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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
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 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
 madamkase@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) ひなのさん、おひさしぶりです。 トルコは…

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2015年12月25日
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【12月25日・金曜日】


 昨日、「エルトゥールル・1890」のロードショーが終わったあと、小林正貴さん夫妻がタクシーの拾えるバルバロス大通りの上り口まで送って来てくれた。

 映画に感動した胸は温かく、青みがかった中天には、冴え冴えとした満月が輝いていたのが印象的で、タクシーもすぐに拾えたのでスムーズにアパルトマンに帰り着いた。家に入ってすぐに小林さんに電話してみると、彼らもアジア側に向かう道路に出てすぐにタクシーを止めることが出来たので、もうじき家に着きますよ、との返事。

 この若い夫妻がいつも私を忘れないでいてくれることに感謝しながら、私は着替えて猫達の餌皿を洗ったりしながら、映画のシーンの数々を思い出していた。

 ことにケナン・エジェさんが扮する、遭難から救助されたムスタファ大尉が歩けるようになって、崖の上から大破したエルトゥールル号の残骸を見つけ、男泣きに泣き崩れると、心配して後をついて来た村娘ハル役の忽那汐里さんが、慟哭するムスタファ大尉の後ろ姿を、何とも悲しいまなざしでじっと見つめるシーンが強く印象に残った。

 いまの日本の人気俳優はほとんど知らなかった私だが、汐里さんの眼技にはこの上もなく惹きつけられてしまった。明日26日は、東映の「海難1890」にも招待して頂いているので、もう一度あのシーンが見られるのが楽しみである。


 さて、本日はメフテル軍楽隊のデニズ少佐を訪ねることになっていたので、ちょっと寒いが出かけて行った。

 今年の6月1日、エルトゥールル号遭難125周年の追悼式典に参加したメフテル軍楽隊の指揮者として、総大将チョルバジュ・バシュ役のムラット中佐に次ぐナンバー・ツーの地位にあるデニズ少佐に、「軍楽隊の皆さんには、ぜひともこの、エルトゥールル・1890の映画を見ていただきたい」と勧めるための訪問だった。

 コンサートの始まる直前に会場に行ったのだが、11日に訪問した時にもまして、この日は物凄い混雑ぶりで、毎年新学期が始まると間もなく、学校では校外授業の季節となり、12月にはことに参観者が増えるのだそうだ。

 コンサート・サロンの入り口は、階段式の観客席の一番上の段にあるのだが、その通路すらびっしりと立ち見の人が入っており、もう、座る席などなくて、グループでこれから入ろうと並んでいる人達は満員札止めで断られている状況だった。

 単身だった私は入れて貰えたので、入るとすぐの階段式観覧席の最上列の通路で、そこも押すな押すな状態だったのだが、ちょっとだけ隙間があったので、そこからメフテル・コンサートを見物した。立ち見などしたのはこのコンサート・サロンが出来て以来、20年の観賞歴で初めてだった。

mehter2  
観覧席の最上段も滅茶苦茶混んでいて、やっと子供達の後ろから見えた光景

mehter2  
ひいい、デニズさんがあんな遠くの方に・・・ でもいざ、メフテル・バシュ―と
呼び出されると、会場から子供達がヒュー、ヒューと指を口に突っ込んで大騒ぎ。

mehter3  
シェラフェッティンさんの雄姿。最大ズームを使っています。

mehter4  
こちらも最大ズームで捉えたデニズさん、肉眼では顔が全然見えません。

mehter5  
外は寒いのに熱気ムンムン、観客数がすごいのが分かります。


 写真は最長のズームを効かせてやっと写したが、演奏が終わるともう、退場の行進は見ずに急いでコンサート・サロンを出て、一目散に建物の外に出て、メフテル棟に向かった。中庭の通路に駐車している観光バスの数が半端ではなかった。

 今朝、軍事博物館に来る前に、デニズさんに電話して、コンサートのあと訪問したい旨を伝えると「いま、メフテル棟の内部が改装中なので、足元は悪いし、埃がひどいですよ。十分気をつけて来て下さいね」と注意があった。

 中庭の通路をたどってメフテル棟に行くと、顔見知りの兵卒が付き添ってくれ、2階に上がって行った。なるほど、今週中に仕上げる予定で床材がはがされ、改装用資材もたくさん運び込まれていて、大勢の職人が右往左往しており、凄い突貫工事なのだと分かった。

 メティンさんが休暇中なので、その部屋に一時的にデニズさんが間借りしていたりして、年内に工事は終わるのだそうだが、大混乱のところにやって来てしまったのだった。

 もちろん、あまり長居をするつもりもなかったが、今日はキョスゼン(大太鼓奏者)のシェラフェッティン・キョルオールさんの息子ムスタファ・アルダ君にもけん玉をあげる約束があったので、彼が総務課に来るまで待っていた。

 「今日はコンサート会場がすごい混雑でしたね。入りきれずに階段の下に並んだグループは断られていましたよ。私は一人だったので入れて貰いましたけど、針を落としても床に落ちない状態でしたよ(トルコ語で、大混雑を表現する言い方)」

 デニズさんはそれを聞くと笑いながら「お久しぶりです、加瀬さん、ようこそ。いやいや~、昨日の博物館への入場者数は3,000人を超えていたそうで、サロンももっと混雑していましたよ。すみませんね、こんな状態で・・・」と気の毒そうに言った。

「いいえ、それはもう、分かっていて伺ったことですし、大丈夫ですよ。」

 私が来意を告げるとデニズさんは来週以降に休みが取れたら、必ず「エルトゥールル・1890」を観に行きますよ、と言い、そしてみんなにも勧めますよ、と約束してくれた。

「あの映画には、我らがマサタカさんも出ていますので是非見て下さいね。」と、私は言った。デニズさんは、小林正貴さんが大のお気に入りなので、目を丸くして「そうなんですか」と喜んだ。


 年末でもあるし、メティンさんがいなくて総務課も忙しそうなので、私はシェラフェッティンさんが来て用が済んだらすぐ帰ろうと思った。ほどなく背広姿の彼も来て、デニズさんが私の常時持っているけん玉で模範演技を見せてくれた。やはり何をやっても器用な人らしく、もう大皿・中皿・小皿にはけっこうよく載せられるようになっていた。

kendama  
うまくスポッと収まり、シェラフェッティンさんがやんやの拍手喝采です。



 4時半頃私は軍事博物館を出てバスに乗りタキシム広場に着いた後、トゥルンジュ・パンパンに今年最後のつもりで寄って見た。金曜日だったので、カーヌーン奏者で、本職は弁護士のムスタファさんが来て、しばらく談笑したのち、天気が悪いので暗くなるのも早く、私は家に帰った。

bira  
トゥルンジュ・パンパンも、飲みおさめのつもりで寄りました。


 明日は、「海難1890」日本バージョンを携えた東映のプロデューサーの方々と監督さんが見えて、撮影に協力してエキストラ出演した現地在住の日本人の方々や、私のような現地スタッフを招待して、上映会を催してくれる予定である。

 年末の予定がいろいろあって忙しいが、会場で万里子さんと出会い、そのあとお茶でもしましょう、と言う約束になっていたので、たいそう楽しみである。







   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2016年01月10日 20時44分59秒
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