タイ産ベタ用フードコレクション vol.02
タイ製ベタ用フードの第一弾は、SAKURAと言う餌から言ってみましょう。まぁ、呼んで字の如しって言うか「サクラ」と発音するんでしょうし、当然日本の国花である桜からのネーミングだと思われます。何故か良く判りませんが、タイの製品には日本語が良く使われています。バンコクのコンビに辺りでも駄菓子や飲料のコーナーで様々なカタカナ、しかも妙な奴にやたらと出くわします。それでも、街に日本語が氾濫しているって事は、それだけ親日の度合いが高いという事の裏返しでしょうから、我々日本人には結構ウレシイもんです(笑)。 それでもってこのSAKURAですが、おそらくタイ製のベタ用フードの中ではもっともポピュラーな製品だと思います。バンコクの市場やペットショップに行くとほぼ確実にこの餌を見かけますから。一応パッケージ裏の説明書き(英語です)を読むと「ベタを始めとする、ボウフラ食の観賞魚の為の人工餌。黒い顆粒タイプの餌で浮上性」となっています。それと内容量は20gと記されています。 気になる栄養組成ですが、肝心のタンパク質含有量は32%とやや少なめでしょうか?まぁ、この数字が正しければですけどね(苦笑)。説明書き通り、妙に黒い結構粒の細かいタイプです。ちなみに、キョーリンのベタ用フードやや小さなサイズです。手でつまんでみるとかなり固めの作りで、私の所で常食としている「おとひめ」のように強くすり潰すと粉々になるというような事はありません。 肝心の使用感?の方ですが、私の所で試した限りでは少々嗜好性が低いようです。・・・って「おとひめ」に比べてということですけどね。もっとも、長期に渡り使い続ければベタの方も慣れてきて食べるようになるのでしょう。匂いの方も、「おとひめ」はエビの匂いが非常に強いのですが、こちらは・・・うーん。古くからの熱帯魚ファンならご存知かもしれませんが、デュプラリンと言う餌によく似た、ハーブ臭というかやや薬品臭いのが特徴です。この辺りが、嗜好性の差になって顕れているのかもしれません。また、前述のようにバンコクの市場での保存状態が最悪に近い事を考えると、元はもっと嗜好性の高い餌なのに、劣化・変質しちゃってる可能性もありますね。 ただ、かなり固めなのと水中で水を含み結構膨張する為、サイズの小さなベタは結構食べにくそうにしてます。あくまでも個人的な意見ですが、これならば「おとひめ」の方をお勧めいたしますね。もっとも、「おとひめ」の方は普通に購入すると2kg入りですから、こんなに大量に購入してもまず使い切ることは不可能でしょう。逸品堂でも、半分も使用しないうちに結構開封してから日にちが経過してしまうので廃棄って言うのを繰り返してます。その事を考えると20g入りって言うのは、個人がベタを楽しむにはちょうど良い内容量ですよね。