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カテゴリ:食べ物シリーズ
【5月5日・金曜日】 4月30日の日曜日、都内のとあるトルコ会社のGMらしい人から、トルコ語の出来る日本人を世話して下さい、3ヵ月の試用期間は週3日くらいの勤務で、もしトルコ語が上手な方なら、最初から週5日間フルタイムで働いても可、と頼まれた。要するに私はまたまた、職業安定所でもないのに職探し、人探しを頼まれたわけである。 日本に帰って仕事探しをしている知り合いの一助にでもなれば、と私は、メーデーがまた危険な日となり果てたせいで外出するのも億劫なので、結局5月1日、2日、3日、4日で、今日本にいる心当たりの人5人と、常勤は出来ないが、在宅で出来る翻訳やら週末などのアテンド仕事にならやれるかも、という人の計6人とメールとか、Facebookのメッセンジャーを使ってやり取りした。 世間はゴールデン・ウィークだと言うのに、私は掃除をしようとすると断水、次の日は停電、さらにまた断水と、いつものイスタンブールらしい出来事が続いたせいで、とうとう掃除も出来ず、メーデーから3日間をほぼ「求人案件」だけで費やしてしまった。 その結果、求人条件が勤務場所は都内で、常勤という条件で交渉した相手5人の郷里が、ことごとく手の施しようのない遠隔地で、鹿児島県、福岡県2名、大阪府、富山県という、不毛な結果だった。都内に一番近い人は既に仕事を持っていて、常勤は無理と言う。まあ、合計5日くらい自分の仕事が一つもやれなかったのに、人探しに奔走(家の中にいるから、奔走とは言わないか・・・)した結果、例年のワラビ採りにも行かれなかったし、ついに掃除も出来ずに、パソコンの、猫にはがされてしまってろくに反応しなくなったキートップとの闘いで、頭痛、肩こり、腕の関節や筋肉の痛みとおまけに寝不足で、も~う、散々だ。 昨日4日は、ビラージュ美由紀さんが、お渡ししたいものがあるから、おうちまで行きますよ、と訪ねて来てくれることになったので、ちょうど自分もジハンギルあたりまで買い出しに行かないと、冷蔵庫の中味がそろそろ乏しくなってきたので、じゃあ、12時くらいにチュクルジュマのタクタキ坂を上ったところにある、去年出来た「ジハンギル・ロカンタス」というビュッフェ・スタイルの食堂で一緒にお昼を食べましょう、と約束した。 美由紀さんが持って来てくれるものはおよそ見当がつく。このところ去年の10月頃、エブルの美樹さんと共にギリシャへ行った時、3月にスロヴェニアへ旅行した時に豚肉ベーコンをお土産に買って来てくれたので、つい先日4月末にはまたブルガリアに旅行したとのことなので、今度はブルガリア産の豚肉ベーコンをお土産に買って来てくれたに違いない、と推測していた。 私も先日友人から頂いたばかりの削り節20包入りを、つい2~3日前に封を切ったので、2人がほうれん草のおひたしや、お茶漬けでも食べよう、と言うときにたっぷり使えるように、残り18包全部お返しように持って家を出た。 美由紀さんも2年以上チュクルジュマに住んでいたので、このあたりについては詳しい。最近就職も決まったとのことで表情も明るかった。それぞれ好きなものを食べて、サービスに出してくれるチャイを飲んで話が弾んだ。2時過ぎ、美由紀さんとは右と左に別れて、私はスーパーに買い物に行った。 家に戻ると、東京の出版社から、8冊の「トルコ料理大全」が届いたようで、不在票が家のドアに貼ってあった。電話には登録されていない携帯番号が着信履歴に残っていたので、掛けてみるとタキシム郵便局に掛かり、カーゴの係員が出て、小荷物はブラック・ウスタのショウルームで預かってくれているので、そこから貰って下さい、と言う。 彼に礼を述べ、ブラック・ウスタからダンボール箱を貰ったあと、もう一度郵便局に電話をかけて、確かに受け取ったと知らせると、職員さんは「それはよかった、それではこれから、お留守の時はブラック・ウスタに預けるようにしますよ」と、ニコニコしながら答えた。 日本では宅配業界が飽和状態で大変な様子だが、この4月2日に、ガラスの破片を埋め込んだ女流画家のコンクリート塀を撮影に行ったとき、あとを付けて来たブラック・ウスタとはひと悶着があったのはまだ1ヵ月ちょっと前の話である。 「加瀬ハヌム、こそこそカメラなんか持って何してるんだ」と言うウスタに、「裏の高い塀を写しに来たのよ。ウスタ、あんたのとこの、このめちゃくちゃな古材、このまま置いておくと、Facebookで世界にシェアしちゃうよ」と言ったものだから、エトナ火山のように大噴火したブラック・ウスタ、悲壮な濁み声で私を怒鳴り続けて、刃物で切りかかってくるんじゃないかと思うほど、様子が危なくなった。 一計を案じ、私が耄碌してその日がエイプリル・フールだと勘違いしていたふりをして、やっと危機を逃れたことがあった。本当に喧嘩になっていれば、このウスタも怒ったらこの本8冊をストーブに投げ込みかねない人だけに、トルコ暮らしもけっこう、神経をすり減らすようなこともあるのだった。 まあ、幸い、喧嘩にもならず毎日おはよう、こんちわ、こんばんはと言葉を交わせるからいいのだが、うちの元カプジュの悪巧みはもっとエスカレートしていて、ヨネッティジのムラットさんから、4月25日の第2回調停の結果を報告して貰ったら、まさか~、というほどの凄い話になっているので、後日私のブログをお楽しみに、というか。 さて、その晩は頂いたベーコンを開けて、焼きうどんを作った。美由紀さんと別れた後、スーパーでトースト用の柔らかなパンも買い、昨日の晩と今日一日で、8枚のベーコンをすべて胃の中に送り込んだ。 焼きうどんにポーク・ベーコンはよく似合います。2枚分を切って贅沢気分です。 5月5日の朝食も同じメニューにしてベーコンを楽しみました。 餅焼き網でトースト用のパンをあぶり、バターを塗って塩を振り、 キュウリの薄切りを載せてその上にベーコンを1枚たっぷり。美味! このパンをトルコでは押さえつけ型のトースターでぺちゃんこに 焼くのが普通ですが、私にとってはこのままの方がずっとうまい。 チャーハンを作りました。キウイ姐さんとタマオは何を狙っているのでしょう。 誠に美味しいチャーハン、牛挽き肉も、ポークのベーコンも入っています。 先日、トンポーロー風豚肉の角煮を作った時のように、7匹とバトルロワイヤルを演じながら食べたのとは違って、今度は3度の食事で終わったので、猫に飛びつく隙を与えず、ブルガリアを言わば一人占めしたようなものだった。美由紀さん、美樹さん、ご馳走様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年05月09日 03時45分21秒
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