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madamkaseのトルコ行進曲

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2017年07月22日
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【7月23日・土曜日】


 TTNETから、携帯電話にショートメッセージが来て、本日午後、サービスマンがお宅に行くので、留守にしないでください、という知らせだった。

 今週もほとんど毎日の外出で、掃除機のホースはサロンの床に延びたまま、本棚の最上段から下ろした本は、テーブルの上に置きっぱなしで数日の間に猫に下に落とされるわ、表紙が爪でひっかかれるわ、惨憺たる有様、仕方なくまた元の棚に戻したものの、すぐにその上に埃がいつものように積もってしまった。

 ネットが使えない間にせっせと掃除すればいいのに、と人は思うだろうが、近所でビルの建設中なので、しばしば断水したり停電したりする。環境的にも最悪で、私がこんなにうんざりしながら暮らしているのも珍しいことだ。


 溜まったゴミを捨てたり、壊れた品物を直したりするうちに、先日のサービスマンが来て、サービス課と連絡を取りながら、いろいろ試してみてくれたが、画面にはいろいろ不首尾な結果が表示されて、インターネットは繋がらなかった。

 20分くらい、いろいろ試してみてくれたが、サービスマンのオスマンさんは、「モデムがもう既に寿命で、どうやってもネットを修復出来ません。今日、明日のうちに新しいモデムを買って、取り付けない限り、インターネットは永久に使えませんよ、じゃあこれで!」と荷物をまとめて席を立った。

 「オスマンさん、ネットは故意にTTNETによって切られてしまっているわけではないんですね? 電波がこのビルまで来ていても、モデムが壊れてしまっているので、繋ぐことが出来ない、と言うんですね」と私は念を押した。

「そうです、Turk Telecomのモデムは300リラから、350リラくらいで市販されています。ほかのメーカーの物でも大丈夫ですが、とにかくモデム自体を取り替えない限り、ネットが使えるようにはなりませんよ」

 サービスマンのオスマンさんはきっぱりとそう言って帰って行った。

 さあ、困った、ろくにお金もないのに、インターネット代が2年間、毎月たった24リラで、たいそうお得になるから、と言う話に釣られてTTNETに加入したばかりに、飛んだ出費が続いており、その上にモデムを買い替えないと、ネットとは永久に繋がらないよと、テクニシャンに宣言されてしまった、いわばインターネット難民の私。

 その夜はチャーハンを作って食べたものの、何だか味も何も感じなかった。モデムが本当に壊れているのかどうかも気になった。7時半頃、私はそうだ、あの人に相談してみよう、と思い立ち、七緒さんの夫君、イブラヒムさんに電話をして、いきさつを話してみると、彼は「加瀬さんさえよければ、今からでも見に行きますよ」と言ってくれた。


 8時過ぎにはわが家に到着したイブラヒムさんは、持参した新しいモデムを出して、繋ぎ換えて見てくれた。しかし、新しいモデムでもインターネットのランプは点かなかった。
 私のインターネットは、家の固定電話を媒体にしているうえ、パソコンが日本製なので、机のすぐ脇に椅子を置いてそこに変電器を入れた箱を載せ、220Vの電源を110Vにして使っているため、普通より倍もケーブルの数が多いのだった。

 椅子の下側に1年以上も前にケーブルを掃除した時以来、触ったこともなかったのだが、イブラヒムさんはどのケーブルがどこと繋がっているのかを、ぐるぐる巻きのケーブルを一つ一つ確かめながら見ていたが、やがて、モデュラージャックの一つがどことも繋がっておらず、宙に浮いているのに気付いた。

「加瀬さん、お宅の固定電話のコネクターはどこにありますか?」
「はいはい、ここです、ここです」
 パソコンを置いている横長の机の下に、サロンの北側の壁の下方の埋め込み電源から窓の下の壁際を通り、こちら側の私の足の下まで電話線が延びて来ている。

