警報
消防法で、住宅に火災警報器を設置することが義務付けになって、 新築だけでなく、既存の住宅にも設置することが必要になりました。 (自治体によって設置期限が異なり、横浜では2011年6月までに。) 最近、”警報機設置に関する悪徳リフォーム屋”に注意という 案内も見聞きするようになって、相談も受けるようになりました。 まず、簡単なものならホームセンターでも数千円で売ってるので、 価格が安いとしても、飛び込みの業者に頼むのはやめましょう。 また、ただ買ってきて取り付ければ良いというものでもなく、 本来は、機種や機能、間取りなどによって正しく設置しなければ、 警報機として機能しないので注意が必要になります。 住宅の火災で、特に高齢者の就寝中の被害が多くなっていて、 この被害を減らすために法整備が進められてきた経緯があるので、 「煙」を感知する警報機を「寝室」に設置するのが基本ですが、 そもそも住宅の中で火災が発生するのはキッチンまわりか、 あるいは放火による建物外部からの火が燃え広がる火災であって、 寝室で発生する火災は、寝タバコの不始末くらいです。 現実を考えるならば、キッチンや外部で感知した火災や煙を (離れた場所にある)「寝室」に知らせるのが”警報”ですが、 各部屋単体の警報機では設置した部屋の煙しか感知しないため、 「寝室」に煙が達した頃には手遅れとなる可能性が高いのです。 従って、2階に寝室がある場合は階段にも設置する必要があるし、 どの警報機の音も寝室に聞こえやすい位置に設置するように 工夫をする必要があるのですが... 警報機が本来の役割を果たすには、全ての警報機を連動させて、 寝室以外の火災を寝室に知らせるような仕組みにするべきで、 また、電池切れなどがないように電源をつないでおくべきです。 警報機だけのために電気工事をするのは高くつきますが、 ちょうどリフォームをするようなことがあれば、 ついでに電気工事をしておくと良いと思います。 ・・・という”警報”を、もっとアナウンスしてくれなければ、 警報機メーカーの陰謀・消防庁との癒着と憶測しますよ(笑)★警報★