パール・ダニオ ダニオの仲間vol.013
学名:Danio albolineatus (Blyth,1860)通称:パール・ダニオ分布:ミャンマー・ラオス・タイ・マレーシア・インドネシア体長:4cm飼育:★(容易)繁殖:★(容易) 今日は久々に、さかなおやじの本道とも言うべき熱帯魚図鑑に戻りましょう。今日紹介するのは、もはや惰性のようにそしてエンドレスに続くかと思われるダニオの仲間の第13回目!パール・ダニオの登場です。ダニオの仲間には大きな2つのグループがあり、一つがゼブラ・ダニオを中心とする「点と線の関係」グループ!そして、もう一方がパール・ダニオグループです。その分布域を見ていただければお判りのように、非常に広範囲にわたって棲息しています。・・・と言う事は、当然数多くの地域変異や近縁種が存在する訳でして(笑) パール・ダニオの仲間の最大の特徴は尾筒の部分を走るベージュのラインでしょう。学名のalbolineatusも「albo=白い」「lineatus=線」と言う意味で、この特徴を指したものです。一見すると非常に地味な魚なのですが、朝日が斜め上方から差し込むような場所でこの魚を眺めると、息を呑むほど美しく見えることがあります。全身がパールと言うよりはオパールのように複雑かつ美しくキラキラと輝いて見えます。今回も、そんなパール・ダニオの晴れ姿を皆さんにご披露すべく、片手に蛍光灯を持って斜め上方からライティングすると言う涙ぐましい努力で頑張って撮影してみました。ちなみに、下段の写真はかつて、通常通り真上からの照明のみで撮影したパール・ダニオです。 どうです!やっぱり斜め上方から光を当てると綺麗でしょう!・・・って言えれば良かったんですけど、実際の所あんまり変化が見られません(苦笑)。うーん、つくづく撮影技術のなさを痛感させられました。それと、通称名のパールですけどこのての色彩って真珠色かぁ~??どうも、外国人のイメージする真珠ってこういう色なんでしょうか。真珠の本場である日本人の考えるパールカラーとはずいぶん違う気がします。こう見えても、私真珠にはチョットうるさいんです(笑)。なぜって、私の妻がなぜか真珠が好きでして結婚前にはずいぶんと買わされたもんです(涙)。銀座の御木本真珠でずいぶん真珠のネックレストとか指輪とかブローチとか・・・ウンザリするほどつき合わされましたからね~。そうした真珠通(笑)の私に言わせていただくと、パール・ダニオの真珠色はアコヤ貝のものじゃなくて、マベ貝で出来た南洋真珠ですな。 パール・ダニオはゼブラ・ダニオと同じように丈夫で飼育しやすくて、そして泳ぎにデリカシーがありません(笑)。しかも、「点と線シリーズ」のダニオから感じるオーラみたいな物がまったく感じられないんですよね~、私には・・・。したがってあまり好きな魚ではないかもしれませんね~。以前は頑張って様々な地域変異を自分で採集してコレクションすると言う、一種異様な企てをしてた事もありますが、本来好きではない魚では長続きしないもんです。 繁殖自体は簡単で、他のダニオと同じですから地域変異ごとのコレクションを維持する事は難しくないんです。嫌にならなければ(笑)。ただ、一つ繁殖に際して「点と線シリーズ」のダニオの仲間に較べて、1度の産卵数が少ない気がします。正確には、産卵期間中ダラダラと数日にわたって少しずつ産卵するっていう感じですね。産卵期間中の総採卵数はゼブラと変わらないでしょう。