タイの正統派スイーツ vol.05
今日紹介する「ルーク・チュップ」は以前にも一度紹介した事のあるタイスイーツなのですが、タイを代表するお菓子の一つとしてこの機会に再登場願いました。作り方は、物の本によりますと「緑豆粉とココナッツミルクで練り上げた生地を、果物や野菜の形にして色付けをした後、表面に寒天を塗ったお菓子」だそうです。サイズはミニチュアサイズなので実物と間違えるようなことはありませんが、実に精巧で我が国が誇る和菓子にも決して引けを取る物ではありません。 本来は、写真の様に色取り取りの野菜や果物にまねて作った「ルーク・チュップ」をお玉やレンゲなどで、各自が好きなだけお椀や皿に取りそれを店の人に渡していくらか計算してもらうと言うシステムになってます。もっとも、スーパーなどでは各種1、2個ずつを予めパッキングした物が売られている事がほとんどです。 ただ一つ注意したいのは、いくら外見のバリエーションが豊富だからと言って、味は皆~んな同じですからね!調子に乗っていろんなバリエーションを大量に買い込まないように。そう言う私も、初めてこのお菓子に挑戦した際に、味がすべて同じなんて思いもしなかったので、店にあるすべてのバリエーションをそれぞれ4,5個ずつチョイスし大失敗いたしました(笑)。ちなみに、お味の方は私が食べた物に関して言えば、ただ甘いだけでせいぜい1,2個食べれば十分と言うレベルの物でした。まぁ、和菓子でもそうなようにタイスイーツにも「味を楽しむお菓子と見た目を楽しむ物が存在する」と言う事なんですね。 その時は、店のおばちゃんとか近くにいた女子高校生らしきグループが笑いながら何か説明してくれていたのですが、当時タイ語なんてほとんど理解しなかった私は「こいつらみんなして、頭のおかしい中年の外人がお菓子なんて大量に購入してるよって笑ってるんだな」としか思いませんでした。今にして思えば、きっと「皆味同じだからそんなに購入してもっ・・」って言ってくれてたんだと思います。今の日本人では有り得ない事ですが、東南アジアには今だ物凄く親切な人たちと言うのが確実に存在しますから。・・・もっとも、親切を装い外国人観光客を食い物にする悪人もそれ以上に沢山いるのが困った物ですけどね(苦笑)。