こけしマッチ
最近 温泉ネタはご無沙汰していますが、これだけは行ってみないと書けないし、今まで行ったところは出し尽くしたので、ご容赦!温泉ネタとは違いますが、宮城県の鳴子温泉といえば、こけしのメッカ。 その鳴子温泉で人気を呼んでいるお土産物がある。その名も こけし【まっち】あ 違った、こけしマッチ。 あの火をつけるマッチです。ということで、本日のお題 「こけしマッチ」尚、昨日のお題は 「えきそば」←ご覧になってない方はこちらもどうぞさて、かなり以前 「マイマッチ」で、あみこさんが、「ハンズで鶴の羽ばたくイラストとともに、人生のともしび つるマッチとラベルに書いてあるのを見つけて・・・」とコメントしてくれましたが、どうやらこのマッチ、こけしマッチと同じ製造元のようです。このマッチ、なんとマッチ1本、1本に顔が描かれているんです。 パッケージには「人生のともしび こけしマッチ」というキャッチコピーとシュールなこけしのイラスト。 このこけしマッチ、誕生は14年前の1994年。 元々鳴子土産として作られたものではなかったが、2003年から“こけしの町”である鳴子でも売られるようになり、2005年には鳴子限定のマッチ(ブックマッチ)も登場したらしい。製造元は大阪の「こけしマッチ制作所」同社HPを見ると、●1994年大阪で産声を上げる「箱」をテーマにしたグループ展に参加することに。 どんな物を出展しようか考えていた時、マッチ棒を眺めていると、こけしの顔に見えてきたため、顔を描いて約300箱の「こけしマッチ」を完成その後、泣かず飛ばずで、2000年 売り上げ氷河期を経て第一次産業革命へ突入 ●東京で初めて販売3月、高円寺でフリーマーケットに参加。 約100個のこけしマッチを1個300円で販売。 売り上げは1個。●雑貨店に初出荷フリーマーケットに出店していた女の子が働く雑貨店へ、後日マッチを10個ほど卸す。 ●量産を決断マッチ工場に2,500個を発注し、顔付けは手描きでなくハンコで行うことにする。そして、2001年 大量生産により本格的に販売スタート ●宇宙百貨に納品1月と4月にこけしマッチを納品。 7月にはひよこ、つる、いぬの3種類も仲間に加わり、各1,000個×4種を納品。この4,000個のために徹夜で作業する。ロフトでの販売、若者の街・渋谷進出、東急ハンズ渋谷店で取り扱い と続き、2002年 さらなる飛躍に向けて第二次産業革命●こけしの顔を印刷4月、従来はハンコで押していた顔付けを印刷工場に頼む。 納得の行く仕上がりになるまで試行錯誤が続く。2003年 東大阪から東北へ、そしてパリへ羽ばたく●さらば!ハンコ屋さん顔付け用ハンコを発注していた大阪のハンコ屋がつぶれ、ショックを受ける。 ●ブックマッチ4種を発売1月、ロフトの新店舗オープンに合わせ、 ブックマッチ4種を発売する。 ●祝!パリ進出春、フランスのファッション誌『BIBA』にひよこマッチ掲載。 知らない間にパリで販売されていて驚く。 ●宮城県・鳴子から注文雑誌『メンズ・ブランド』への掲載がきっかけで、鳴子のお土産店まるぜんから、こけしマッチの注文が来る。2004年 メディアの追い風が吹き売れ行き順調●宮城で人気に火がつく2月、宮城テレビ「OH!バンデス」に、こけしマッチ登場。 この頃、鳴子のお土産として認知され、旅行ガイドにも掲載される。 2006年●初の著作を発売3月、毎日コミュニケーションズより「手づくり雑貨の売り方手帖」発売される。●フランス版『エル』に掲載5月、『エル』にブックマッチ2種が写真入りで紹介され、海外から何件も問い合わせのメールがくる。2007年●2冊目の著作を発売4月、毎日コミュニケーションズより「大阪みてな帖」が発売され、特に関西の書店にて好評を博す。●パリ本格進出、断念5月、パリの高級百貨店ボン・マルシェから、日本のT社外商部を通じてマッチの注文が来る。 が、航空便でマッチを運ぶのが困難なため、なくなく断念。と、順調な歩みを続け、現在は東急ハンズ、ロフトなど、各地の販売店に卸ている。尚、販売先一覧はこちら→「こけしの生息地」「こけしマッチ制作所」の方いわく、「量産していますが、すべてが同じ顔にならないところが、味だと思っています。 マッチ(棒の頭)はそもそも形が一定でない。 それを面白いと私たちは思っています」そう、見れば見るほど、愛嬌のある表情をしている。今では、こけし以外の仲間も多く、見逃せない。箱マッチには“こけし”のほかに、ひよこ、つる、いぬの3種類があり、一番人気は“ひよこ”。ブックマッチには、パンダ、ネコ、ブタ、うさぎがあり、パンダとネコの人気が高いとか。 また過去には、だるまをモチーフにした“だるマッチ”もあった。(残念ながら廃番)使い方もアイデア次第でいろいろ。 ちょっとしたプレゼントや結婚式のプチギフトに使う人もいれば、仏壇のお灯明を灯すために使っているおばあさんもいる。また、使うのがもったいない、と 飾っている人や保管している人も多いそう。 もちろん人生に悩んだときに、ふと灯してみるのもいい。普段の生活の中で、すでにマッチは実用品ではない。 が、顔をつけることで実用品とは違う、“自分で眺めて楽しむ”、“人に見せて楽しむ”、“話のタネになる”といった、別の用途が生まれたのではないだろうか。なくてもいいけれど、あるとちょっとうれしい気分になれる、そんなマッチなのです。あ もちろんこっちの【まっち】は実用品です。機械設計技術、営業、経理、その他 と、多技にわたる使い道のある実用品。お買い得でっせ!!話が脱線しましたが、もとい!海外からの問い合わせも時々あるそうだが、残念ながらマッチを海外に送ることができず、現在のところ販売は日本国内のみ。けれど、新しい仲間は今後も増やしていきたいそうで、すでに昨年冬には新作マッチ3種が某コンビニエンスストアで販売されたほか、3冊目となる本の出版予定もあるという。本は1年以上かけてのんびり準備した手芸関連とのことで、こちらも楽しみ。なぜか大学からアクセスの多い別ブログ やっと更新しました●別ブログ12/10の新着は「激動の医薬品卸業界」 前回は「CAもプロレタリアか?」 こちらも見てね