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2015年10月30日
カテゴリ：イスタンブールで人と会う
【１０月３０日・金曜日】 月曜日に初対面を果たしたイルケル青年から朝のうちにメッセージを貰い、今日夕方またお会い出来ますか、と言うので７時くらいにトゥルンジュ・パンパンで会うことになった。 その際、よかったらお友達もご一緒にどうぞ、と言うので、エブルの美樹さんとビラージュ美由紀さんを誘った。美保子さんは昨日日本から到着したばかりだったのでまた次回、ということで私は７時頃トゥルンジュ・パンパンに出向いた。 夕方美樹さんが、午後から急に寒気がして熱が出たらしく、申し訳ありませんが欠席させてください、と風邪声で電話してきたので、結局３人になった。美由紀さんもほどなく到着、道路の渋滞でイルケルさんが少し遅れたが、美由紀さんを紹介し３人でビールを取って乾杯した。 美由紀さんとイルケルさんはたいそう気が合った様子で、２人でスマホを広げ、Facebookでも友達になった。私もあの、どうしようもないスマホを取り出した。 Wifiは通じるようになったのだが、Facebookにまるで繋がらないのだった。ところが、イルケルさんに手渡して少しすると、どこをどうしたのか「あ、繋がりましたよ」と私に画面を見せた。 この夏からほとんど使えないままに日にちが経ってしまい、うんざりして投げ出し状態だったのだが、いま、友人達からのコメントやメッセージが次々に入って来ているのだった。 私も嬉しくなったのでタイムラインに「今どうしてる？」と言うところに、自分のスマホでトゥルンジュ・パンパンから送信しています。これでガラケー脱出だー！と喜んで書き、投稿した途端、また画面が動かなくなり、Facebookは応答していませんという無情な表示が出てしまった。 えい、勝手にせいとばかり、もうパタンとカバーを閉じて仕舞い込んだ。そんなことをしているうちに、私の席は表通りの方を向いているので、２人連れの男性が入って来るのが見えた。一人は時々、ジハンギルのカフェでも見かける、わき役の俳優さんだった。 「あそこのカウンターに座った人、わき役でもかなり有名な俳優さんよ」と美由紀さんに囁くと、「えっ、どの人ですか」と、ハッとそちらを見た。 「あら、いまちょっと名前をど忘れしちゃったけど、７～８年くらい前にメフメットと言う役で、アンネムと言う連ドラに主演女優の弟役で出ていたのよ。最近もあちらこちらのドラマに出ているようだけど、この頃私がテレビをあまり見なくなってしまったので、ドラマの名前は思い出せないわ」 「そうなんですか～。わあ、俳優さんだったら、お願いすればツーショット撮らせてくれるかしら」 「トルコの俳優さんは気さくだから、ましてやあなたが日本人だからOKしてくれると思うよ。思い切って自分で挨拶して頼んでみたら」 イルケルさんが私の言った番組を頼りに彼の写真とプロフィールをネットで見つけ出してくれた。 彼の名はトゥンジェル・サルマンさん。１９６５年ウシャック県生まれの５０歳、アンカラのハジェッテペ大学コンセルヴァトワール出身の舞台、映画、テレビ俳優だった。 美由紀さんはそれが分かると、普段は落ち着いた人柄なのに、もう頬を赤くしてすぐに立ち上がった。 私は自分の年齢を考えるとちょっと恥ずかしいので、行かないほうがよいと思い動かなかった。そこでイルケルさんが美由紀さんに付き添い、２人でトゥンジェルさんの前に行き、何を話しているのやら、ちょっとしてからイルケルさんから順にツーショットを撮って貰ったのだった。 美由紀さんはトゥンジェルさんに聞かれたそうだ。 「どうして僕のことをご存じなんですか」 美由紀さんもまさか、そこで私の方を見て、あのおばさんに教わったんです、とも言えないのでちょっとしどろもどろに 「あ、あのインターネットで知りました」と答えたのだそうだ。 けげんな顔をしているトゥンジェルさんにお礼を言って席に戻った美由紀さんがスマホを開けてみると、たった今撮影したのに、さっきFaceBookでも友達になったばかりのイルケルさんから、トゥンジェルさんと彼のツーショットが送られて来ていてびっくり。 便利な世の中ですねえ。かくてこれが美由紀さんから私に送られてきたトゥンジェルさんとのツーショットなのデス。  脇役なのですが、シリアス・ドラマでとても存在感のある役柄を 演じているトゥンジェル・サルマンさんと嬉しそうな美由紀さん。     「チュクルジュマ猫会」  アントニーナ・アウグスタ   お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2015年11月08日 22時12分15秒
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