内地図。 日露戦争終戦の翌1906年4月、天王寺公園(大阪市天王寺区)で開幕した市主催の祝勝イベントで配られたもの。 観覧車は博覧会の呼び物の一つとして登場したのでした。 当時の新聞をみると、「展望旋回車」と訳されています。 現在の天王寺公園でいうと、植物温室横の高台が設置場所。 14台のゴンドラが蒸気力で動き、頂点は18~20メートルくらいと推定され、料金は大人10銭、子供5銭。 しかし、その興行主はアメリカか英国から輸入したのでしょうが、『小池』という名前以外、よくわかっていないのです。 開幕後も検査や修繕工事が続き、稼働は遅れた。 ゴンドラ1台に110貫(412.55キロ)ずつ土俵を載せた試運転の結果、定員を3人に半減させ、1か月後の5月、ようやく運転を始めたそうです。 音楽隊がはやし立てるなか、5分をかけて1周し、初日だけで1606人を乗せた という。 6月17日の閉幕まで1か月半の営業後、解体されたホイールの行方はわかっていなかった。 ずいぶん人気を集めたはずなのに、その存在は長く忘れられてしまったのです。 その後、「西」で冷めた熱狂は「東」で再燃した。 1907年、東京・上野で開かれた「東京勧業博覧会」で2基が運転され、「観覧車」という呼称も使われ始めました。 同時期の小説『虞美人草』で夏目漱石は、こう記している。 この箱にいるものが青空へ近く昇る時、あの箱にいるものは、凡(すべ)てを吸い尽す大地へそろりそろりと落ちて行く。 観覧車を発明したものは皮肉な哲学者である。 漱石の功績かどうか、やがて全国に存在が知られ、上野が「日本第1号」と信じられてきました。 天王寺公園での史実が掘り起こされたのは2001年。 留学先の米国で出会った観覧車研究者に影響された福井さんが、過去の新聞記事や関連資料を調べ、著書『観覧車物語』(平凡社)で発表しました。 なぜ、こんな誤解が生じたのか。 「大阪の博覧会のことは東京の新聞には掲載されなかったから、東京初は日本初と思われたのでしょう。 呼び名が違うから、同じ遊戯施設と気づかれなかった可能性もあります」と 福井さんは推察する。 いずれにしても、西から東へ情報が伝えられたわけでもないらしい。 当時、シカゴでの開発から10年余り。 欧米では観覧車ブームが起きていた。 旅行先で見聞した業者らが大阪と東京で別々に輸入していた可能性が高いという。 遊園地、商業施設、イベント会場。 世界一の高さを競って大観覧車の建設が各地で続く。 海外ではスリルを求めて速く回転する機種もあるが、「戦後、国内では『ゆっくり回る展望台』として独自の発展を遂げた」と、都市計画に詳しい橋爪紳也・大阪府立大学特別教授は語る。 確かに、頂上に向かうにつれて広がる眺望は最大の魅力。 漱石でもないが、ゴンドラに揺られ、人生の浮き沈みを思うのも悪くはない。 1893年、米シカゴで開かれたコロンビア万国博覧会で登場した世界初の機械式大型観覧車は高さ80.5メートル。 開発した米国人技師ジョージ・フェリスの名を取って、英語では観覧車を「フェリス・ホイール」と呼ぶ。 大型化はその後も進み、日本でも1992年に建設されたびわ湖タワーのイーゴス108(高さ108メートル、廃業)、97年開業の大阪・天保山大観覧車(同112.5メートル)などが完成時、世界一を記録した。 海外でも2000年、英国にロンドン・アイ(同135メートル)が登場。 昨年3月にはシンガポール・フライヤー(同165メートル)が開業し、現在の世界一となっています。 日本には現在、200基前後があり、北海道函館市の遊園地「こどものくに」の1950年製が最も古いという。 「HEP FIVE」 施工は竹中工務店、大林組、森組、が担当して1996年6月着工、1998年11月完成。 地上10階地下3階、総工費 210億円。 観覧車の料金は小学生以上500円。 吹き抜けにある赤いクジラのオブジェも特徴的。 阪急電鉄梅田駅からすぐ。 名称は「HANKYU ENTERTAINMENT PARK」(阪急エンターテインメント・パーク)の頭文字からとったもの。 1980年に、NAVIO(ナビオ)阪急と、阪急ファイブ(阪急5番街)としてオープンし、阪急百貨店梅田本店、阪急3番街、阪急32番街などと並んで、阪急系列の商業施設の中核を担っている。 1998年にNAVIO阪急と阪急ファイブを一体化してこの名称が採用されるようになった。 旧NAVIOは現在 阪急百貨店メンズ館となっている。 来楽暮さん 展示販売会のお知らせ 明日が最終日 12月4日(木)~10日(水) ながの東急(JR長野駅前) 本館正面玄関イベントコーナー 10:00~19:00 この様子はこちら→「大阪~長野」 なぜか大学からアクセスの多い別ブログ まったく更新してませんが・・・ ●別ブログ11/11の新着は「CAもプロレタリアか?」 前回は「医療費、介護費用」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月09日 22時57分18秒
[アウトドア] カテゴリの最新記事
|
|