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カテゴリ:イスタンブールで人と会う
【8月14日・日曜日】 今日は友人のワカさんが、千香子さんの農場「ホタル・バフチェシ」に協力してくれることになり、手始めに枝豆を買ってくれることになって、タキシム方面にも用事があるのでジハンギルに出向いてくれることになった。私は千香子さんにもその旨電話を入れた。 今朝は前夜の残りのカレーと枝豆で朝ご飯を早く食べました。 ワカさんとは12時半にジハンギルのフィリズ・アー・ジャーミイのそばで待ち合わせたが、一方の千香子さんは昼までには畑に行かなくてはならない、とのことで、10時半に一度私が家を出てジハンギルで千香子さんと会い、枝豆やまくわうりをまた10個、譲って貰った。 荷物を持ってタクタキ坂のきつい階段を下りるのはたいへんなので、緩やかな坂になっている少し先の道から下りようとしたら、わが家の以前の持ち主で、今はシナリオ・ライターになったジハンさんと出会った。 何年か前からアジア側に住んでいるジハンさんは、たまに子供時代から暮らしていたチュクルジュマに、親友のイスメットさんを訪ねて来ることがある。ばったり出会ったので、思わず道路際に立ち止まって、ごく自然に「たまには一緒にお茶でも飲みながらお喋りしようよ」ということになった。 ジハンさんは午前中にイスメットさんと会ってから、12時半頃から私と会いたいと言うので、ちょうど同じ時刻、ワカさんにも彼を紹介して3人でどうです、と私は言った。 「いいねえ、加瀬ハヌム、喜んでご一緒させて貰いますよ。いやあ、いずれ自分は日本のことについても書きたいので、日本人の友達が増えるのはありがたいですよ」 かくて私は家に戻って大急ぎでジハンさん用にも枝豆を茹で、ワカさんの分はお嬢さん達と家で豆をもいで貰うことにし、洗濯物を干してから待ち合わせの場所に出て行った。 ジハンさんと出会ったのも去年の12月か今年の1月かと言う頃で、しばらく会っていなかった。久々に出会ったので、ゆっくり話をしようと思った。ワカさんの穏やかな雰囲気に、ジハンさんも大いに打ち解けて、初対面とは思えないほど2人の会話も弾み、楽しいひと時を過ごすことが出来た。 わが家の元の持ち主ジハンさん。きれいにリフォーム仕立ての家だったのに、私が駄目にした。 ジハンさんはそもそもドイツ語の観光ガイドだった人で、ドイツ語~トルコ語の翻訳者でもある。その会社の日本語翻訳スタッフとしてワカさんを紹介してくれる、と言う話にもなった。 彼に茹でた枝豆を土産として渡し、また3人でいつか会いましょう、と意気投合したところでいつの間にか3時を過ぎてしまっているのに気付き、日曜の午後なので、私達の入ったカフェも混んで来たのを潮どきに席を立った。 ジハンさんにチャイやコーヒーなどはご馳走になり、再会を約束して別れた。わが家もすぐそこなので、まだきちんと掃除もしていないが、さすがに小腹も空いたことだし、とワカさんにはうちに寄って貰って、インドミーのインスタント麺を使い、野菜たっぷりの焼きそばを作って、2人でまたいっときお喋りしながら食べて貰った。 この麺は数年前からイスタンブールで売り出され、安いしいろいろ利用出来るので便利です。 少しずつ、ワカさんの仕事が増えてくれればいいが、と私は願った。これも枝豆の結ぶご縁の一つかな、と、彼女用の枝豆を受け取りに出てジハンさんと出会い、ワカさんを彼に紹介することが出来たのだから、世の中は微妙な縁に結ばれている人同士が、ちゃんと知り合うように出来ているのだ、と内心、嬉しかった。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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