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madamkaseのトルコ行進曲

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2017年04月18日
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【4月18日・火曜日】


 国民投票の日も私が知らないだけで、キジ男は来るには来ていたのだろうか、いやいや、そんなことはあるまい、一日中家の中にいたのだから、猫達が騒げば気がつかない、と言うことはあり得ない。

 昨日も台所でガラス戸が閉まっていたので、キジ男はわが家の猫と喧嘩になることもなく、悠々と物干し場に乗って、こちら側のうちの猫達の出入り口までやってきて、どっかり腰を下ろしているところを、内側からデジカメで写したのだった。

 今日は午後から少しチキンや挽き肉、それに卵などの食料を買いに行くつもりでいた。ワイヤレスのマウスの電池が切れてしまい、いつも必ずスペアをストックしておくので、必ずやあるはずなのに、どこを探しても見当たらないのだった。

 肉や卵はなくても我慢出来るが、パソコンを今更、ポインティング・デバイスで動かすのは至難の技、先ほど、やっとブログを一編アップしてから外出しよう、と思っていたのに、では登録していざ投稿、という段になって指が滑って矢印がツーッと横滑りし、写真も入れてアップデート寸前になっていた編集画面が、滑った矢印がどこに触ったのか、あっと言う間もなく一瞬にして消えてしまった。

 こりゃ駄目だ、早く乾電池を取り替えてマウスが使えるようにしないと、何時間もの働きが水の泡になる、と午後のニュースが終わった時点で家を出た。玄関口で大きな四角い段ボールにくるまれた郵便物が無造作に郵便受けに載せてある。あ、日本から「料理の本」が届いたらしい。私はそれを持ってもう一度4階の自分の家に戻り、猫に引っかかれないよう、寝室に隠して出かけたのだった。

 このところ、日本から来た郵便物が、どういうわけか受け取り人不明、と日本に返されたり、私の居住許可証が局に持ち帰りとなっていたり、ほかにも大事な郵便物が誰かに悪戯されているような形跡があった。

「料理の本」というのは、去年の今頃、美保子さんに手伝って貰ってコーディネートしたもので、先日日本の出版社から、いよいよ「トルコ料理大全」が刊行されたのでお送りします、と私の住所を問い合わせるメールが入っていたのである。

 もちろん、配達人がこのアパルトマンのカプジュだと思って例の夫婦に渡そうとしたりすると、この人はもう引っ越してここにはいないよ、などと嘘をついて私が受け取れないようにしていることも想像に難くない。だから置いたままにしたら捨てられてしまうかもしれないという恐れがあったのだ。

 さて、ジハンギルで買い物をした後、いつものペットショップでは、飲料水販売業の免許もあるので、20キロ入りビドン(水容器)を注文、買い物した中で玉ねぎやジャガイモ、1リットル入りのグレープ・フルーツ・ジュースと台所洗剤など、持って歩くのが大変な重い物を一まとめにして、水を配達に来るお兄さんにバイクで運んでくれるように頼み、多少チップを余分に渡せば快く運んでくれるので、このところなるべくそうしているのである。

 ジハンギルのソカク(細い道)にあるペットショップからまた大通りであるスラセルビレル通りに出て来ると、しばらく会わなかったミディエジ(ムール貝のピラフ詰めを売る人)のおじさんが店を広げたところだった。

 店を広げたと言っても大きな錫製のテプシ(お盆)を、折り畳みの木製スタンドに載せて、その中にミディエを並べるだけなのでものの5分もかからない。ペットショップに行ったときは、まだ来ていなかった。久しぶりなので、大きめのを6つ買い、おじさんが小型のを1つおまけしてくれたので、夕飯はそれで十分だった。

