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カテゴリ:イスタンブールで人と会う
【10月4日・火曜日】 食後、ミチコさんが皿洗いを担当してくれたあと1~2時間、ミチコさんとユジェルさんに話をしていて貰い、その間にユジェルさんに泊まって貰うシングルベッドのある部屋を死に物狂いで整頓し、シーツと肌がけ、枕やタオルなども泊まり客用のものを広げ、最後にミチコさんが掃除機をかけてくれている間に、私は翌日の朝食を準備しているうちに12時を回ってしまった。 明日の朝のご飯はうるち米に少しだけもち米を混ぜ入れ、生姜煮にしたハムシの残りからすべての骨を外して、米に混ぜ込んだ。そして、玉ねぎ、青ねぎ、ニンジンを細く千六本に刻み、マリネにするため三杯酢を作って、三段に分けてプラスチック容器に漬けこみ、そのまま冷蔵庫に入れた。 朝起きたら、美味しい南蛮漬けになっていますように・・・ そのあと今度はミチコさんと私が寝る大きな寝室がまだ寝られるようになっていないので、そちらに入って、この夏場、猫達8匹に2回も蹂躙された衣類の山をすべて壁際や窓際の箱や袋が山積みになった上に移し、そのあとはミチコさんがベッドメイキングをしてくれたので、サロンに出てユジェルさんに例の電話のことを説明していると、やがて1時過ぎに定期便の、番号を隠した無言電話がかかってきた。 ユジェルさんに出て貰ったが、やはり敵はこちらが電話に出た途端に切ってしまい、それにしては何度も何度もしつこくかけて来た。ユジェルさんが「この番号非通知の場合のブロックの仕方を知っています」と言うので、電話をそう設定して貰うことにした。 まずは私の携帯に、番号を隠してかかってくる電話はすべてシャットアウトするよう設定し、次にユジェルさんは自分の携帯を、番号非通知の設定にして、試しに何度も私の携帯に掛けてみてくれた。数回それを繰り返し、全部ブロックされたことを確かめたのち、彼は言った。 「これで大丈夫ですよ。もう加瀬さんがこの電話に悩まされることはないと思います。ゲチミッシュ・オルスン」 ミチコさんもベッドを整え終わり、寝室から出て来て私の携帯が、不気味な嫌がらせ電話をブロック出来るようになったのを知るとホッとした表情になり、これで安心ですね、とみんなで2時過ぎにやっと床に就くことになった。 月曜日の午後からずっと中腰で、伸びたり縮んだりしながらサロンのソファにかけたキリムにこびりついた猫の毛退治をしたり、床面に掃除機をかけたりしていたので、もう実際には自分の気持ほど若くはない足腰が、ヘロヘロになっていて、知らず知らずに前かがみになって歩いている自分に気が付いた。 今年の3月末、サフランボルで枕を並べてお喋りしながら寝て以来、半年ぶりに会った今日は、めちゃくちゃ散らかっていたわが家をみんなの応援でとにかく来客が泊まれる状態まで回復出来たことが、何よりも私を幸せに、しかも無言電話をシャットアウト出来たこともさらに喜びを倍増させてくれたのだった。 皆さん、ありがとう、助かりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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