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カテゴリ:イスタンブール日々新たなり
【11月15日・日曜日】 今日は朝のうちから電話の往来が激しく、8時半過ぎからTRT1のチャンネルに合わせておいたが、一向に中継が始まる様子もなく、TRT2はニュース専門局なのでこちらに切り替えたが、ここでもパリの事件に関してばかり報道されているので、いつしか念頭から飛んでしまった。 そのうちにヘリコプターがタキシム広場やら、このあたりのベイオール上空を飛んでいる音を聞いた。してみると、もう選手達が海岸通りを走ってガラタ橋の方にさしかかったのだろうか。今日はボアズ(ボスポラス海峡)大橋とそれに通じる道路は、全て進入禁止で通行止めである。 もう11時になった頃、ハッと気がついた。トルコの国営放送局TRTには、たくさんのチャンネルがあり、スポーツの実況中継などはTRT3という専門チャンネルがあったのを、どうして忘れてしまっていたのだろう。 ボスポラス海峡大橋を渡ってヨーロッパ側に入った一般参加の人々。(Google画像) 急いで切り替えて見ると、やってるやってる、そろそろスタートから2時間を超え、先頭のランナーが海岸通りからコースの最後、ギュルハーネ公園(かつてトプカプ宮殿の庭の一部だった)内を通過するために左折するところだった。 ブルーモスクの前のゴールには、トップランナーの到着を今か今かと待ちかまえる報道陣のカメラの放列と、大勢の観衆が待ちかまえている。 先頭はケニヤの選手で2:11:15のタイムで優勝、数分遅れて来た2人もケニヤの選手達で、ワン・ツー・スリー・ゴールだった。 トルコ人の選手では6位に入賞したランナーを筆頭に幾人かがまずまずのタイムでゴールに入ったようである。 見ている間はしっかり覚えた選手の名前を書き忘れ、思いだせない、ゼッケン27さん。 最後は両手を水平にして左右に飛行機飛びをしながらゴール! よほど嬉しかったのね。 アナウンサー、背が高すぎ。選手も立ったままで話しています。 レスリングと重量挙げでは他国の追随を許さないトルコだが、陸上と水泳は今一つパッとせず、ホスト国でありながら優勝者の出ていないユーラシア・イスタンブール・マラソンである。 42キロ余りをずっと3つのテニスボールでお手玉をしながら走ってきたらしい選手がいて、どこの選手か分からないがゴールまで見事完走し、やんやの大喝采を受けていた。 え、お手玉しないで走ればもっと上位に食い込めたろうに、と思ったりしては駄目、お手玉をしながら走ることにこの人の参加意義があったらしい。 ゴール近くになったら、お仲間が旗を広げてエスコート。これも面白かったです。 お手玉選手さんへのインタビュー。ほらね、アナさん、あなたがのっぽ過ぎるヨ~。 さっき、どこの選手か分からないと書いて失礼。この写真にちゃんと出ています。 レヴェント・デニズジ(陸上選手)、そういえばトルコ語喋っていましたっけ。 「私の背が高過ぎて、選手の皆様にはたいへん失礼をば・・・」な~んて言ってませんが。 午後2時から用事があって美由紀さんと待ち合わせて外出し、用事を済ませた後、2人でトゥルンジュ・パンパンに寄り込み、私の「極めつけズッテン・ドー、1周年記念・追倒式典」をささやかに営んだ。 しかし、パリのテロの直前に、イスタンブール県警がオペラシオン(一斉家宅捜査)で、IS(イスラム過激派組織)のアジトに踏み込んで、イスタンブールでも同日、同時多発テロが実行される計画であったことが、明るみに出たと言う話には心底背筋の寒くなる思いがした。 しかも、それが準備不足で未遂に終わった場合は、イスタンブール・マラソンのスタート地点やゴール地点を目標に入れた爆破計画を目論んでいたらしいことも報道されて、すでに戦々恐々とする暮らしが強いられているのか、という不安に、どうも今一つ気が晴れないのだった。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年11月21日 04時40分01秒
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