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カテゴリ:イスタンブール新発見/再発見
【4月9日・日曜日】 昨日は昼ごろ、アジア側に渡るためカラキョイ埠頭の待合室で座る席もないまま、1時間近く立ちん坊で待てど暮らせど来ぬ船を待ち、やっとカドゥキョイに着いてまた船着き場の前の広場を走ってタクシーを探したあと、あの広大なボタニック・バフチェシ(植物庭園)の曲がりくねった起伏の多い道を、「イスタンブル芙蓉の会」の皆さんの箏の音を聴きたい一心で、がむしゃらに競歩の選手のように必死で歩いたせいか、家に戻ると足腰ともに疲れ果ててしまっているのを感じた。 しかし猫達には待ち焦がれた缶詰を開けてやり、自分のおかず用に前日に買っておいた鳥の砂肝を調理して、チキン・ブイヨン、生姜やニンニク、砂糖と片栗粉をまぶして炒め、甘く仕上げて明日のおかずを作った。そのあと、朝のうちに水に浸しておいた昆布を細く刻み、ニンジンもたくさん千六本に刻んで、頂き物の裂きイカを混ぜ、みりん、酢、ごま油、塩や砂糖なども使いながら松前漬けを仕込んだ。 今朝、やはりNHKのど自慢を見るために5時50分に起きてみると、ふくらはぎと、大腿四頭筋と、臀部の筋肉がもう最大限に突っ張っているのがわかった。寝る前に風呂に浸かるつもりだったのだが、もう12時を回ってしまっていたので、そのまま寝てしまったため、下半身を温めて疲れや筋肉痛を減らす対策を怠った報いである。 こんな風では今日はもう、掃除は無理だなあ、ゆっくり休もうか、でもいろいろやらなくてはならないことがあるし、まあ、成り行きに任せよう、と金曜日に片付け始めようとサロンの中ほどに下ろした荷物に猫が乗って崩して仕方ないので、あそこから手をつけるか、などと思いを巡らすだけで手足が動かない。 朝食は砂肝の煮物と松前漬けと澄まし汁で食べ、昼はインスタント・ラーメンに野菜を入れて済ませた。午後1時過ぎ、電話がかかって来て、友達がカラキョイに用事があって来たので帰りに寄ってくれると言う。2時頃着くと言うので少し早めに外に出て待っていたらほどなく彼女が到着した。 裂きイカを使った松前漬け。夜中の急づくりなので材料の切り方がやや不揃いです。 Kahvaltim taslik ve matsumae-duke ve sumashi-corba 今朝の朝食。砂肝の煮物、松前漬け、澄まし汁 昼はトルコ製インスタント・ラーメン、野菜をたくさん入れました。 どちらからともなく、うちのアパルトマンの斜め前に2~3軒あるカフェの一つに入った。そこは数年前まで骨董屋だったが、いつの間にかカフェになり、客が来るのか来ないのか気にして見たこともなく、存在すら知らなかったのだが、間口も広く奥行きは深く、装飾に置かれた調度品がとても洒落たレストランだったのである。 家を出るとき、夕べ仕込んだ松前漬けが美味しく漬かっていたので、半分を彼女への土産にガラス壜に詰めて行ったら、大好物だそうで喜んでくれた。まあ、彼女の好きそうなものはだいたい私にも見当がつく。 友達がスパゲティ・ミートソースと緑茶を頼み、私はさっきラーメンを食べたばかりだったので、レモネードを注文し、どちらも出来て来るまでにかなりの時間がかかったが、レモネードにはミントの葉のほかに濃い緑色の丸い小さな実が入っていて、何かと尋ねたら、イチジクなのだそうだ。それが入ってレモネードの味がなにか変わる、と言うのでもなさそう。お洒落に見えるので只のお飾りかもしれない。 ミントの葉と、イチジクの未熟果入りのリモナータ(レモネード) 店の奥にいたグループらしい遅い午餐の客達は市内観光ツアーに参加している人達のようで、やがてガイドさんらしい初老の男性に率いられて10人前後が出て行った。友達はカラキョイで、ガラタ塔方面から下りてきた彼らを午前中にも見かけたと言う。テロの脅威さえなければ、海外からもツーリストが街に溢れる季節なのだが・・・ 今日は日曜なので、午後5時で閉店だそうだ。食後、普通のトルコチャイを取り寄せ、ゆっくりくつろいだ後で、会計の段になったら友達が「いいよ、いいよ」と払ってくれたので、イチジクレモネードとチャイは有難くご馳走になった。やがて奥の方でテーブルクロスなどを片付け始めたので、私達もチャイを飲みほして立ち上がった。 家を出たときはジハンギルまで買い物に行こうかな、と思っていたのだが、こうも足がダメージを受けているのでは、重い荷物を持って帰る下り坂が心配なので、まあ、家の中に食材はまだあるし、今日は買い物に出ないことにしたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年04月21日 12時33分42秒
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