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カテゴリ:食べ物シリーズ
【8月15日・月曜日】 1945年の第二次世界大戦終結から今年は71周年。NHKの生中継を見たかったので5時に起床して、シャワーを浴びた。 やがて放送が始まり、安倍総理の冒頭のあいさつの後、天皇・皇后両陛下がお席を離れ、祭壇の前に立たれてお言葉があったのち、日本のちょうど正午(トルコ時間朝6時)、厳粛な1分間の黙とうに私も加わった。 全国戦没者慰霊祭 本日の朝食は五目ずし。 おりしも、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで、オリンピックもたけなわなので、五大陸の平和を願って、と言うところまで大げさに考えたわけではないが、やはり日本を偲ぶには日本食に限る。 頂き物のインスタント五目ずしの元で、トッピングに手製の紅ショウガや モロッコいんげん、金糸卵などを載せました。かなり美味しく出来ました。 さて、話はがらりと変わるのだが、2~3日前に八百屋で「レイハン」という香りの高い葉物を買っておいたので、朝食の後、さっそくシロップ作りに取り掛かった。 葉をよく洗って水を切り、2リットル程度の熱湯の火を止め、レイハンを漬けて1~2時間くらい置いておく。葉を取り出してボウルに移し、鍋に残った紫色の液体に目分量だがかなりの砂糖とほんの少々の塩を加えた。 よくかき混ぜて冷まし、完全に冷えた頃、ペットボトルの空き瓶に移し換えてちょっと味を見て見ると、甘くて独特の強い香りで口の中がえも言われぬ雰囲気。1.5リットルの美しい薄紫が奥ゆかしい色合いである。保存料など一切加えていないが、砂糖味なので冷蔵庫の中なら1週間くらい長持ちすると思う。 トルコ料理をほとんど作れない私には、レイハンでシロップを作るなど、22年の滞在中に一度も考えたこともなかったのだが、先日翻訳の最終仕上げに行って、ご馳走になった会社のお昼に、賄いのおばさんがレイハン・シロップを自分で作ると言うので、作り方をちょっと教わり、今日やっと試すことが出来たのだった。 そのあと、熱湯から取り出したあとの葉っぱの再利用を考えた。私は葉トウガラシの佃煮風が大好きなので、味は違うかもしれないが、試しにレイハンの柔らかになった葉や茎を刻み、ヒジキや削り節などを入れて醤油味で煮込んでみた。 これは大成功で、レイハンの香も残っており、更にちょっと唐辛子を振ってみたら葉トウガラシの煮物に似た食感が味わえて朝のおかずに美味しい一品となった。 日本の赤紫蘇のような感じに見えますが、たいへん強い香気があります。 カップに注いでみました。きれいな紫色です。 レイハンの茹でられた状態の葉は捨てずに佃煮にしました。 レイハン・シロップは1.5リットル、レイハン佃煮は300グラムほど出来ました。 ご飯のおかずやお茶のときにもよさそうです。ヒジキと鰹の削り節が混じっています。 昼ご飯には、キュウリとレタスを刻んで、ツナ缶とのマヨネーズ和え、 早速飲み物に、レイハン・シロップをつけてみました。佃煮は夜まで 置いて味がよく染みるように待つことにしました。しかし、うまい~。 夕食は少し遅くなりましたが、レイハン佃煮が非常によく味が染みました。 イワシの缶詰を少々つけましたが、佃煮だけでご飯が食べられるほどです。 それに、思いついたのは、蒸留酒で割れば何とレイハン・シロップは手作りのリキュールになることだった。私は次の日に近くのスーパーで一番小さなウォッカの壜を買い、試しに作って飲んだら、うひゃ~、うまいぃぃぃ。 トルコに来て、うどん、ひやむぎ、ラーメン、餃子、さつま揚げ、いわしのつみれ、豆腐、納豆、粉末からこんにゃくまで、トルコで手にはいらなかったものは全部自分で拵えて、店で出したり自宅で食べたり楽しんだ。 10年くらい前には梅酒も拵えてみたけど、杏の若い実を使うとよかったのに、アーモンドの未成熟な実、チャーラを使ったのでそれは大失敗に終わった。 しかし、レイハン・リキュールは傑作であり、私は非常に前途洋々と言う気分で、甘く香ばしい、紫色の上品な液体を楽しんだのだった。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年08月30日 17時46分31秒
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