いろいろ【まっち】んぐ

　 風交(まじ)り、雪は降るとも、実にならぬ、
　　　　我家(わぎへ)の梅を　、花に散らすな
　　　　　　　　作:坂上郎女(さかのうえのいらつめ)　　　　万葉集より


<風にまじって雪が降っていますが、うちの庭の、まだ実がなっていない梅の花を散らさないで>


今日は節分。　そして　明日は立春です。　暦の上だけとはいえ、もうすぐ春が来る　というのは楽しみです。　しかし　北国はまだまだ雪の中。

この前　「リクライニングマナー」で、国土交通省が高齢者に代わって屋根の雪下ろしをする若手ボランティアを育成するため、新たな市町村向け補助事業を始める　と紹介しました。

現在は自治体が対応したり、ボランティアが行っていますが、一昨年　私が新潟震災ボラに行ったときに一緒に活動していた、NPO団体「JEN」が、そのとき以来　除雪ボラを続けているそうです。

　　-------------------------------------------------------------
十日町市の池谷集落でボランティアが除雪を手伝う「スノーバスターズ2009」が1月下旬に行われ、関東や関西から5人が参加して除雪に汗を流した。

中越地震直後の冬、国際協力を続ける民間活動団体「JEN」が集落にボランティアを派遣したのがきっかけとなり、今年で5回目。　これまでに延べ200人近くが参加して、雪かきを体験した。

高齢世帯のみで、若者は就職などで集落を離れてしまう。　住民たちは、泊まりがけで訪れる県内外からの参加者との交流を毎回楽しみにしている。

JENと協力する十日町市地域おこし実行委員会委員長の山本浩史さんは「最初は震災からの復興が目的でしたが、今では集落存続のためのまちおこしの行事になっています」と話す。

除雪の合間の昼食時、集落に住む曽根藤一郎さんと妻のさき子さんが、参加者を自宅に招いた。　さき子さんの手作りで、つきたてのよもぎ餅と豚汁が振る舞われた。　参加者とスタッフも加わり正月のようなにぎやかな雰囲気に。

「ほら、もっと食べらっしゃい」とさき子さんは、餅をほおばる参加者をうれしそうに眺めていた。

関西の大学4年生江藤文香さんは「高い屋根の上での除雪は緊張しましたが、地元の人たちが親切で楽しかったです」と振り返った。(2009年2月2日 読売新聞)
　　-------------------------------------------------------------

この実行委員会委員長の山本さん、震災ボラ当時も活躍しておられました。　「いよいよイベント Part-2」で、冷蔵庫搬出作戦のヒントをくれたのもこの方。　
　
雪かき、これ　けっこう大変な作業なんですよね。　体力も要るし、危険も伴う。　若手ボランティア育成はぜひともやってもらいたいものです。


ところで、話は変わりまして、地元民しか知らないマニアックなCM　ご存知ですか？

例えば、昔　関西で放映されていた、深夜の「放出(ハナテン)中古車センター」のCMで、ベッドの美女が「あなた　車売る？　私高く買うわ」とかいうヤツ。

　これ→「放出(ハナテン)中古車センターCM」　

また　「伊東に行くならハト屋」なども有名ですよね。　これはかなり広範囲に知られてましたが・・・

そして、CMと同じように地方にはそれぞれ独自の新聞があります。　旅行に行ったとき、旅館やホテルに見慣れない新聞が置かれており、思わず手に取ってしまうのはよくあること。

ところで　この地方新聞、地方ごとにどれくらいのシェアを持っているのだろうか？

ということで、本日のネタ　「地方新聞」

尚、昨日のネタは　「教師Vs親」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ


気になって調べてみると、ネットでも各都道府県における新聞のシェア率が掲載されていることを発見　見てみたら、とっても驚いた

何に驚いたかというと、地方新聞が、かなりシェアをもっているということだ。

まず　地方新聞のシェアが日本でもっとも高いのは、徳島県。　徳島新聞のシェアが、なんと82%にものぼるらしい。　それ以外で高いのは、石川県(北國・富山新聞70％)、福井県(福井新聞79％)、鳥取県(日本海新聞76％)など。

その他、地方新聞のシェアが50％以上を占めていたのは47都道府県中、22もあった。　さらに、地方新聞が最も高いシェアを占めていた都道府県は47都道府県中、37にものぼる。　地方新聞、すごいですぅ～！

ちなみに、私がよく紹介する「信濃毎日新聞」は長野県でのシェアは61％。　残念ながら神戸新聞は25％にとどまる。

いわゆる大都市を抱える都道府県でもこの傾向は顕著で、たとえば北海道では北海道新聞が49.3％で1位、京都のある京都府では京都新聞が40％など、大都市でも地方新聞の強さがうかがえる。

反対に、地方新聞のシェアが低い(全体の3番目までに入っていない)のは、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、和歌山県、奈良県、山口県の9つ。　都心近くの県が多いのはうなずけるが、それ以外だと4府県にとどまる。

奈良県には奈良新聞、和歌山県にはわかやま新報、山口県には山口新聞など独自の地方新聞があるのだが、現時点では全国紙に及ばない様子。　ぜひガンバッテいただきたいものだ。
　

わかやま新報(和歌山県)：地域の小さな話題を大きく取り上げるのが特徴。　「シャイだといわれる和歌山人。　でも　どんどん自分をPRしてみよう」という後押しが頼もしい。

奈良新聞(奈良県)：歴史的建造物の多い県だけに、考古学に関する記事が充実。　何かと話題の「せんとくん」もたびたび登場するので要チェックです。

山口新聞(山口県)：今年で創刊63年をむかえるベテラン新聞。　月ぎめ購読料は2310円と割安。

信濃毎日新聞(長野県)：国際報道にも力を入れており、世界30ヶ所に常連寄稿者がいる。　リベラルな主張が目立つが自民党寄り。　信越放送(SBC)の株主でもあり、テレビ信州(TSB)、長野朝日放送(abn)にも出資している。

また　FM長野ニュースで、同局制作のローカルニュースでは、ニュースを終える前に「制作・信濃毎日新聞」のアナウンスがはいる。

若者の新聞離れも激しいが、まだまだ根付いている新聞。　現代日本はまさに、地域密着型の新聞が群雄割拠する、新聞戦国時代なのである。



なぜか大学からアクセスの多い別ブログ
●別ブログ2/2の新着は「クレーマー保護者」　
　　　　　　　　　　　前回は「アナログ放送終了」　こちらも見てね