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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【9月23日・土曜日】 わが家のあるアパルトマンの東側は、私が引っ越してきた1999年8月よりずっと以前から、空き地だったそうで所有者がはっきりせず、建築廃材を放置されたり、粗大ごみの捨て場になったりしていた。 アパルトマンの裏側に回るとすぐ上のフュセイン・アー・バフチェシ・ソカーウ(フュセインと言う名の地主の庭のソカク=通り)を横切ってタクタキ坂の坂道に出れば、坂道が終わったあと広い階段を10段くらい上るとジハンギルへまっすぐ出られるので、それなりに便利に空き地を通りぬけていたのである。 それが10年前にドアル・ガス(天然ガス)がチュクルジュマにも敷設されると、この空地にビルを建ててアパルトマンにする、という噂がまことしやかに流れて、その頃は明るかった東側の窓も同じくらいの高さで、鉛筆みたいな細いビルが建つと、朝も昼も全然日が射さなくなるし、と案じられたものだったが、2009年か10年頃、市役所の清掃課の下請けらしき労務者が数人毎日のように来て、この空地に捨てられていた廃材を撤去し始めた。 やがて、整地のブルドーザーが入ったり、何本かの木が切り倒されたりして、柿の木や数本の木は敷地外と言うことで残された。とある有名俳優の代理人の不動産業者が、地権者と話し合って、この空地に俳優名義のカフェ・バーを開く予定であると言う。 両方の敷地の境界線から、うちのアパルトマンの建物から1メートルと相手側の敷地の1メートル内側に、つまり、アパルトマンの外壁から2メートル隔てたところに2.5メートルくらいの高さの分厚いコンクリート塀を建てて、完全に囲ってしまった。 タクタキ坂を下りきったところにあった小さな平屋の店も買い取って取り壊し、そこに木造のきれいなコナック(邸宅)風の2階建の家を建て、庭にはきっちりと階段をつけて下りるようになっており、来年春にはオープンするよ、と顔見知りになった現場監督が、2013年の夏、通りかかった私に言っていた。 とうとうその2014年の春が来ても5月になっても、果ては夏が来てもオープンする様子はなく、せっかくプロムナード風に花壇を置いて作った庭も、勝手に柵の扉を開けて飼い犬を中に入れ、散歩ついでに用を足させて、後始末もしないで行くたくさんの飼い主のせいで、人工芝を貼った花壇は犬猫のトイレとなって荒れ果てた。 わが家の台所からは一部始終見えるので、飼い犬のエチケット袋など、ほんの一部の人しか実行していないのがよく分かった。今年、ついに有名俳優さんは、カフェ・バーにするのを諦めたらしく、そのうちに白い邸宅には、「Kiralik(レンタル)」と言う張り紙が出され、今年の4月過ぎ、ドイツ系のチェーンの幼稚園や保育所が借りることになったらしい。 どうしてカフェ・バーにならなかったか、というと、敷地がチュクルジュマ・ジャーミイと背中合わせなので、アルコールを売る免許が取れなかったのだそうだ。 それにしても、カフェ・バーになっていたら、夏場はことに夜遅くまでジャズ音楽が鳴り響いたかもしれないので、保育所になってほっと一安心だ。うちのアパルトマンはバイラムが明けても、元カプ一家は相変わらず居座っているし、ヨネッティジの方からも新しい連絡が途絶えているので、訴訟への調査が難航しているのかもしれない。 今年9月19日(月)から開業した保育園は、多分十数人で始まったのか、建物が庭の一角に増築され、うちの窓の下には、滑り台が置かれて、子供達とお母さんやおばあちゃんが付き添って、午前中に一度、昼休み、午後3時頃になると庭に出てくる。そのときだけは賑やかになるので、うちの猫達も高みの見物を決めている。 ジハンギルからチュクルジュマに降りる広い階段を降り切ったところからの光景 この坂道の真正面に赤い瓦屋根の白い家が見えます。そこが保育園の玄関口です。 保育園の正面玄関。右側がチュクルジュマ・ジャーミイです。 左側にも高い板塀が巡らされ、中は見えず勝手に入れません。 タマオは興味津々、一生懸命身を乗り出して下で遊ぶ子供達を見ています。 彼は運動神経ゼロ、落ちそうで怖い。隣のアルスはどこに乗っても平気です。 このところ雨模様だったので、休み時間に余り外に出られなかった子供達 最終的に保育園になってよかった。どうかいつまでも続いてほしいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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