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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【1月4日・水曜日】 帰宅してベッドに寝かせる前のマヤちゃん。抱っこしてしばらく話をしました。 私が1月3日の夜、静かに添い寝するとマヤちゃんは嬉しそうに、すぐにミャミャと小さな声で鳴いた。何度も鳴いた。私も「はぁい、マヤちゃん、なぁに?」と答え、こちらからも話しかけた。 ときどき話しかけると聞こえているのかどうか、必ず、相槌を打つように小さな声でミャ、ミャと二度鳴きする。 「マヤちゃん、おうちでお母さんと一緒にゆっくり寝るのが一番いいね、そうでしょ?」 「ミャ、ミャ」 「マヤちゃん、大好きだよ。マヤちゃんもお母さんのこと、大好きだよね、ねえ?」 「ミャ、ミャ」 私は携帯電話の時刻表示をときどき横目で見ながら、ずっとマヤの様子を追っていたが、やがて臨終が近付いたようで、目を開けたまま私を見て何度か鳴いた。マヤは夜明け前の3時53分、かすかなため息のような臨終の息をした後、静かに動かなくなった。 私は目に口づけしながら閉じてやり、涙ながらにしばらく体をさすってやりながら、5時前に起きてそのまま、寝床に寝かせておいた。 小さななきがらの梱包を始めたのは9時過ぎ。衛生シートできれいにくるみ、新聞紙でさらに巻いた。出来るだけきれいなビニール袋に入れて、アフメットさんのプレゼントの撫子の花を一輪袋に供えてテープで貼り、更にビニールのきれいな買い物袋におさめ、彼女を天国に送って貰うためにベッドの上に載せたまま、心をこめて合掌した。 この撫子の花の1本をマヤちゃんのなきがらの包みに供えました。 撫子の花には、タンブルがその後、毎日顔を突っ込んでいます。 風呂をたて、髪を洗ってじっくりと湯船にも浸かった。さっぱりとして重要な居住許可証の手続きにまい進しよう。そのあと家を出るとき、マヤを撫子と共に送りだした。 4日は以前から美由紀さんと一緒に居住許可証の申請に行こう、と約束していたので、マヤちゃんと別れたばかりでもめそめそしてはいられず、まずは今年もSGK(セーゲーカー、健康保険機構)の係長オメルさんを訪れた。親切な人で、新たに申請をお願いした美由紀さんの分も快く申請代行業のベーチェットさんに繋いでくれた。 今日中に書類を揃えてオメルさんに預けておけば、明日、ベイチェットさんが立ち寄って申請手続きの用意をしてくれる手はずになったので、そのあと軽くランチをしてから、それぞれの必要書類を手に入れるために右と左に別れた。 ボレッキが美味しい店なので、3種類を2人でシェア。美由紀さんにご馳走になりました。 ベイオール区役所の住民登録事務所はイスティクラール通りの中ほどにあり、狭い建物に大変な人数、有難いことに受付のおじさんが、私が更新の手続きので住民票を貰いに来たので予約なしでも番号札を出してくれた。3~40分待った末、住民票を出して貰い、コピー屋、写真屋、などなど全部歩いて回り、最後はバスに乗ってまたSGKのオフィスに届けに行くと、美由紀さんも少し前に届けに来たのだそうで、明日はベイチェットさんが確実に受け取りに寄ってくれることになった。 雨こそ降っていないが、曇り空で日暮れも早く、4時を回ったらもう暗くなり始めた。私はそこから20年来の友人、澄子さんの飼い猫が具合が悪く、廊下も歩けなくなっているので心配している、と昼前に電話がかかって来ていたので、帰りがけに寄って見ることにした。もう、ベイオールをあちこち歩いたのでタクシーを拾った。 マヤを亡くしてしまったことを口に出さないことにしていよう、と思っていたのだが、澄子さんは私のブログなども見ていてくれるので、この期に及んで嘘をついても仕方ないと思い、今朝がた儚くなってしまったことを告げた。 三毛子ちゃんは可愛い顔立ちでまだ若い猫に見えたが、何度も出産したことがあるらしく、子猫を連れてよく澄子さんのアパルトマンを建て替える前から来ていたそうで、実際の年齢は外から拾って飼った猫なので分からないのだそうだ。 三毛子ちゃんが全然食べなくなってしまったという、獣医さん推薦の高級キャットフードをお土産に持たせて貰い、うちの猫達も待ちわびていそうなので、またタクシーを拾って家にまっすぐ帰ってきた。 大喜びで私にまとわりつく7匹。私はこの先、彼らが病気しても、もう慌てて獣医に駆け込むのはよそう、としみじみ考えていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年01月07日 23時50分47秒
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