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カテゴリ:ビジネス
さて、昨日も書きましたが、最近の不景気風は一気に加速している。 新聞紙上でも毎日 なにがしらの企業の人減らしが載らない日がないくらい。
当然 庶民も節約ムード一辺倒で、物を買うのを控えるようになる。 ガソリン価格がずーっと下がっているが、これまたやはりの使用は控えたまま。 そこで困るのが売る側のほう。 その影響もあって、今 招き猫がすごく売れているらしい。 ------------------------------------------------------------- 急激な不況で消費が冷え込むなか、幸運を呼び込むとされる「招き猫」の売れ行きが好調だ。 最近は「ラッキーキャット」と呼ばれて外国人観光客の土産物としても人気で、愛知県瀬戸、常滑両市などの産地では、生産者らが「金融危機を吹き飛ばして」と期待を寄せている。 大阪・ミナミの道具屋筋商店街。 看板などを扱う「松田」には、色によって御利益が異なる「風水猫」など約30種類が並ぶ。 経営者の松田博史さんは「不景気でほかの商品はさっぱりだが、招き猫だけはよく売れて」。 瀬戸市のメーカー「中外陶園(ちゅうがいとうえん)」では、金融危機が取りざたされるようになった今秋から注文が相次ぎ、金運を呼ぶという黄色の招き猫は昨年同期より約2割増。 小さいサイズや宝くじが入る袋付きの1000円前後のものが人気で、担当者は「商店だけでなく、家庭用にと求める人が目立ってきた」と話す。 日本でのおみやげとして外国人にも好評だ。 関西空港の土産物店「AMITA」でも9月頃から人気が出始め、一時は品切れになるほど。 売り上げは昨年の約1.5倍にのぼっている。(2008年12月14日 読売新聞) ------------------------------------------------------------- 未曾有の不景気になりそうなこの頃の社会情勢、苦しいときの神頼みよろしく、招き猫に一途の願いを託す人も多いようです。 まあ 気持ちはわかりますが・・・ 尚、招き猫については、つい最近の「招き猫は左手、右手?」がありますので、ご参照ください。 派遣切りや内定取り消し、新卒の求人取り消しなど、企業の後ろ向き対応が増えている昨今。 新卒の就職内定率もかなり落ち込んでいるそう。 ここのところ、重圧長大の製造業が業績が伸びず、サービス業の伸びが大きかったからでもありますが、技術関係の理系より、文系の就職率のほうが多かったようです。 それに、出世も文系のほうがなぜか早い。 特に大企業の役員などはたいてい文系で、理系の人はほとんどいません。 また「出世が遅い」ということは、当然 給与にも関係してきます。 しかし、企業では技術者の不足は慢性的で、理系の人を求めているにも関わらず、入社人数が少ないようです。 ということは、今の不景気でも有利なのでは? てなことで、本日のお題は 「理系は不景気でも有利?」 尚、昨日のお題は 「ピンチをチャンスに」 ご覧になってない方はこちらもどうぞ 「理系」と聞いて思い浮かぶのは 「一日中コンピュータとにらめっこ」、「マジメでガリ勉」、「理屈っぽい」、「オタク」などなど、文系の人から見れば、あまりよいイメージがないかと思う。 しかし、ちょっと口下手なところがなきにしもあらずだけれど、意外とユニークでジェントルな人が多いのです。 それに、けっこうマジメ。 もっとも、このマジメが「オタク」に行き着くこともあるのですが・・・ また 確かに「理屈っぽい」人も多い。 が、理系の理屈は数字やデータに基く筋の通った理屈が多く(それだけにコウルサイ!)、反面 文系の理屈は感情的、叙情的なものが多い。 理屈の理屈、いわゆる屁理屈。 みんながみんなそうではないが、そういう傾向があることは否めない。 考えてみれば、今年は4人(正確には3人)も日本人がノーベル賞を受賞したし、「技術立国」としての今の日本があるのは、理系のみなさんのおかげですよね。 それに日本は鉱物などの産出が少なく、農産物の生産も少ない国。 だから「技術立国」として進んできたが、今はどうもこの技術が怪しくなってきている。 そして 世間では「IT長者」などともてはやされている人がいる一方で、理系の人たちの現実はけっこう過酷なもののようです。 しかも 勝手なイメージによって誤解されている理系の人々。 その原因は、私たちが彼らを「ワカラナイ」と決めつけているからかもしれません。 ドラマ『ガリレオ』で福山雅治が演じた湯川博士は、理屈っぽい変人として描かれていたけれど、これって文系の人が理系の人に抱いているイメージに近いかもしれません。 でも、本物の理系の人ってそんなに取っ付きにくいんだろうか? だいたい「理系」といったって、コンピュータ関係から科学者まで、いろいろいるはずですよね。 「一言で理系職種といっても相当幅広いのです。 職種分類では大きくわけて、(1)ソフトウエア・ネットワーク(IT)、(2)電気・電子・機械、(3)素材・食品・メディカル、(4)建築・土木というふうに分かれていますが、それらをひっくるめて理系出身者が多い職種ということになります。 営業や事務系も含めた求人案件全体から見ると、IT系技術職が約8%、回路設計などの電気・機械系技術職が約7%と、決して多いわけではありません。 ところが技術系職種の場合、求人に対して人材が少ないので、不況でもかなりの売り手市場なんです」 と、リクナビNEXT 黒田真行編集長は言う。 それだけの売り手市場なら、かなり高いお給料をもらっているんだろうな と勘ぐりたくもなりますが、実は、理系出身者と文系出身者の生涯賃金を比べると、理系の方が約5000万円も低くなってしまうというデータがある。(松繁寿和教授・大阪大大学院国際公共政策研究科 1998年) まあ 職種の違いがあるので、イチガイには言えませんが・・・ しかし 売り手市場ということは、「不景気にも強い」ということになる。 しかし 前述のように企業のトップ、役員には文科系出身者が多い。 また 政財界のトップは文系出身者が多い。 なぜか理系の人はトップクラスには少ない。 だいたいトップは営業や総務などの職種から出ることが多いので、これまたやむを得ないのですが・・・ まあ 理系の人は人前に出るのを嫌う人も多く、また 口下手も多いからかもしれない。 確かに、口八丁は理系には少ないし・・・ あ だから私も口数は少なく、おとなしい(??)です。 あ そこ! 突っ込みは黙りんしゃい! え~ お騒がせしました。 では もとい! 特に最近は子供や学生の理科離れが深刻で、理系に進む若い人が少ないから企業も困っているのだとか。 せっかく企業からの人気はあるのに・・・ また 近年は技術系企業以外でも理系の人を求める傾向は強まっているのだそう。 経営工学や金融工学など、経営や金融といった文系の分野に工学 という理系キーワードを組み合わせた分野がある。 これは経営や金融を考えるときに統計や確率といった数理的要素を取り入れることで、合理化・効率化を図り、成功確率をアップさせようという考え方だそうです。 「ビジネスの現場では、業種を問わず、今後ますます理系の人たちへの期待度が高まるはずですよ」と リクナビNEXT 黒田真行編集長は言われる。 近い将来、文系の主戦場である経営や金融で理系の人が文系のライバルになるかもしれない。(なったらいいなぁ~ の願望もあり) なぜか大学からアクセスの多い別ブログ やっと更新しました ●別ブログ12/10の新着は「激動の医薬品卸業界」 前回は「CAもプロレタリアか?」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月17日 21時44分09秒
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