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madamkaseのトルコ行進曲

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2017年12月11日
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カテゴリ:旅に出て人と会う

【12月11日・月曜日】


 一昨日の女子会の別れ際に、コンヤ在住ン十年のエスマさんが「このままでは何か寂しいわ、加瀬さんが帰られる前に、私がボル・ロカンタスのエトゥリ・エクメッキで皆さんをご招待したいので、どうかもう一度集まって下さらない?」と恵さんや私に言いました。恵さんもオズデミル育子さんも異存はなく、月曜日の午後2時に、メヴラーナ広場からもほど遠からぬボル・ロカンタスの2階で再び同じ顔触れが揃うことになりました。

 私は家を10時過ぎに出て、コンヤのアタテュルク博物館長になっているヌレッティン先生を訪ねるつもりで、ドルムシュに乗ってすぐ先生に電話してみました。ところが先生は今日は休暇で家におられるとのこと、でも街に出る用事もあるので、キリム問屋のアスムさんの店で会おう、11時をちょっと過ぎるかもしれんよ、と言うのでした。私もアスムさんの店にも寄るつもりだったので丁度いいと思い、ドルムシュを下りてまっすぐ店に向かいました。

 アスムさんの店の人々とも、もう十何年の付き合いなので気心が知れています。おお~、加瀬ハヌム、ようこそと古参の店員が出て来て、奥のサロンに案内してくれました。広い部屋にキリムが山と積まれており、その一隅には大きな薪ストーブが勢いよく燃えていて、番頭格のナーディルさんが見積書でも作成中なのか、忙しくパソコンと計算機を交互に叩きながら仕事をしています。ソファに座るとチャイを取り寄せてくれたので、冷めるのを待ちながら私の隣で新年早々に催される大々的な商業フェスティバルのダイレクトメールの封筒詰めの続きを始めた古参店員の作業を見るとはなしに見ていました。2018年にちなんで1800枚、シェビィ・アルースの期間中に配布、郵送するために少し前から封筒詰めを始めたのだそうです。

 この店員さんの名前は忘れてしまったので仮にアリさんと呼びます。アリさんがテーブルにうずたかく積まれた100枚束のカードを、人差し指をなめて1枚取り、封筒も同じく指をなめて1枚取り、カードを膝に置いて封筒を広げます。そしておもむろにカードを入れ、封筒は糊付けせず、ふたを閉めただけで段ボール箱の入れました。そして次のカードのために指をなめます。ずっとそうしているので、1枚詰めるのに1分近くもかかっている感じです。
「アリさん、先生が見えるまで少し手伝いましょうか」
「あんたは遠くから来た客人だ、手を煩わせては申し訳ない」

 私はアリさんの横で、カードを十数枚取り、扇形に広げながら指をなめなくてもすぐに1枚持ち上げられるようにし、封筒も十数枚全部ふたを開けて並べ、それも縦にずらしてすぐ1枚つかめるようにし、アリさんのテーブルの上に載せました。彼が指をなめずに作業出来るようになり、箱の中にはみるみるうちにカード入りの封筒が詰まってきました。
アリさんは「やりやすいねえ、ありがとう」と能率倍増で嬉しそうに作業しているところにヌレッティン先生が到着しました。ほどなくアスムさんも外出から戻り、先生と私がゆっくり話が出来るように、と別な小部屋を開けさせてくれました。アスムさんはナーディルさんの作成した書類を持って商工会議所に出かけなくてはならず、1時間以内に戻るので戻ったらお昼を一緒にどう?と言ってくれましたが、私には2時の女子会があるため、その前には何も食べられません。

 ヌレッティン先生とたくさん話が出来、1時半も回ったことだしそろそろ女子会に向かおうと、上の階の化粧室を借りようとサロンに入っていくと、おそらくナーディルさんがそうさせたのでしょうが、各階の店員が手伝いに来ていて、テーブルの周囲にみんなが座り、一人が私のやったようにカードをずらし、封筒を開けてから並べ、これも少しずつずらして置き、あと3人がどんどん詰め込んでいく、と言う形で能率よくやっていました。

 さて、そこを暇乞いして10分足らず歩けば、会場のボル・ロカンタスに着きます。エトゥリ・エクメッキがもう一度食べられるのはうれしいことです。カンディルで食べたのも美味しかったし、ボルも昼時は地元の人でいっぱいになるほど繁盛する店です。ここにもエスマさんが先乗りしていて2階の奥まった席に待っていてくれました。私も約束の2時ちょうどに到着、すぐ後から恵さんと育子さんが相次いで登場し、今日は注文品が届いた時点で話は弾むわ、食欲も増進したわで、たちまち短時間で平らげてしまいました。そして、あと1人前追加で取り寄せて、みんなで一切れずつ食べながら、普段でもときどきこうして会いましょうよ、と言う話が本決まりになったようです。

