テーマ:旅のあれこれ(10278)
カテゴリ:タイに行きタイ!
タイには元々はチップと言う習慣はなかったのですが、観光に力を入れている国だけに観光客を相手にする人達の間ではチップはもはや常識となっています。我が国にもチップの習慣がないため、外国旅行の際にチップの事で頭を悩ませる方も多くいらっしゃる事と思います。ただ、仕事柄頻繁に欧米に出張している中で感じたのですが、奴らは良いサービスを受けた際にチップを支払うと言う考え方です。何が何でも、いつ何時でもチップを支払わなくてはいけないと言うものではありません。もう少し気楽に考えた方が旅行を楽しむ事が出来ると思います。 ただ、物価の安い国だけにあまりチップを惜しむ必要もありませんし、チップを払っておいた方が何かと融通が利くケースもあります。例えば、滞在しているホテルの従業員との関係を良好にしておくと様々な便宜を図ってくれるようになりますし、いつも笑顔で接してくれる様になりますので、気持ちよく滞在できます。ちなみに、ホテルでポーターに荷物を運んでもらった時に20B、毎朝ベッドメイクをしてくれるルームサービスの為に、外出の際枕元に20Bみたいな感じです。20B=約50円ですから、50円で気持ちよく過ごせるのであれば、チップを支払うに越した事はありません。 高級レストランなどと違い屋台ではもちろんチップなんて必要ありません。ただ、私の場合お釣りの硬貨をもらっても使い道に困るのと、小銭入れを滞在中は持ち歩いていないので、10B以下のおつり分はいつも「不要」って事にしています。いくら物価の安いタイでもそんな小額であれば別に欲しくもないでしょうけど、必ずと言って良いほどお店の人は笑顔付きのコップンKのお礼の言葉と、両手を顔の前で合わせるタイ特有の「ワイ」でこちらの心を和ませてくれます。また、私の用に毎月のように同じ屋台に出没し、店の人間にも顔を覚えてもらえるようになれば、毎回麺の具のおまけとかしてくれちゃうようになります。もっとも、別にこちらは殊勝な心がけや善意で「釣り銭はいらないよっ!」って言ってる訳じゃないんですけどね(苦笑)。 それと、タクシーを利用した場合は釣り銭の10B未満は自動的にチップとして徴収されちゃう事がほとんどです。ひどい運ちゃんになると100B未満を徴収しようとする不心得者もいますから、前述のようにタクシー利用時に高額紙幣を渡すのは避けた方が無難です。また、釣り銭の事などであまりタクシーの運ちゃんともめると、結構デンジャラスです。簡単に拳銃手に入る国ですし、タイ人はシャイなくせにすぐカッとなる気質です。ちなみに、空港からバンコク市内に向かう高速道路の料金所で、私のタクシーの前のタクシーのさらに前(わかりにくいか?)に1台車が割り込んだみたいで、前のタクシーの運ちゃんとそのドライバーが車を降りて口論開始!その後タクシーの運ちゃんが車の戻り拳銃を取り出して相手の車体をパンパンッって言うのを目撃した事があります。自分が今いるのは異国であり日本とは違うと言う事を肝に銘じておきましょう。 それと、旅行者の中には異常にチップに関して渋ちんの人がいます。むしろ、如何にチップなしでその場を切り抜けるかを自慢する奴もいたりします。どちらかと言うと旅なれた人に多い気がしますが、困った事にそいつらは他人がチップを払うのも許せないみたいです。実際、屋台で「釣り銭要らない」って言った時や、タイマッサージ(まじめな奴ですぞっ!)で会計の後にマッサージしてくれたおばちゃんにチップを渡した後に見ず知らずの日本人から「チップのあげすぎ」「あんたみたいな人がチップの相場を上げちゃうんだ」とか言われた事があります。はっきり言って「大きなお世話です!」。そいつらがどんな倹約旅行しようがそいつの勝手だと思いますが、他人の行動にまで干渉しないで欲しいもんです。ちなみに、彼らは知らないでしょうが彼らが立ち去った後店の人間たちからボロクソにこき下ろされております。 特に、あえてここで紹介しておきたいのですがタイでマッサージ(くどいようですがまともな奴)に行った際、場所にもよりますが私の行くところだと2時間で300~600Bって言う料金体系です。その中で実際にマッサージしてくれた人の手取りは良いところで50%、ひどいところでは20%なんて所もありました。タイマッサージ自体とても重労働ですし、一日にせいぜい数人の客をゲットしたとしても、手取りが200~300Bじゃねぇ。また、基本的に歩合給ですから客のいない日は収入0です。そんな彼らの頼みの綱は客からのチップなのです。 ちなみに私に意見してきた見ず知らずの日本人は「チップ上げるのは外人だけ!タイ人はマッサージしてもらってもチップなんてあげない」って言ってましたが、これも大きな間違いです。いったいこの親父は普段どんなタイ人達とつるんでいるんでしょう?少なくとも私が仕事上で付き合いのある収入の安定したタイ人の友人たちは、みな一様にきちんと十分な金額のチップ支払っていましたし、支払わなくてはいけないと明言していました。金満日本を誇示するのは愚かしい事ですが、自分がサービスする側に立ったと想定し相手を思いやりながら必要十分なチップを支払うぐらいの精神的、また金銭的余裕を持ち合わせて海外に出て行って欲しいものだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[タイに行きタイ!] カテゴリの最新記事
|
|