 モデュラーケーブルが使われているので、マッチ箱ほどの大きさの接続機器にモデュラージャックを差し込めば、そのケーブルはモデムとも結ばれるはずである。

 イブラヒムさんの手にしているもう一つのモデュラージャックの先端を、今ちょうど何も入っていない電話線の接続機器に差し込んだところ、モデムのインターネット・ランプが点った。

 たちまち、インターネットが戻ってきた。
「イブラヒムさん、ネットが繋がりました!」
「ああ、やっぱりそうだったんですね、加瀬さん、するとあなたのモデムは壊れてなどいなかったことになります。電話線から外れていたために、ネットに繋がっていなかっただけです。もう一度繋いで、試してみましょう、果たしてどうなるか!」

 イブラヒムさんの声も弾んで聞こえた。たちまち手早く私の旧型のモデムと繋ぎ替えたところ、壊れているどころじゃない、瞬時にしてランプは点くし立派に動くではないか!

 テレビが故障して全然映らない、と大慌てで電気屋を呼んだら、プラグを電源に差し込んでいなかっただけ、という単純ミスだった、と言う笑い話みたいな出来ごとはよく聞いたことがある。

 もしかして私が掃除した時にでも、掃除機の先が当たって抜けてしまったのかもしれないが、TTNETのオスマンさんが机の下を覗き込んで調べていた形跡もないので、多分電話の接続を調べずに、モデムが壊れている、新しいモデムに付け替えないうちは、インターネットは絶対に繋がらないからね、と私に新品を買うように促したに違いない。

 これは私にも落ち度があって、電話線が抜けているのではないか、と疑うこともせず、Turk Telecomのあくび姐さんに抗議に行ったとき、彼女は確かに82.25リラを払っていないために止められた、というスタンスで話をしていたのだから、素人の私は頭から信じてしまったわけである。

 修理の人の基本的マニュアルではないのかな、電源が入っているかどうかを確かめるとか、電話用のモデュラージャックが繋がっているかどうか、確認するとか、素人の私と同じではないか。しかも、新品を買わせようと言う、古典的な手口なの?

 とにかく、私にとってはイブラヒムさんが来てくれたこと、モデムがもう使えないほど壊れてなどおらず、モデュラージャックを電話線の接続機器に差し込んだ途端、インターネットは稼働を始め、壊れてなどいなかったのでモデムを買う必要もないし大助かり、まるでウルトラマンが飛んで来てくれたようなものだ。

urtraman 強きをくじき、弱きを助けるウルトラマン Google画像より



 8時半頃、日没のエザーンが聞こえてきたので、イブラヒムさんがサロンの一隅でお祈りをすることになり、私はその間に台所で玄米茶や茶菓子の支度をした。ちょうどお茶受けには、先日神戸の私の小さな友達さよちゃんとママが送ってくれたお菓子やラーメンなどと一緒に、見ても食べても美味しい一口和菓子があったので封を切った。


 イブラヒムさんは七緒さんと結婚前に一度彼女に会いに日本に行ったことがあるので、玄米茶や和菓子、日本食が大好きになったのだそうだ。

 まあ、それだったらこの和菓子は一番ふさわしい人に味わって貰えると言うわけね、と、この頼もしいウルトラお助けマンのイブラヒムさんとあれこれ、話が弾んで楽しいひとときを過ごした。

 今のところ、猛烈に忙しいが、8月にコンヤでポストニシン様の長男ミタットさんの結婚式に行くため数日留守になるが、それが済んだら、今度七緒さんも一緒に、午後から早目に来て貰って、夕方何か和風でイスラーム教徒の人にも大丈夫な材料で、とびきり美味しいものを作るからまた来てね、と約束したのだった。イブラヒムさん、本当にありがとうございました。

 七緒さんが福岡出身なので、シュウマイと皿うどんはどうかなあ。

 
 


  










   かに座さそり座いて座
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madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2017年08月03日 04時26分20秒
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