 ここはエスマさんにご馳走になり、2次会がアブデュラーさんの親友、ターヒルさんのバッカル(雑貨屋)の隣にある、ちょっと洒落たHi Coffee(ハイ・コーヒー)に行って、もう1時間ほどお喋りしましょう、と全会一致で楽しみにしていた店に4時頃移動しました。

 このカフェが3年前くらいに出来た時は、そのおしゃれなたたずまいにコンヤにもこんなお店が、と驚いたものですが、幸い繁盛してずっと続いているようです。あれこれお喋りしているうちに夕方5時近くなり、育子さんは坊やたちの待つ家に、恵さんもお使いをしながら帰る、と言うことで私もエスマさんへのお礼にカフェは私が支払い、2人で店に残りました。


 実は本日はユジェルさんが観光ガイドとして案内に出ていて、私も朝のうち彼に電話でメッセージを送り、女子会が5時くらいまでに終わると思うので、そのあと、そちらの都合のついたとき電話をお願いします、と書き送ったのでした。彼のお客様の女性は、9日の夜東京から単身イスタンブールへ、10日早朝のイスタンブールから朝の便でコンヤに飛び、メヴラーナのシェビィ・アルースが始まったコンヤの街を観光し、夜はセマーの儀式を観賞し、翌日の夜の飛行機でコンからイスタンブールへ、その夜中にイスタンブールから成田へと飛ぶ強行軍なのだそうです。

 私も土曜日にユジェルさんとちょっとだけ会っていますが、一度はゆっくり話をしたいと思い、お客様をセマー・サロンにご案内すればお役御免になります、と聞いていたので、そのあとユジェルさんに逢おうと思っていたのでした。
ところが、5時を過ぎても一向に連絡がないので、その間にエスマさんに土産物(コンヤ飴)を買い足すのを手伝って貰い、そのあとはしばらく近所のおやじカフェで時間をつぶすことにしました。こちらからも電話してみたものの、全然通じないのでした。

 そのうちに7時を回り、2人とも小腹が減ってきたので、今度は市役所のレストラン「コンヤ・ムトゥファウ」に入って夕飯を食べることにしました。焼きナスとラム肉の料理がことのほかおいしく、エスマさんと思いがけなく5時間以上も一緒にいられたことも、彼女の人柄をさらによく知ることが出来て幸運でした。この店に入ってユジェルさんにはここにいることをメッセージして送っておいたので、しばらくすると彼から電話が来て、今お客様をセマー・サロンに送り、私たちのいるレストランの目の前に到着した、というのです。

「まあ、よかった。ユジェルさんが見えたら私はお暇しますね」とエスマさんは身支度を始めました。2人は挨拶を交わし、エスマさんはガルソンにユジェルさんと私のためにチャイを注文し、会計も全部済ませて行ってくれました。
ユジェルさんはチャタルホユックという、世界遺産のヒッタイト時代の遺跡に行っていたため、電波が全く届かず、私の2度にわたるメッセージも電話も通じなかったのだそうです。
「お客様は加瀬さんが用意してくれたメヴラーナ生誕800年祭の本の日本語版をとても喜んで、明日のお昼ぜひお会いしたい、と言っておられました」

 ユジェルさんは私が食事を食べ終わると、コンヤ飴の入った大きな袋2つを持ち、ドルムシュに乗って一緒にメラムのチャーダッシュ家まで私を送って来てくれたうえ、メラハットさんが上がってチャイでも、というのを断り、みんなに挨拶だけして、セマーの儀式が終わるころ、お客様を出口で待っていてホテルまで送り届ける約束なので、と腕時計を気にしながら戻って行きました。彼のお陰で重いコンヤ飴の袋を2つも下げて、坂道をひいひいしながら登らずに済みました。ターヒルさんの店で買った飴も相当重いのですが、これもアブデュラーさんが家に届けておいてくれたので、今晩は荷造りを済ませ、深夜アブデュラーさんが家に戻ってくる時までに、玄関に出しておけば車に積んで日中、ターヒルさんの店に預けておいてくれることになりました。

 そうなんです、明日は早くもイスタンブールに戻る日となったのです。










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Last updated  2018年01月31日 22時40分57秒
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