|
カテゴリ:食べ物シリーズ
【9月19日・月曜日】 月曜日に「ホタル・バフチェシ」の千香子さんから、「夕べ畑で大根を間引いて持ち帰りましたので、新鮮な葉っぱがお好きと聞いていましたが、いかがですか、少しお持ちしますが」と親切な申し出があったので、私も頂き物から複数あるものや、既製品のから揚げ粉など自分で作れるものを幾つか出して、例年の物々交換にしましょう、と言って、11時半待ち合わせでジハンギルの交差点に出た。 フィルズ・アー・ジャーミイの前のカフヴェ(言わばおやじカフェ)で、チャイを飲みながら持ち寄った品を交換し、千香子さんからはみずみずしいオロヌキ(間引き)大根をたくさんと、インゲン豆を500g以上頂いた。 大根の葉っぱ、いやあ、嬉しい。トルコではせっかく青々とした葉を全部切り捨ててしまい、八百屋でもスーパーでも、大根は脚だけ、もとえ茎だけ売るのである。 小一時間歓談して別れたあと、私は八百屋に寄って小さな白菜を見つけたので迷わずそれを買った。白菜を半分に切って貰い、大根の葉の3分の1位を袋に入れて、ユルマズさんの店に寄って奥さんに電話して見た。奥さんも関東の人だから、大根の葉っぱと言う、トルコでは手に入らないものが食べたいだろう、と私は思い、電話で聞いてみるとまだ、今年、こちらの方では大根も白菜もまだ売っていません、嬉しいです、と言うのである。 大根はまだ細いので葉っぱだけなのだが、白菜と一緒に届けてほしいとユルマズさんに頼むと、渋い顔になって彼は言った。 「加瀬さん、私、メトロを3つも乗り換えて家に帰る。今日、嵐が吹いて連絡船休み。みんなメトロ来る。今朝も45分も待ってやっと乗れた。帰りもっと混むね、ぎゅうぎゅうに。白菜とか大根とか、こんなの、トルコにだってあるじゃないか」と言う。 キャー、そうだよね。悪かった、悪かった。大根の葉っぱと白菜を塩でさっと一揉みした浅漬けのうまさなんか、塩っ辛いトゥルシュ(古漬け)しか食べないトルコの人には、分からないしねえ。でも奥さんは喜んでくれるだろう。私はユルマズさんを拝み倒して 「もう、あなたにこういう迷惑はかけないから、今度だけ、お願いしますよ~」と無理に持って行って貰った。 まあ、この件でユルマズさんと私がこれきり仲違いすることはないけれど、トルコの人から見れば、かぼちゃも大根もトルコで収穫したのだから、まるきり日本のもの、というわけでもない、というのも確かに正論ではある。 間引いた大根なので、茎はまだないも同然、でもすごく新鮮な葉っぱです。 これは参考写真: めだか白菜と言われる小人数家族用の白菜。Google画像より拝借。 次の朝、大根の葉を使って味噌汁を作りました。 翌朝は白菜と大根の葉を使ったおかずばかり。味噌汁も美味しく出来ています。 何よりも夜のうちに仕込んでおいた一夜漬け、本当に日本にいるようで感動です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年09月28日 21時46分35秒
コメント(0) | コメントを書く
[食べ物シリーズ] カテゴリの最新記事
|