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カテゴリ:ビジネス
先日 内閣府の消費者調査では、「収入が減った」が44%にものぼったことが明らかになりました。 先行き1年の間に失業や廃業の心配があるかについては、「ある」、「少しある」との回答が3割強に増え、雇用不安も大きい。
また 昨日も書いたように不景気になると不安払拭のために神頼みなどが増えてきます。 そうでなくとも年金不安や介護不安など、今の日本の政治には不安がいっぱい。 そして これまた不景気になると、いつも出てくるのが「下請けイジメ」 まあ 日本の大企業は「下請けイジメ」で持っている、と言っても過言ではありません。 単価の切り下げ、発注量の減数、はたまた値切りなど・・・ しかし 最近はあまりにもひどい場合は、下請代金法によって警告や取締りがあります。 今年度もかなりの取締りや勧告をしたようです。 とはいえ、これは氷山の一角ですが・・・ ------------------------------------------------------------ 中小企業庁は3日、2008年度の下請代金支払遅延等防止法(下請代金法)違反や、取締り活動の結果を発表した。 企業が下請け企業への支払いを不当に減額したり遅らせたりする悪質なケースについて、計270社に対し総額12億4500万円の返還を命じた。 返還額は前年度の2億3100万円から5倍以上増えており、中企庁は今後もさらに取り締まり強化していく方針。 中企庁は08年度に、景気低迷に乗じた「下請けいじめ」を防ぐために、取り締まりの端緒となる書面調査を前年度の13万件から20万件に増やした。 警告文書や立ち入り検査にいたるケースは合計約8000社から9500社に増加。 下請け企業からの告発も57件あり、前年の29件から2倍近く増えた。(2009年6月3日 日本経済新聞) ------------------------------------------------------------ 今でこそ企業の在庫管理に看板方式(別名トヨタ方式)が用いられるのは常識ですが、これも企業が余分な在庫を持ちたくないため、下請けに少量発注する方式で、当初は下請けにかなり負担がかかりました。 むろん 発注量は企業の勝手で、1ロットの数が100でも500でも自由です。 しかし、1ロットの数が少なければ単価は高くなる。 これ 経済の自然の原理です。 が、企業は看板方式を導入しても単価は据え置きがほとんど。 つまり、企業は在庫負担が減り、楽になるが、その恩典は下請けは傍受できないんですね。 企業はこうやってコストダウンするわけです。 もちろん企業内の自助努力もありますが、下請けに押し付けることも多い。 何にしても中小企業が元気にならなければ、景気回復とはいえません。 さて、以前 「バウムクーヘン」で長野で人気の真っ黒なバウムクーヘンをご紹介したが、そのとき 来楽暮さんがコメントで、 「最近東京のデパートでも、バームクーヘン目当てに並んでるところがありますよ」 と書いてくれましたが、消費不況の中でも開業以来売り上げを伸ばし続ける、人気のバウムクーヘンがある。 ということで、本日のお題は 「商品+接客」 尚、昨日のお題は 「仏像ブーム/阿修羅」 ご覧になってない方はこちらもどうぞ 2007年11月 リニューアルオープンした大丸東京店。 その 1階の食品フロアにあるバームクーヘン専門店「ねんりん家」 常時行列ができ、男性客も多いのだそう。 売上高は非公開だが、多いときで1日5000箱以上を売り切るという。 運営するのはグレープストーンで「東京ばな奈」を手掛ける企業といえば、ピンと来る人も多いだろう。 バームクーヘンは2種類あり、中でも人気は「マウントバームしっかり芽」 外はカリッと、中はしっとりで、ゴツゴツした外観も特徴的で、従来にない食感と見た目が人気の秘訣だそう。 同社は10数年前にもバームクーヘンを手掛けているが、一度撤退し、4~5年前に再開。 マウントバームは通常のバームクーヘンと原料は同じだが、配合率を変えることで濃厚なヨーグルトのような生地を作りあげたという。 厚く重い生地を焼くため、埼玉の機械メーカーと専用機械まで開発。 厚生地を通常の倍の時間をかけて焼いており、独特の食感はここから生まれる。 製造する自社工場では温度や湿度によっても味が変わるため、1本焼くごとに10人程度が試食しているのだそう。 これを見て、試食係りになりたいと思う人も多いかも・・・ 機械の商品供給能力の問題もあり、現在でも販売店舗は首都圏の5店のみだそうで、他地域では買えない。 その限定感も人気を呼ぶ要素。 人気を支えるもう一つの要素が接客。 「新人でも接客レベルが高い。 今まで接客面でクレームを受けたことがない」と冨士川直樹・食品部菓子担当セールスマネジャーは語る。 同売り場では販売員のほかに、ショーウインドーの外で商品説明や案内を行う“コンシェルジュ”を配置しており、菓子売り場でこのような店員を置くのは珍しい。 商品+接客、双方揃って初めて「人気定番」が生まれるのかもしれない。 よく飲食業などで商品(味)が良いから、また 人気で客が大勢来るから、と接客を忘れているところがあるが、商品+接客、双方があってこそではないだろうか? また これは飲食業に限ったことではない。 どんな優れた商品でも、それを買う客の立場を忘れた商品はいずれかは飽きられる。 そして 商品を提供するだけでなく、サービスを提供する場合も同じです。 自己満足だけで「お客」の気持ちを理解できないものはすたれます。 ひところの家電、携帯電話などはその良い例です。(今でもその傾向はありますが) 高機能、高性能化など、技術的なものを追いすぎて、余計な機能がいっぱい付いてます。 もっとも 単価が高いほうが利益率が良い という販売側の都合もありますが、それで失敗を重ねたのが、アメリカの大型車ということは言うまでもないことです。 ある程度人気になって、売れてくると忘れがちな「お客」 「お客」があってこその商品・サービスであることを忘れないようにしたいものです。 なぜか大学からアクセスの多い別ブログ ●別ブログ5/27の新着は「なりすまし 実証」 前回は「豚インフルエンザに漢方?」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月05日 22時09分26秒
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