 家に戻って台所の窓を開けて下を見ると、あ、キジ男が低い塀の上に座って上を見上げている。高いガラス破片の塀の上を、黒いハチ割れ猫が歩いている。黒猫はいつも見ているのでキジ男のルートを知っていそうだが、そのまま塀の上からアパルトマンのもとのボイラー室の排気口に葺いてある屋根に飛び移り、また下の方に下りて行ってしまった。登る気はなかったらしい。

kijio  
おとなしく低い塀の上に座って上を見上げるキジ男くん。また来る気だねえ。泣き笑い

kuro  
ギザギザの割れガラスの上をすいすい歩く黒いハチワレくん

kuro2  
ハチワレくんはロッククライミングをする気はなさそうです
 


 私がサロンに戻っていた少しの間に、キジ男が動き始めた。台所でただならぬ気配がしたので行ってみると、窓の真ん中に寄せてあるカーテンの陰から、黒い縞々の尻尾が見えて、キウイ姐さんが窓の下の椅子の上に棒立ちになって唸っているのだった。

 私がキウイを引っ込め、顔を出すとキジ男がハッとすくんで、眉間にしわを寄せ、おどおどとして私を見た。私は大声で撃退したり、まだ何も悪さをしていない猫を棒で叩いたり突き落したり、無慈悲なことは出来ない。

kijio  
バッチリご対面になってしまったキジ男くん。慌てて逃げて行きました。

happa  
この葉物は、バラやガーベラなどの花を花束にするときに豪華に見えるように使います。

Tanbul'un begeni 
この葉っぱはうちの猫達のほとんどが噛み噛みするほど好きなのです。



 台所にあった花束の名残の、飾りに入れる固い葉のついた枝を取り出し、猫に触るか触らない程度のところまで延ばして、何度も振った。するとキジ男は「ちょっと待って!」と哀願でもするような目で私を見て、ペットボトルの壜が邪魔をしている細い隙間に身を滑り込ませ、慌てた動作で逃げて行った。

 私の位置からはちょうど見えなかったが、ドサッと室外機の上に猫が落ちたような音がして、もっこもこの背中が見えた。花屋には花束を作る時の飾りとボリュームを持たせるために、葉っぱだけの材料があるが、これからは折々それを買って、花瓶に挿しておいてやるかな、と思う。


 この葉っぱを上下左右に振っただけで逃げて行ったキジ男君、いつものように、割れガラスの塀の上にぴょんと飛んで、普通にガラスの上でも何でも歩いている。よく見ると猫の足を載せたくらいでは、軽いので突き刺さったりしないことが分かった。上から弾みがついて落ちた場合は怪我をするだろうが、先刻歩いていた黒い猫も、突き出たところは避けているのかもしれないが、何事もなく渡りきったので、おそらく怪我はしていないのだろう。

 
 家の中に置いてあると、タマオを始めうちの猫達も猫草の代わりに噛んでいることもよくあるので、これで追い払うことが出来るなら、私も助かるのだがなあ、とまたしばらく様子を見てみることにした。

 さて、落ち着いてパソコンで友人からのメッセージに返事を書こうか、としてハッと気が付いた。さっき、緊急に一番必要だから、と買いに行ったはずの乾電池を買い忘れていた。

 困ったなあ、と言いながら何気なく袖机を動かしてみたら、先日電子辞書Ex-wordの電池を入れ替えた時、古い方もまだ捨てないでおいたのが下に落ちたと見えて、マウスに差し込んでみたら、矢印が動くではないか。

 これで少しの間何とかなるかも。あとは明日にでも出かけて行って・・・と思ったが、家に戻ったらペットショップに電話して、水と荷物を届けて貰う約束だったのを思い出した。うわ~、助かった。乾電池を2セット(4本)、買って来て貰おう。

 その晩はミディエ・ドルマスと買い置きのインスタント・スープで、なんだかんだはあっても、とりあえずキジ男に対抗手段を一つ見つけたので、安眠出来そうな気がする。

midiye 
ミディエ・ドルマス。片方の貝殻をスプーンにしてたべます。





 







   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2017年04月23日 04時41分32秒
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