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カテゴリ:MOVIE & TV & MUSIC
先日、戦時下の日系人についての映画を紹介しました。
その原作についてelcubanoさんがコメントに書かれてたので、早速読み始めました。 これから読書の秋だし、活字離れしてる私には興味のあることを読むのが一番です。 日系の本屋さんで見つけたのですが、上中下の三冊で30ドル以上しました・・・ 楽天でも買えますね。 二つの祖国(上巻)山崎豊子作 週末の間に上巻をほぼ読み終わったので、気になった言葉を紹介して行こうかと思います。 真珠湾攻撃を機にアメリカに住む日系人は収容所に入れられ、中にはFBIへ連行される人も。 アメリカで生まれ育った二世達は、日本とアメリカとの間で揺れ動きながらアイデンティティーを模索していきます。 たくましい日系の姿には頭が下がるお話です。 ★ バナナ 白人達に尻尾を振って犬のように言うことを聞いていた人たちのことを日系人同士でバナナと呼んでいたんですね。 皮は黄色で、黄色人種を指していて、中身は白いので白人のような人って意味ですね。 アメリカ社会に馴染む為にはそうさざるを得ない状況だったのですね。 逆に、今まで信じてたアメリカ政府に裏切られて信じられなくなった人達との対立もあったようです。 同じ日本人同士が収容所の中で罵り合うなんて悲しいことです。 そういう私もアメリカンナイズされてて、バナナかも?って思ってしまったけど、現代の移民している日本人の中には、アメリカに住んでみてからやっぱり自分は日本人と自覚することもあります。 私もその1人、やっぱり日本食や日本の文化が恋しくなります。 だから、私はゆで卵かなって思うの。 一見すると白人社会にも溶け込んでいて、白身だけど、中身はやっぱりアジア人の黄味なんですよ!! アジア人、日本人として誇りを持ってますからね。 ★ キャンプ 収容所のことをキャンプと呼んでいたのですが、何処が?ですね。 名前ばかりで、実際は刑務所と同じだったんですから。 映画でも「キャンプって皆で火を囲んで歌を歌ったり、釣りをすることだよ。 どこがキャンプなのよ! こんなのアウトドアの刑務所だ。」って言ってましたね。 アメリカ側は反日感情が強いから、リンチ等の被害に遭うのを防ぐ為にも日本人を隔離してると書いていた。 そんなの建前だけですね。 暴動が起きたら、銃で威嚇され、殺される人まで出てくる始末・・・・ 同じ敵国のドイツ系移民に対してはこんな処置はなかったんですよね。 やっぱり同じ白人だから? 日系より移民の歴史が長いから? それにしてもひどい差別ですよね。 ★ 語学兵 日本語と英語が堪能な二世の中には軍に入り、無線で聞こえてくる日本語を訳したり、捕虜の面接に当たっていました。 勿論、アメリカ人としての忠誠を証明する為に最前線で戦い、優秀な成績を収めた日系の部隊も居ました。 祖国を裏切る行為とアメリカへの忠誠を示す為の行為として葛藤が大きかったと思います。 この話を読んでいて、真珠湾攻撃を前もって分かっていたと言われているアメリカ政府ですが、それも誰か日系の人が訳したのだろうか?って思いました。 逆に、戦争が始まってから日本へ帰った人達も日本軍に同じ様に使われていたのでしょうね。 ★ 東京ローズ 英語の話せる女性がGI向けにプロパガンダ放送をしていました。 意外とGIの間では女性の声が聞けて、安らぎになっていたのかもしれないなと思いました。 でなきゃ、こんなニックネーム付かないよね。 やっぱり、誰も家族から離れて戦争なんて行きたくないですからね。 ★ 仕方が無い・・・・ 収容所を管理するアメリカ人が問題が起きても、日本人は「シカタガナイ」って諦めるから大丈夫だと言っていたのが印象的でした。 とても日本人的な考え方で、痛い所を突いてるなと・・・・ 前向きな意味での「シカタガナイ」もこうやって取られてしまうこともあるのですね。 本を読んでいて、歴史の勉強にもなりました。 アメリカへ移民した日本人としては、とっても気になるお話です。 結構はまっていて、旦那にも「You're really into the book, huh?」って言われました。 是非、読んでみて下さいね。 テンプレート間違って変更してしまって、元に戻すのに苦労してます・・・(汗) 今日もポチっとお願いします 新たにこちらも登録してみました。 1クリックお願いします♪ 楽天ブログ★アクセスランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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