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カテゴリ:イスタンブールで人と会う
【3月8日・水曜日】 女性にも参政権を認めよ、アメリカで1904年3月8日に女性達がデモをしたのがきっかけで、その後この日が「国際女性デー」の起源となった、というのは私がやっとパソコンを使い始めて、Wikipediaで読んだ漠然とした知識だったが、私が日本にいた頃は、そう言うことで大々的に騒がれてはいなかったような気がする。 昭和の頃だと、3月3日が女の子の節句、つまりひな祭りで、3月6日が皇后さま=昭和天皇の皇后(良子・なが子様=香淳皇后)の誕生日、どちらも特に祝日ではなかったし、3月20日か21日頃春分の日だった程度しか思い出せないので、私はトルコに来てからの方が、3月8日に周囲の人々から「マダム、おめでとう。デュンヤ・カドゥンラル・ギュヌがよい一日でありますように」などと言われて初めて認識した、と思う。 トルコ語の方は日本語に直すと世界婦人デーとなり、国際という意味ならuluslararasiウルスラルアラス(ウルスラララス)という、何となくリズミカルで楽しくなるような言葉があり、どちらも使われているようである。 いずれにしてもいま、いろいろと取り込み中の私としては、頼まれた用事を片付けるのに精いっぱいで、日本への急ぎの郵便物を、11日に出て12日に到着する便で行く友達が日本での投函を引き受けてくれた上、久々なのでジハンギルあたりまで貰いに行きますよと仕事帰りに寄ってくれることになって、本当にありがたいことだと5時には家を出て、まずはスーパーでちょっとだけ買い物をした。 そのあとジハンギル交差点のそばの文具店で、書類のコビーを取り、しっかりした書類封筒やフェルトペンも調達し、友達が到着するまで、交差点前のフィルズ・アー・ジャーミイのカフヴェ(おやじカフェ)の一卓に席を取って、あて名を書いたり、内容を確かめたりして、そのあとはゆっくり交差点の人や車や犬猫の往来状況を観察した。 おやじカフェの道沿いのテーブルに陣取っています。向かいはAK Bank AK Bankの向かい側の景色、いっぱい行先掲示板があります。 AK Bankの前のすももの木に上って、別な木のてっぺんの小鳥を狙う茶トラの猫 イスタンブールに来たばかりの頃、毎朝、毎夕、起伏の激しいジハンギル界隈でビクターの散歩から戻ると、この交差点のおやじカフェで1~2杯のチャイを飲むのが日課で、その頃、ちょっと朝から前夜の名残か、酒臭いガルソンがいて、私にはチャイを、ビクターにはスープカップに入れた1杯の水を運んでくれるのだった。 トルコだから盆・暮れと言うのはないが、ラマザン・バイラムとクルバン・バイラムには、私がちょっとチップをはずむので、上得意として大事にしてくれたのだった。 そんなことを思い出しながら、私は2~30分の間、とてもいい休憩をしたと思う。やがて友達が来てくれたので、そこからまたすぐ近くにあるジハンギル・ロカンタスで一緒に夕食を取りながら、いろいろお喋りも弾んで、大事な書類もお願い出来たし、忙中閑ありのいいひとときを送った。 まさに私にとって誰にも邪魔されない、これが最高の婦人デーだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年03月09日 19時14分27秒
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