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カテゴリ:ビジネス
春さらば、逢はむと思ひし、梅の花、
今日(けふ)の遊びに、相見つるかも 作: 藥師高氏義通(くすりしかうじのよしみち) 万葉集より <春になったら逢いたいと思っていた梅の花に、今日の宴で逢えました> また、寒くなってきましたね。 暖かかったり、寒くなったり、と寒暖の変化の激しいこの頃、身体がついていきません。 まあ 春先は三寒四温ともいい、暖かかったり、寒くなったりして、春が来るんですよね。 ところで、いきなり話は変わりますが、「専門バカ」というのを聞いたことがあると思います。 ある一定の事柄に対してのみ異常な興味と執着心と知識を持っているが、他の事に関してはからっきし無知、無関心な人のこと と言われています。 一定の事柄とは学問をさすことが多く、専門バカは大学院生や教員に多い とも言われます。 院生はその教科を突き詰めて勉強するから、他のことがどうしても疎かになる。 また 高校・大学教員になると単一教科しか扱わないし、かつ専門的になるから、それなりに突き詰めなければいけない。 そして、大学や企業の研究室にいる人もその部類に入る人も多い と聞きます。 また、私たち技術関係の人間もその傾向はあります。 まあ 一般的に、ということで、すべてそうとは限りませんが・・・ ということで、本日のお題 「専門バカ」 尚、昨日のお題は 「たらい回し」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 昨日はたいしたこと書いてないのに、アクセスが512もありました。 普段は300~400なのに・・・ 1つの職場、1つの仕事や職務を長い間続けていると、ある専門や専攻には非常に詳しいですが、他のこととなると子供のような幼稚な考え方や行動をとったり、常識知らずの見方をする人が出てきます。 いわゆる「世間知らず」ですね。 こういう極端な人を、言葉が悪いかもしれませんが「専門バカ」と言います。 「専門バカ」は得てして深く狭く仕事に入りすぎるために、未経験の機会に直面することがなくなると思うのです。 かなり以前、味の素の業績が低迷した時期があり、社長が「売上を倍にする方法」を社内で公募したそうです。 宣伝部門からは新しい広告、物流部門からはコストを削減しての値下げ、営業からは・・・というように、様々なアイデアが集まったそうです。 が、実際に採用されたアイデアは、工場勤務の若いおねえちゃんが出した、 「容器の穴のサイズを2倍にする」 だったそうです。 これは「専門バカ」には絶対に出せないアイデアです。 実際、このアイデアの採用によって、味の素の売り上げは倍近くになったそうなんです。 確かに目詰まりが起きにくいから使いやすくなるし、分量を正確に測る人なんかは まずいないので、1回あたりの量が多くなる。 だから消費量が倍になり、ひいては売上も倍になりますよね。 見事です。 まさにお見事 そして、見逃してはいけないのが、この一見ド素人のアホみたいな意見の鋭さに気づき、実際に採用した味の素経営陣のの鋭さです。 こういう素人の意見を小馬鹿にするのは簡単です。 「わかってねえな、こいつ」と切り捨てるのだって、ちょっと経験があれば誰でもできます。 でも、そんなことでは本当に画期的なことはできないんです。 我々の仕事も専門的なことが多く、時々 お客さまからアイデアを求められて案を出しますが、たいていはすでに出し尽くされたもの。 というのは、やはり「専門バカ」的になってしまっていて、画期的な考えが浮かばないのです。 「待てよ、ひょっとして?」、「まさか、こんな単純なこと」と真剣に考える態度を、常に忘れないでおきたいと思います。 いや、ホントに思います。 <追記> よくおいでになる 来楽暮さんの正絹ストラップが「VJC魅力ある日本のおみやげコンテスト2009」で、新設されたグランプリ(観光庁長官賞)に輝きました。 おめでとー!! なぜか大学からアクセスの多い別ブログ ●別ブログ2/2の新着は「クレーマー保護者」 前回は「アナログ放送終了」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月20日 20時01分44秒
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