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カテゴリ:食べ物シリーズ
【11月12日・木曜日】 トルコの山林でも、秋になると日本のようにかなり豊富な種類のキノコが採れるのだが、これらはまずイスタンブールのスーパーでは売られていない。自然のキノコはたいていその地方の市場で消費されてしまうのだろう。 イスタンブールでも、カスムパシャと言う地区で、日曜ごとに「キョイ・パザール(村の市場)」が開かれ、黒海沿岸の「イネボル」という町から、農家の人々が夜を徹してトラックでやって来るのだそうだ。 近所の人に誘われてその場所を覚えた私は、秋には初茸に似たキノコが売られることがあるので、娘とシーズンには買いに行ったものである。しかし、もう7~8年前に土地をべレディエ(市役所・区役所・町役場)に返還せざるを得なくなったとのことで、よく賑わっていたその日曜市も消滅した。 自然の恵みのキノコは滅多に都会では食べられないが、マッシュルームの新鮮なものが安く手に入るので、私は新鮮な、まだ傘の固いものを生のまま刻んで醤油とマヨネーズで食べるのが好きだった。 しかし、それにも漂白剤を使って真っ白に仕上げている、と言う話を聞いたときはちょっと心配になった。が、それしか売っていないので仕方なく食べているうちに余り気にならなくなった。 作っておいたおかずもなくなったが、マッシュルームだけはたくさんあるので、残り野菜を集めて早朝から精進揚げを拵えた。またまた3回分のおかずになる量である。 マッシュルーム、キョイビベル(田舎ピーマン)、ニンジン、玉ねぎ 天つゆは作らず大根おろしのように赤カブをすりおろして、これに醤油をさしてつけながら、朝食は精進揚げとして食べ、夜は野菜天丼にしたり、残りは副菜として明日にでも煮つけて食べようと決めた。 その間に別なおかずを作って、何度も同じものを食べると飽きるので、あれこれ工夫する必要があった。独り暮らしでも料理を作る手間は3~4人分を作るのと余り変わらないのである。 これが最初の朝ご飯。衣はそう厚くないのでさっぱりしています。 昼を食べていられなかったので、夕方早くほんのり甘く煮て、野菜天丼です。 季節の変わり目のせいか、友達の1人が風邪を引いて重い症状となり、もう2週間も仕事を休んでいて、いつ職場復帰出来るかわからない、と昨日本人から聞いて、見舞いも控え、無事快復を祈っているが、自分は元気で大飯を食らっているのがちょっと申し訳ない。 だから今日は肉断ちをして精進揚げなのである。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年11月18日 17時49分31秒
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