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カテゴリ:イスタンブール日々新たなり
【11月1日・火曜日】 ここ何年も新しい月に入った時、その月の1日に関してのブログを書いた覚えがほとんどない。毎度遅れに遅れていて、1ヵ月前の話とか、よくてせいぜい1週間か10日前の記事をやっと書き上げるような、遅れ遅れの状態だったからである。 今日も本当は、今日について何か書けるほど、10月の記述が追いついてきているわけではないのだが、この数日で見る見るうちに、わが家のベランダのフェンスに巻き付いた蔦の葉の先端が、見事に紅葉したので、これはやっぱりオンタイムで載せたい、と思ったのに、夕べから今朝にかけて、インターネットがぱったりと止まってしまい、今朝もモデムが机の下に落ちていて、拾い上げても全然ライトが点かず、がっくりさせられてしまった。 このところ毎日のように、タマオ猫とマヤちゃんやアルス、オグリが入れ替わり立ち替わり私の机の左に置いた、袖机代わりの椅子の上に乗ってくる。タマオの巨体だけでもいっぱいなのに、小柄とはいえ、メス猫が2匹もタマオの背中に乗ろうとするので、とにかくあれこれと周りの品物が落とされて困る。 私を慌てさせたネット切れの原因は、サイバー攻撃を受ける覚えもないし、良く見たらモデムの差込口からケーブルが緩んで抜けそうになっていただけと分かり、私の単純ミス、差し込み直したら簡単に回復した。 それに、夕べもやっぱり猫が余りに机の周りに集中してくるので、タマオ達を大声で脅かしながら追い立てたら、なんとマヤちゃんがおびえてキーボードの上に飛び移り、さらに逃げようとして後ろ脚でキーボードを蹴ったので、爪が当たったか、「H」のキートップがびしっと音を立てて吹っ飛び、外れてしまったのだった。幸い割れたりしてはいなかったので、ああ、助かった~。 パソコン机の横と前に猫がびっしり貼りついているので、ときには困ります、じゃま。 「H」のキートップが吹っ飛びました。11月1日は何時間もキートップの修理で費えました。 それを直そうとして、けさは、ネットが回復してからハウ・ツウ・リペアーのページを必死で探し、息を殺して取りつけて見て、付いたかと思うと一度打っただけでまたスポッと外れてしまう、の繰り返し。これでもう、何時間もかかってピンセットで格闘、目と首筋が疲れ果て、ふと一休みしようか、と外を見るともう日が西に回り、時刻は3時半になろうとしている。ああ、くたびれた。 トルコは今までヨーロッパ諸国と同じサマータイム制を採用していたが、今年からもう10月最後の土曜日から日曜日の朝にかけて、時計を1時間戻して、冬時間にするのは止めにしたのだそうで、数日前から「時計を戻さないように」とテレビなどでも警告を流し、さんざん注意を促したにもかかわらず、30日の朝はかなり混乱した模様である。 私はまあ30日は朝4時半頃目が覚めたため、自動的に変わっていたのはパソコンだけだったのでこれを調整し、どういうわけかしばらく前から、パソコンがテレビの時報より3分余り遅れていたのもついでに直して、ほっと安心したのも束の間、昨晩は猫にとうとうキートップを一つ飛ばされてしまったのだった。 昨日は月末でもあったので、午後2時半頃から、二つの銀行に行き、カプジュの騒動で無駄にイシクル(労働省の一機関)に払っている罰金月額500リラ(最近のレートで16,800円程度)を工面して、もう一つの銀行に払い込みに行った。 それにしても、この罰金の支払いほど腹立たしいものはない。こんな、うちの嘘つき元カプ夫婦の、真っ赤なウソを鵜呑みにした裁判所の調査員が、私達を欠席裁判にかけて命じたひどい冤罪への罰金だからである。こんな馬鹿な支払い義務など守りたくはないが、あと何ヵ月分払うことになるのか、とにかくもうしばらくの辛抱だ。 昨日、銀行の用事を済ませたあと、またまたスーパーで1リットル入りの飲み物やヒマワリ油や、玉ねぎなど重いものをかなり買いこんでよろよろしながら帰宅し、下からアパルトマンを見上げたら、空に晴れ間が出て、壁に絡んだ蔦の葉の先の方に夕日があたり、きれいに紅葉しているのがよく見えた。 11月になると私はザクロと鬼子母神の話を思い出すので、買い物ついでにスーパーで、たいそうつやつやした大きな赤いザクロを1つ買って来た。このザクロをエブルの美樹さんが2015年の私の誕生日のために作ってくれた、セマー儀式のエブルの額絵の前に置くと、バックが白いのでたいそう赤い色が映えて見えた。 美樹さんも独立開業に向けて、エブル製品のストックを懸命に作り始めた。友の成功を祈って、このザクロは食用にはせず、そのまま部屋に置いてドライ・フルーツにしよう。美樹さんの努力が実りますように。 「成せばナル」は日本の諺だが、ナルとカタカナで書いたのは、トルコ語でザクロをナルと言うからである。 西日に照らされてきれいな紅葉。ベランダは近日清掃予定。 部屋の中から見てもきれいです。間もなく外壁全体が紅葉します。 美樹さんの免許皆伝と商売繁盛を祈り、彼女の作品の前に置いたら映えること! 赤くなった蔦の葉やザクロは、晩秋の到来を知らせる便り。晩秋と聞いただけでも肌寒くなるが、心を引き締めて生きるようにせよ、と私に警鐘を鳴らしてくれる自然からの便りでもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年11月02日 15時07分05秒
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