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カテゴリ:イスタンブールで人と会う
【9月24日・土曜日】 バイラム休みを利用して日本に帰国していた万里子さんが戻り、連絡を貰っていたので、今日、陶芸のお稽古の後、わが家で夕食を一緒にする約束をした。日本から私へのお土産を届けに来てくれると言う。 お礼に万里子さんも大好きな餃子を作って待つことにし、昼前に材料の買い出しにジハンギルに行ったが、餃子の丸い皮を自分で作っている時間がなかったので、手軽にユフカを使おうと、滅多に入ったことのないスーパーで買い物をしたのが間違いのもと、既製のユフカが、いつも買う店のものとまるで使い心地が違って、ヘロヘロしていた。 餃子はもっとあとで巻こうと思い、途中で止まっていた掃除機を動かし始めたら、そこにまた電話がかかって来て、だいぶ話をしてしまってから、混み入った話題で長くなりそうだったので、明日にでもこちらからかけ直す、と頼んで切らせて貰った。 そこに万里子さんが到着、掃除機の最後のまとめ部分を引きうけて貰い(誰が来る日でもこうなる確率高し)、私もほかのおかずを完了させて、2人で餃子巻きに取り掛かった。棒餃子としてもっと小ぢんまり包むはずが、ユフカが既に扇形に切れているので、本当に一反木綿のように長いものになってしまった。 小一時間かかって、やっと餃子を包みながら3皿分焼き終わり、それもまあ中身の出来は自信があったのに、ヘロヘロ・ユフカのせいでビローンと広がり、非常に不格好に焼き上がった。 このところ、何だか非常に自分の作業能力や生活能力が落ちてしまったというか、何も予定通りに進まない日々が続いている。万里子さんは日本からのお土産のほかに、来る途中でビールを買って来てくれた。 買い物から戻ってせっせとかぼちゃを煮て、餃子の具などを拵えました。 一方では掃除も始めましたが、はかどらないこと、はかどらないこと。 やっと晩餐に入ります。餃子、かぼちゃ、ヒジキとレイハンの煮物、大根の葉と白菜の一夜漬けその他 私も久々のビールです。あ、9日の、万里子さんの出発の日以来だった。 万里子さんからのお土産、秋田の銘酒「八海山」と薄焼きサラダ煎餅 何はともあれ、2人で乾杯、恰好のいい餃子ではなかったが、ユフカはヘロヘロしていたものの、中身が上手に出来ていたせいか美味しくて、2人で23個をきれいに食べてしまった。(皮の大きさに比べて、中身は少ない) 日本でも連日東奔西走だったらしい万里子さん、私も日本にはたまにしか行くことが出来ないので、全行程、毎日墓参りや親戚訪問や旧友と会うことで里帰りが終わってしまうのだが、万里子さんもその通りで、家でゆっくりした時間は僅かだったとのこと。 トルコが日本から見るとおそらく不安いっぱいな状況なので、万里子さんのご家族はさぞ心配なことだろうが、「しっかりと元気のいいところを見せてきました」と、彼女は明るく語ってくれた。 7月15日のクーデターのショックがあまりに大きくて、トルコは実は今、大不況に襲われているのは確かである。世界有数の観光立国だったのに、今はほとんど観光客が来ないからだ。 いたずらに嘆いて見ても何もよくならないので、国も人も時には運を天に任せるしかないのかもしれない、と、今では私までがそう思うようになった。 それでもやっぱり友達がわが家に来てくれるというのは嬉しいことで、久しぶりに張り切れそうな気がしてきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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