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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【1月11日・水曜日】 やっと雪の降っていない朝を迎えた。ほぼ5日に渡って降雪が続いたことになる。今日もからりと晴れたわけではなく、雨も降り、時折雪交じりとなったが、それもとぎれとぎれで、この連続降雪は一区切りついたらしい。 朝の仕事(NHK正午のニュースとそのあとの番組を見る、メールの返事書き、猫砂の清掃、餌やりその他)を終えて、今朝は朝食として餅を焼いて磯辺巻きにし、夕べのうちに作っておいた水羊羹を切ってデザートとして食べた。 暮のうちに餅をいただいたので、雑煮にしたり磯辺巻きにしたり。 デザートにはお汁粉の残りを水羊羹にしました。6分割し2日に渡って食べました。 食べ終わって台所に皿小鉢を下げるとき、ふと、もふ男のいた向かいのアパルトマンの窓を見ると、彼はもう既にそこに座っていた。9時を過ぎたばかりなのだが、寒さも少し和らいだので、早目に隠れていた場所から出て来たのだろう。 あの窓に上って昨日より元気に見えるもふ男くん 昨日は夜半に雨に変わったので、木々の枝に積もった雪もすっかり落ちました。 あちらこちらに餌のキャットフードを置いてあるので、お腹が空いてはいないだろうと判断して、呼び寄せることはしなかった。 先週の金曜日に抜いた歯のせいか、このところずっと軽い頭痛・歯痛が続いているので、抗生物質を飲んでいるせいか、気分的にスカッとしない日々である。 土曜日の雪の初日のひどい日に友人の澄子さんに電話をかけて、三毛子ちゃんのその後の様子を聞いてみた時、あまりはかばかしくないが、いまさら医者に連れて行って血液検査だ、点滴だ、手術だ、と、痛い思いをさせたくないと澄子さんが言っていたので、もう一度見舞いを言うつもりで電話をかけて見た。 すると・・・三毛子ちゃんは月曜日の朝、澄子さんの末の娘さんが出勤前に「もう駄目かもしれないので、お別れを言ってから出かけるわ」と十分撫でてやり、まだ続いている雪の中を出勤して行ったあと、上の娘さんと澄子さんがかわるがわるいたわるうちに、静かに息を引き取ったのだそうだ。 「本当におとなしくて、手のかからない子だったのよ。縁があってうちの子にしたので、最後はみんなのいる住み慣れた家でゆっくりさせてやりたいと思ってねえ・・・」と澄子さんはしみじみと言った。 「でもねえ、加瀬さん、あの子はいつも遠慮がちにずっとおとなしくしていて、可愛そうなくらいおとなしくて。それなのに、急に鳥のように私達の腕の中から飛び立って行ったの。まるで鳥みたいに、あっという間に・・・」 住まいの建て替え完了寸前に、仮住まいに訪問したころ 3年前の2013年12月28日撮影。元気で可愛い三毛子ちゃん 以前の住まいの頃から飼い始め、まる6年近く、澄子さん宅の愛猫として暮らしました。 台所の木のフォークで、澄子さんと遊ぶ三毛子ちゃん 話す方も聞く方も、涙、涙で、私もまだマヤちゃんを亡くしたばかりだったので、あのときなぜ、すぐ手術をしないと間に合わない、と言われて鵜呑みにし、助かってほしい、という一心だけで獣医に預けてしまったのか、後悔しきりの面がたくさんあり、ややしばらく、家族の一員として愛する小さな命への対応の仕方について、時間を忘れて話しこんでしまったのだった。 エーゲ海沿いの港町、ボドルムに住む息子さん夫婦も大の猫好き、今でも10匹前後養っているし、ペットとの接し方にかけては、人後に落ちないご家族なので、私も学ぶことが多い。またいつか、出会ったら沢山猫の話をしましょう、と小一時間後に電話を切った。 午後1時になると、NHKの夜7時のニュースが見られるので、家にいるときは楽しみにしているのだが、日曜の夜から月曜日にかけて、トルコのテレビさえはっきり映らなくなってしまったので、停電もあるのではないか、と恐れていたが、幸い停電・断水はなかった。 テレビではオバマ大統領の退任前のスピーチが放送されていたが、まだ政権交代してもいないうちから、トランプ次期大統領は精力的に動き回っており、オバマ時代の経済政策や穏健な路線を敷いてきたことを痛烈に批判している。なんだか、地球全体が難しい状況につき進んでいるような印象を受けた。 さて、昼はトルコ製インスタント・ラーメンであっさり済ませ、前日に使った鍋なども含めてたくさんの洗いものを済ませ、いくらかさっぱりした気分になって、午後3時からまたNHKの夜9時のニュースを見終わったあと、台所に行くと、どういうわけか台所の床に水がたくさん流れ出しており、猫達が足を踏み入れられないらしく、てんでにミャー、ミャーと鳴いたり、濡れた足をプルプルッと振ったりしているのだった。 冷蔵庫の霜取りをすると、溶け出した氷水が台所の流し台に沿って低くなっている方に溜まってしまうこともあるが、一体どういうわけで、こんなに水が出てしまっているのだろうと、流しやガス台の下の扉や引き出しを見ても、上の階からの排水が落ちる棚の後ろ側の部分にも何もなかった。 変だなあ、と何度も雑巾やパスパス(モップ)でようやく水を吸い取り、床を拭いてサロンに引き上げ、20分、30分してまた行くと、全部拭き取ったはずなのにまたしても濡れている。 そのうちにハッと思い当った。真ん中の観音扉を開けると、水が漏れ出しているのはそこからで、流しのステンレス・シンクの下についている排水ホースの水受け口が外れて、なんと先ほど洗ったすべての水が、戸棚に置いた品物の上に落ちて床に溜まり、ゆっくりと外に流れだした結果の洪水だったのである。 シンクの後ろ側に密着して上からのネジで留まっている筈の排水受け口が外れて落ちていました。 しかし、こんなこと、まだ最近も一度会ったような気がする。私は以前のブログを開いてみた。すると、あった、あった。 2016年の7月に、まったく同じことが起こっているのだった。 それはちょうど、おととし、純白のいたずら猫オグリに、瞬間湯沸かし器の上から飛び降りるごとにずれていたトイレの流しタンクがとうとう割られて、風呂場から台所の排水ホースまで全部いっぺんに新しいものに付け替えなければならなくなって、私としては大出費した配管工事のときだった。 2015年7月の初旬である。店に品物を買いに行った時、カプジュも同道して、よさそうな店で一括して品物を購入した。 そのときに一人の配管工事人(テッサッチ)がずっと私とカプジュに付き添っていたので、彼が店の専属のウスタ(職人)だと言うし、買った品物類をタクシーに全部積みこんで、一緒に家まで来て貰ったのである。 次の朝から工事を始めて貰ったら、これが天下の大駄目おやじで、腕のいい人なら一日で全部直してしまうところを、毎日毎日やり直しにやって来て、腕前も悪いが性格もいいとは言えず、うんざりするような1週間を過ごしたのだった。 ところがちょうど1年経ったところで、こんなことが起こった。 私の昨年のブログから、 madamkaseのトルコ行進曲 台所騒動 ヘドロって逆流、する? 全く同じことが起こっている。おととし大修理して貰ったときは、すべて新品のホースや受け口をつけているので、僅か2年で受け口が腐食してボルトが折れてしまうような劇物なんか、全然流してないのにねえ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年01月15日 18時34分22秒
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