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カテゴリ:イスタンブール日々新たなり
【9月27日・火曜日】 昨日、さて、朝食を終わったら死に物狂いで大掃除だ、と構えていたら、ミチコ先生から電話が来た。 「加瀬さん、これから高速列車のチケットを買いに出てきますが、明日の朝出て、昼少し前にイスタンブールの終着駅に着くのを買うつもりでいるので、それで、大丈夫ですか?」 「あら、ユジェルさんはおととい電話してくれたとき、午後4時頃高速列車のイスタンブール終着駅(アジア側のペンディッキ)に着くのに乗って、アンカラから来るミチコ先生とそこで待ち合わせて、それから加瀬さん宅までは2~3時間かかりそうですから、夜7時くらいまでにはお宅に着くでしょう、と言っていたんですよ。別々にいらっしゃることになるのかしら?」 私の言葉を聞いたミチコ先生は初耳、と言う声で「あら、じゃあ、ユジェルさんはもうチケットを買ったんでしょうか?」と聞いた。 「さあ、買った、とは聞いていないんですけどね。それだったらお手数でもユジェルさんに聞いてからもう一度ご連絡して貰ってもいいですか。アジア側の終着駅と言っても、海のそばのハイダルパシャ駅よりずっと手前の方で降ろされてしまうはずですよ」 正直なところ、私は高速列車があまりに昔の終着駅ハイダルパシャとかけ離れた場所に決められたので、それからというもの、高速列車には一つも興味を持っていなかった。いつ開業したのかすら、記憶にない。 アンカラからも、コンヤからも、いつの間にかアジア側の奥の方に作られた始発・終着駅までは繋がったらしいのだが、イスタンブールのど真ん中、タキシム広場とか、旧市街のエミニョニュとか、シルケジあたりまで、高速列車の終着駅からどう来られるのかも知らずにいたのだった。 やがて、ミチコ先生が再び私に電話して来て言った。 「今週はユジェルさんに仕事が入っていて、明日からの休暇が取れないので、イスタンブールには行かれない、来週なら行かれると思いますと言う返事でした。加瀬さんさえよければ、私も今週は明日以降帰国の準備を調えておいて、来週の火、水、木と2泊3日でお願いしてもいいですか」 もちろん異論はないが、最高に高まっていた緊張感が一気にほどけて、私はその途端何も手につかなくなって、ここ幾日も続いていた寝不足を解消しようと、昨日も今日も2度くらいずつ昼寝をしてしまい、結局掃除は出来ず仕舞いで9月が終わってしまうことになりそうだ。 なぜ寝不足かと言うと、ここ半月ばかり、しつこい無言電話が夜中の1時2時3時頃にかかって来て、切っても切ってもピッチングマシーンのように即時次の発信を繰り出してくるため、一番よく眠れる筈の明け方までほとんど眠れない日々が続いていたからだった。 相手は番号非通知で、いくらかけて来ても私には誰がいたずらしているか、分からないのだった。昼間の時はもっと困る。電源を切ってしまうと、必要があって掛けている人の電話が受け取れないことにもなる。 来客予定が全部済んだら、しかるべき人に付き添って貰い、警察と電話会社に届けを出して、調べて貰うつもりでいるが、ナンバーを隠していても真犯人はかならず判明すると思うので、この、はためいわくな切れ目のない無言電話の嫌がらせを受ける覚えもないし、何かの間違いではないかと思うので、とにかく、こういうテロに負けてノイローゼになる私ではない、と思うが、まことに不愉快なことではある。 書物の途中でチャイムが鳴り、うっかり蓋を閉めずに立ったら、マヤちゃんが 顎を乗せてしまったので、3ページに渡って「3」の数字が並んでいました。 私もあくびをこらえてブログを書いていた時のことなので、猫を叱ったり出来ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年10月02日 21時43分33秒
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