もしもの時
先日、お義母さんからこんな話を聞いた。お義母さんの友人のダンナさんはメジロを二羽飼っていた。二羽のメジロは大事にかわいがられていたので、とてもよく懐いていた。(知事の許可がある場合、一世帯に1羽なら飼育できるそうです。メジロ好きな人は親戚の名前を借りて許可を取ったりするようなので、この方もそうだったのかも)ところがダンナさんが病気で入院してしまった。彼女は、ダンナさんの看病とメジロの面倒の両方はみることができないから・・・ということでメジロを逃がすことにした。メジロの足には足輪がはめてあるので、かわいそうだからはずして逃がすことにした。上手く足輪がはずれないので力を込めたら、細い足が折れてしまった。彼女は「かえってかわいそうなことをしてしまった。」と言っていた。結局メジロは逃がしちゃったらしいよ・・・。足を折っちゃったって聞いた瞬間は「ぎゃーーーっ!」って叫んじゃいましたよ。小鳥の足ってつまようじみたいに細いから、ほんの軽い力でも折れちゃうでしょうね・・・。私「逃がすくらいならうちで預かってあげたのに・・・。生き物だから、簡単に『預かる』っていっても責任がありますけど・・・。」お義母さん「彼女も、人に預けると迷惑がかかるからって言ってた。」私「足の折れた子も逃がしちゃったんでしょうか?」お義母さん「多分ね。逃がしたって言ってたから。」私「その人、入院したおとうさんに『メジロを逃がしちゃった』って言っちゃったのかな・・・。おとうさん、ショック受けちゃって元気が出なくなっちゃうよ・・・。」お義母さん「言ったかどうかは聞いてないけど、それを知ったらおとうさん、家に帰りたいと思わないだろうねぇ・・・。」この話が、なんだか頭から離れない。ふと思い出しては心が痛む。二羽のメジロが元気にしていることを切に願う。以前、ダンナと話したことがある。もしも大災害に巻き込まれて避難しなければいけない場合、鳥達をどうするか。避難所に犬や猫は連れて行けないと聞いたことがある。では、鳥は?オカメインコのピーコのカゴくらいだったら大丈夫かなぁ。でも、スズメは無理だろうね・・・だって野鳥だし。無事に生き延びることを願って、逃がすしかないだろうね・・・。もしも自分が病気になったり、何かの理由で鳥を手放さなければならなくなったときはどうするか。ありがたいことに、うちの場合はダンナの両親が引き取ると言ってくださっている。生き物を飼う責任について、しみじみ考える。