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カテゴリ:イスタンブール日々新たなり
【11月13日・日曜日】 ボスポラス海峡の橋を通り、二大陸を駆け抜けるユーラシア・マラソンは、2016年からイスタンブール・マラソンと名称が変わり、特に今年は、去る7月15日の、クーデター未遂で命を落とした殉難者達を偲び、ボスポラス大橋の名前自体も「7月15日・殉難者達の橋」と変わったので、マラソンも今回、特別にイスタンブール・シェヒットレル・マラソンと銘打って、国のために、月星の旗のために戦って亡くなった人々を偲び、アジア側のアルトニザーデを出発点に、午前9時、短距離の競技からスタートを切ることになっていた。 前夜は猛烈に雨風が吹き荒れて大嵐のようだったのに、朝にはピタリと止んで絶好のマラソン日和。 実は今日はイスタンブールの西150キロくらいのところにある、チョルル市に眠る旧友ファトマさんの命日に当たるので、今年も墓参りに行く予定にしていたのだが、マラソンの実施に伴いゴール地点のあるスルタンアフメットの、ヒポドローム広場までの道はすべて交通遮断され、オトガル(長距離バスのターミナル)に行く手段がないので諦め、墓参は先延ばしにしたのだった。 定刻通り競技は始まったが、15kmマラソンやハーフ・マラソンが先にスタートし、フル・マラソンは最後に9時半にスタートが切られ、夥しい人波が、かつてのボスポラス大橋に突進して行った。 このマラソンの中継を見ていると、沿道の景色や美しい歴史的建造物などがヘリコプターからの映像や、最近ではドローンの映像で詳しく見られる楽しみがある。 私は学生時代は何でも短歌に詠んだものだったが、最近はとんとご無沙汰している。しかし、カナダの歌人の紀子さんから、新たに出版された歌集を8日に頂いたばかりだったので、ちょっと刺激されて、ヘリコプターからの映像を見ながら一首ひねった。 小夜嵐 疾く過ぎたれば 空碧し 走者十万 橋を渡れり マラソンが終わるまで(いや、終わっても、だが)、テロや不測の事故が起こりませんように、と心配していたので、橋上を走る人の群れを、ヘリコプターが追跡しつつ映像を送っているのに見とれ、写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。 長~い参加者の列が見えます。十万人以上の参加者と言われています。 アジア側からヨーロッパ側に渡ってきた走者達(と言っても大半は家族連れで歩いて 渡る人々で、出場申し込みすれば歩いても渡れます。(一昨年のGoogle画像より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年12月31日 19時44分49秒
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