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カテゴリ:イスタンブールで人と会う
【10月18日・火曜日】 9月初旬に日本に帰国した友人明美さんから、16日、思いがけない知らせがもたらされ、「明日17日早朝イスタンブールに到着します。ついてはもしご都合がついてお会いできれば幸いです」 明美さんは夫君の帰国が決まり、荷作りの手伝いに9日ほどの予定で、再びイスタンブールにプチ滞在することになり、最初の4~5日は友人達と再会出来る時間があるのだそうだ。何と言うサプライズ、思わず頬が緩んだ。 私は19日には、タレントの小林正貴さんとメフテル軍楽隊にデニズ少佐を訪問する予定があったので、善は急げ、本日早速明美さんとカドゥキョイで会うことになった。 今朝はあいにく天候が嵐になる恐れがある、とのことで、デニズ・オトビュス(シーバス)はすべて欠航、一般の海上交通はどうなのだろうと気を揉んだが、幸い降ったり止んだりしているだけで、それほどの強風でもなく、カラキョイから11時発の連絡船に乗れて、最初の約束通り11時20分過ぎ頃に、カドゥキョイの船着き場で出会うことが出来た。 朝のうちから、船が動いているかどうか、船着場の魚レストランに聞いても誰も知らない。 トプハーネまで歩いてやっとトラムに乗り、隣のカラキョイで降りて駅からようやく船を見ました。 どんよりと曇って時折吹きつけてくるみぞれのような雨、寒い。 カドゥキョイの、かつて私の気に入っていた店は、経営者が変わったのか、最近店の名も表側の外装も模様替えしてしまったため、それとは知らず見過ごして通り過ぎ、去年の暮れに小林さんが案内してくれた店で魚料理を食べることにした。 明美さんとまずはビールで乾杯、幾つかの定番トルコ前菜を注文し、寒い日だったせいもあり、なんとなく揚げものメニューばかりとなった。メインディッシュとしてメズギットと言う、タラのようなアンコウのような、骨なしの魚の、粉をまぶしただけの空揚げがさっぱりとたいそう美味しかった。 ここも美味しいレストランです。サービスもよし、化粧室もきれい。 2人一緒の写真をお願いしたら、こっちからの方がいいよとガルソンが主張。 逆光なのよねえ、私のシミ・そばかす・しわが見えなくていいってことかしら? どれもほどよい揚げ加減なので口当たりもマイルド~。 これが逸品でした。柔らかくて魚はメズギットに限ると思ってしまいそう。 昼だと言うのにウイークデーのせいか、寒い天候のせいか街はがら空きで、お店もずっと私達だけの貸し切りのようで、ゆっくりと座らせて貰うことが出来た。最後に日本土産も頂いたことだしと財布を出したら、明美さんが私の手を押さえて、寒い中をここまで来て頂いたのでここは私が、と首を振った。 では、街を一歩きしてそのあとお茶にして、甘いものでも食べましょう、そこでは私に持たせてね、と言いながら席を立った。ご馳走様でした。 雨は時々降ったり止んだり、多少風が強くなって寒さは増してきたが、レストランを出た後、街をぶらついてから、船着き場にも近い甘味喫茶に入り、またまたいろいろお喋りをし、時計を見ると5時半を回っている。明美さんに送られて船着き場にやって来て、名残惜しく、カラキョイ行きにも急げば間に合ったがわざと乗らずに10分遅いエミニョニュ行きで帰ることにしたのだった。 エミニョニュからトラムワイでトプハーネ駅に下り、パンや猫の餌を買ったりしながら家に戻ったが、懐中電灯で照らしながら買って来たキャットフードを容器に分け入れてやり、これで効率よく用事が一つ済んだ、と足取りも軽くアパルトマンに入ると、元カプの妻が犬をこれから散歩に連れて行くのか、巨大なピットブルが先に立って階下から躍りあがってきた。 犬は嬉しそうに私にじゃれついてきたので頭を撫でてやったが、女はぶすっと私を睨みつけているだけなので、私も女にはもう一瞥もくれずエレベーターに乗った。あと数秒、遅くアパルトマンに入っていたら、出会わずに済んだものを・・・ 私のせっかくのいい気分を壊さないでよねえ、もう・・・ こんな人間より犬の方がまだまし、いくら寛容になろうと思っても、正直な話、恩を仇で返すナンキョル人間にはほとほと嫌気がさす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年10月24日 19時56分12秒
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