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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【2月6日・金曜日】 朝、起きてサロンの様子をすぐに見に行った。幸いに雨漏りは止まっているようである。しかし、次にまた大雨が降ったら、と不安が募る。 カプジュに言い、上の階のエキンさんに見に来て貰った。彼女は気の毒そうに、自分のところで何かをこぼしたためではなく、もう一つ上の階の外壁にある亀裂が原因に違いない、と言った。 「うちも実は、この場所ではなく、柱の周りに水が浸み込んで来るらしくて、柱の両脇にびっしりカビが生えて黒ずんでしまっているんですよ。早くからマントラマ(壁を二重にする工事)をしないとビルそのものが駄目になってしまう、と訴えても誰も無関心で耳を貸さないですものね。でも加瀬ハヌム、出来るだけ早く手を打たないと・・・」 こんなところに雨漏りするわけもないのに、いったいどうして? 水を吸ってたっぷり重くなったソファを動かして、とにかくバケツを置いてみるしかない。 うちの猫達、お母さんを手伝ってくれているつもり。 「ふんふん、あそこから雨が降ったんだよ、おかあさん」と教えてくれるタンブル 家じゅうのバケツ総動員。他の部屋の布団の上でなくて良かった~ 実は今を去る16年半前の1999年8月、大地震が来て亀裂が入った6階の外壁のことを私がその階の住人にも知らせて、将来困らないように、壁を厚くする工事をすることをアパルトマン住民会議の議題に出して貰ったのだが、 「あたしゃ借家人ですから、知りませんよ」と一人暮らしのおばあさんが反対、南側の住人達も俺達には関係ないとそっぽを向き、アパルトマン全体の壁を厚くして強化しようという、5階をその後買いとったエキンさんと私との提案はお流れになった。 そして、不安に思ったことがついに現実になったのだった。 屋根を直す工事でも「俺んちは屋根など使っていねえ、7階の住人だけしか使ってねえぞ。他のダイレ(フラット)には関係ないのに、どうして俺達まで金を出すんだ。」という無知なオヤジの反対で難航したことがある。共同住宅のなんたるかを心得ない人間が多過ぎる。 雨漏りはとりあえず止まったが、体調不良のまま迎えた次の月曜日に、私はまたまた3つ目のぼったくり事件で呼び出されることになるのだった。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年02月29日 05時27分34秒
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