|
カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【1月7日・木曜日】 1月5日の夜、久々に野菜の煮物をした。トルコ産の大根を適当な厚みで小口切りにして、しかもちゃんと面取りもして、昆布、干し椎茸、蕗の水煮(この3つは友人からの日本土産)などと一緒に鶏肉も入れて、時間をかけ煮込んだので美味しく出来上がった。 大根はよく味が染みて、柔らかく出来上がりました。葉っぱと面取りで出た切れはしと、 尻尾の方の一部を千六本にして揉み漬けにし、無駄なく食べることが出来ました。 上記の煮物の拡大。味が良く染み、近来になく美味しく煮えたのですが、・・・ その晩と、昨日と、少しずつ大事に食べて、昨日は昼に七緒さんと、夜はビラージュ美由紀さんと一緒で、どちらも外食だったので、少し残っていた煮物を、明日まで持つよう、夜寝る前に流しの下の戸棚から出して、もう一度煮立てた。 ところが冷ますためにガス台にそのまま置いておいたら仕舞うのを忘れてしまった。今朝、起きてみたら、なに、これーっ! 鍋ごとひっくり返されて、台所の床に煮物が散乱している。あと少ししか残っていなかったので、幸い被害は少ないのだが、まだ1度や2度は食べられたのにぃぃぃ。 朝起きて初めて鍋がひっくり返されるていることに気が付きました。こりゃあ、どうしよう。 鶏肉はもちろん残っていませんでしたし、味のしみた大根は誰が食べたの? 足が写っているのはマヤちゃん。おとなしい彼女はこんな悪さはしません。 ことほどさようにオグリがわが家に来てから得したことは一度もない。2010年8月獣医のオズギュル先生に頼まれて里親になり、わが家に来るとすぐに家中のありとあらゆる紐の類を噛み切ってしまった。電話線、テレビのコード、パソコンのケーブル、マウスのコード、携帯のチャージセット、デジカメのデータ取り込みケーブル、竿に通せる洗濯バサミのループ、とにかく紐であれば何でも噛み切るのが大好きなので、困り果ててしまった。 それに、肉、魚、チキン、海老、その他の魚介類、これらに示す異常なほどの執着ぶりにも恐れ入った。僅かな挽き肉の塊が入っている程度のチャーハンも、中華鍋ごと台所の床に落としてぶちまけてくれたり、煮物、焼き物、炒め物、ありとあらゆるものから動物性たんぱく質の食べものをくわえ出され、盗まれてきた。 それでも、人間の子供と違って犬猫には言葉で説得できないし、時間の経過したものは覚えていないかもしれないので叱るわけにいかない。やった瞬間に叱るなりたしなめるなりしなければ分かるわけもないのである。 かくて、何をされても我慢するしかないのではあるまいか、と思うようになった。つまるところ鍋を戸棚にしまい忘れた自分が悪い、冷蔵庫の扉を開けられてしまった自分が悪い、冷蔵庫のロックベルトを友達が買って来てつけてくれたのに、それを閉め忘れた自分が悪い、肉や魚をプラスチック容器に入れて、蓋をする手間をかけなかった自分が悪い。 要するに猫には全然罪はない、と思って損害は諦め、猫を叩いたり蹴飛ばしたりは金輪際しないで、むしろ「お母さんを出し抜いたんだね、お利口さん」とでもほめて撫でてやるほうが潔い、と思うことにした。 イエス・キリストの言うように、右の頬を打たれたら左の頬も差し出す覚悟でないと、オグリの飼い主は務まりそうにない。 この真っ白な美猫の、もとの飼い主、ビニジさん(ビニジ=騎手)と言う人は、海外赴任命令が出て飼えなくなったという理由じゃなくて、あまりにひどいいたずらに手を焼いて、獣医に頼んで自分はもう捨てる気になったのだろうと推察してから久しいが、この頃ますますそんな気がして来た。 さて、もう一つ、鮭の燻製の残りが一昨日から2つの冷蔵庫をどう探しても見当たらない、ヘンだなあと思っていたら、袋だけが猫のキャリーボックスの一つから見つかった。やああ~、いつくわえ出したのだろう! 本当にオグリのオシゴトは私をがっくりさせることばかり。 100グラムで500円する鮭の燻製。おととい食卓の皿からも盗まれてしまったし、散々です。 しかしまあ、こんな風に甘えてくるのは、実は猛反省しているのでは ないかと、バカな子ほど可愛いの譬え通りつい親心が先に立つのです。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年01月09日 01時14分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし] カテゴリの最新記事
|